こんにちは。okometsubuです。
RSIを用いたリバランスタイミング検証記事の第8回。今回はSPXLの過去検証結果に対する微調整編です。
今回は今までの総合結果を元に、微調整を行う回となります。以下本シリーズ1回目記事。
何やるかと言うと、今までRSIを5刻みで見て行ったのですが、それを1単位ずらして確認するだけのものです。今回はSPXL編です。以下の過去記事の結果をもとに話を進めますので、今回はこの2記事を見ると分かりやすいかもしれません。
- 今までの過去検証結果まとめ
- 前提条件(前回までの記事記載と同様)
- SPXL60:TMF40下限確認
- SPXL60:TMF40上限確認
- SPXL70:現金30下限確認
- SPXL70:現金30上限確認
- SPXL編まとめ
今までの過去検証結果まとめ
- TQQQ_TMF:RSI80_25
- TQQQ_現金:RSI80_25
- SPXL_TMF:RSI70_30
- SPXL_現金:RSI75_25
- TECL_TMF:RSI75_25
- TECL_現金:RSI75_25
今回はここのSPXL_TMFとSPXL_現金のリバランスに対して再調査を行います。
前提条件(前回までの記事記載と同様)
- RSIがxx以上、かつ、株式側の株価が当初の割合より上ならリバランス
- RSIがyy以下、かつ、株式側の株価が当初の割合より下ならリバランス
- RSIは一般的な14日平均を使用します
- 一度リバランスしたら22営業日はリバランスしない
- 「xx」や「yy」のRSIの値は適当に決めます。
- リバランス日は「翌営業日の終値」とします
- これに対して「毎月リバランス」を実施した場合と比較します
- 手数料や税金は考慮しません
それでは最初にSPXL:TMFリバランスから。グラフは60:40リバランスでの結果です。
SPXL60:TMF40下限確認
1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。
最終結果
- RSI70_26:224倍 (リバ94回)
- RSI70_27:294倍 (リバ97回)
- RSI70_28:330倍 (リバ101回)
- RSI70_29:307倍 (リバ108回)
- RSI70_30:312倍 (リバ118回)
- RSI70_31:342倍 (リバ127回)
- RSI70_32:305倍 (リバ132回)
- RSI70_33:281倍 (リバ137回)
- RSI70_34:282倍 (リバ147回)
- 毎月リバ:294倍
対数グラフです。
勝者は「RSI70_31」となりました。
過去記事で述べたようにSPXL:TMFは値がマイルドであることから割とどれを選んでも問題は無い水準にあります。無難に「RSI70_31」を採用しても問題なさそうです。ただ、RSI33で最も成績が悪いので、中間ポイントに当たる「RSI70_30」でも全く問題は無さそうです。上下2つ移動しても毎月リバよりは成績が良い水準です。
ただ、リバランス回数が前回のTQQQ編に比べて圧倒的に多いです。34年間で127回なので、年3.7回のリバランス実施となります。いや、そのレベルなら十分でしょうか。4半期に1,2回と言った具合です。
ということで、無難な成績の「RSI70_30」を採用と致します。なんとなくね。なんとなく。
じゃあ次行きます。
SPXL60:TMF40上限確認
1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。
最終結果
- RSI74_30:271倍 (リバ83回)
- RSI73_30:297倍 (リバ92回)
- RSI72_30:291倍 (リバ100回)
- RSI71_30:318倍 (リバ108回)
- RSI70_30:312倍 (リバ118回)
- RSI69_30:313倍 (リバ126回)
- RSI68_30:318倍 (リバ135回)
- RSI67_30:309倍 (リバ141回)
- RSI66_30:312倍 (リバ148回)
- 毎月リバ:294倍
対数グラフです。
小数点まで見ると僅差で「RSI68_30」が勝者となりました。ついで「RSI71_30」が第2位となります。ほとんど誤差みたいなものですしどちらを選んでも問題なさそうです。
ただ、「RSI74_30」が最も成績が悪いと言う点を考慮すると、「RSI68_30」側の方がまだ幾分か余裕があるように見受けられます。但しリバランス回数が増えるので若干手間が増えると言った所でしょうか。年4回リバランスとなるので、丁度4半期に1回程度の頻度となります。普通だな!!
ということで、RSI68_30で売りリバランス多めの構成となりました。グラフで見てもほとんど大差ないのでこの辺の数値でリバランスしていれば割とザックリ適当にやっても問題ないと思われます。
では続いてSPXL:現金リバランスです。面倒なので時期は統一して1986年からの物で見ます。RSI75_25が過去記事のベストだったのでこの周辺調査です。
SPXL70:現金30下限確認
1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。
最終結果
- RSI75_21: 90.9倍 (リバ45回)
- RSI75_22: 94.6倍 (リバ46回)
- RSI75_23: 99.5倍 (リバ50回)
- RSI75_24:111.2倍 (リバ52回)
- RSI75_25:108.9倍 (リバ52回)
- RSI75_26: 99.1倍 (リバ54回)
- RSI75_27:114.4倍 (リバ58回)
- RSI75_28:121.4倍 (リバ61回)
- RSI75_29:113.5倍 (リバ66回)
- RSI75_30:105.8倍 (リバ71回)(※グラフ表記無し)
- RSI75_31: 90.7倍 (リバ77回)(※グラフ表記無し)
- 毎月リバ:76.9倍
対数グラフです。
勝者は「RSI75_28」となりました。参考までにRSI75_30、RSI75_31も参考までに載せました。「RSI75_31」まで行くと大幅にパフォーマンスが落ちることを考慮するならば「RSI75_27」が無難かもしれません。RSI75_26が若干落ちますが、RSI75_23まで許容範囲となるためです。ということで、私個人としては「RSI75_27」を推したいと思います。
今回の目的はそもそも最も成績が良い者を採用するものではなく、上下の余裕がある位置を調べてそこに合わせたいという思いから来ているのでやはりそういった意味でも「RSI75_27」と致します。
では続いて上限確認です。RSI27固定で話を進めたいと思います。
SPXL70:現金30上限確認
1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。
最終結果
- RSI83_27: 102.1倍 (リバ12回)(※グラフ表記無し)
- RSI82_27: 96.5倍 (リバ13回)(※グラフ表記無し)
- RSI81_27: 120.6倍 (リバ15回)(※グラフ表記無し)
- RSI80_27: 112.0倍 (リバ18回)(※グラフ表記無し)
- RSI79_27: 161.1倍 (リバ32回)
- RSI78_27: 137.6倍 (リバ40回)
- RSI77_27: 133.5倍 (リバ44回)
- RSI76_27: 129.7倍 (リバ47回)
- RSI75_27: 114.4倍 (リバ58回)
- RSI74_27: 108.4倍 (リバ69回)
- RSI73_27: 102.2倍 (リバ77回)
- RSI72_27: 98.0倍 (リバ85回)
- RSI71_27: 94.0倍 (リバ93回)
- 毎月リバ:76.9倍
対数グラフです。
最も成績が良いのが「RSI79_27」になりました。が、上のRSI80以上を見ると、RSI81辺りから若干心もとない数値になっていきます。つまり、攻め過ぎな可能性が否定できません。
安定を取るなら「RSI77or78_27」が最も無難でしょうか。リバランス回数抑止と言う観点から「RSI78_27」が良いかもしれません。ただ、SPXLはそこまでボラが激しくない印象ですので、最悪RSI78だとくいっぱぐれる危険性を伴うかもしれないので、無難に行くならやはり「RSI77_27」が最もオススメ出来ると思いました。50歩100歩の世界ですね。
ということでSPXL編でした。全体を通してマイルドな値動きであり、言うほどRSIの値にこだわらないで自由にリバランスして問題ない印象を受けました。ともあれ、ある程度は参考にして適当にリバランスできれば、何も考えないで毎月リバランスをするよりかはパフォーマンスが良くなると思います。
ということでまとめです。
それじゃ改めてまとめです。
SPXL編まとめ
- SPXL:TMF=RSI68_30(ディフェンシブ) or RSI71_30(アグレッシブ)
- SPXL:現金=RSI77_27(ディフェンシブ)~RSI78_27(アグレッシブ)
私はSPXL:現金をメインでやってるので、この数値になったら今度こそはリバランスをしようかなと思った次第です。
多分次回が最終回のTECL編です。これをもってある程度のRSIの基準を元にリバランスすれば平均点以上の成績は残せることになると思います。なればいいなぁ。結局確率論みたいな問題になって、「成績が良くなりやすい」という形におさまると思います。絶対じゃない。絶対じゃないけど、良くなりやすい。なら採用しない手はないよなぁ!!
ということで、今回はここまでと致します。