こんにちは。okometsubuです。
相場にビビり過ぎてしまい、少し前にSPXSに手を出してしまいました。本当は分かっているんです。SPXSに手を出すよりSPXLやTECLをその分売っとけばいいじゃん!って。でも駄目ですね。そっちにはもう手を付けないで見守りたいという気持ちが強くなってしまいました。
そしてSPXSを買うぐらいなら先物でプット買いをした方が圧倒的にリスクヘッジになるし、当たれば1億!とか儲けやすくなるというのはツイッターやブログ記事で見かけるようになりました。元々日経ベア(インバース)を買ったのはブログ村のかぶちーずさんのブログやコロナが流行りだす前のピッフィーさんの「コロナヤバイ」発言を参考にした所がありました。以下過去記事です。おかげさまでその頃日経ベアを買えたので少額ながら割と上手くいきました。
ここでちょっと成功しちゃったのが逆に運の尽きというもんです。調子に乗ってSPXSなんかに手を出してしまいまいした。私の悪い癖です。少しうまく行くと良い気になって突き進んじゃうんです。もうこのSPXSは諦めるしかないな。
と思いましたが、SPXLとSPXS、果たして両方持っていたらどうなってしまうのでしょうか?
SPXS側の方が少ない金額ではありますが、とりあえず軽く見てみたいと思います。
※注意!
ここでいきなり申し訳ありませんが、SPXSの疑似データは私が独断と偏見でなんとなーく作った比率で行います。2008年から2020年までのSPXSのデータと疑似データを比べて何となく似てる数値の物を掛け算していることをお伝えしておきます。ともあれ、大体約マイナス3倍の値動きに近い形になりますので、雰囲気で見て頂ければと思います。
というわけで、早速「リーマンショック」がまさに発生した瞬間からをグラフ化してみます。登場人物として、
- SPXL単体
- SPXS単体
- SPXLとSPXSを足して2で割ったやつ(平均)
- SPXL半分と現金半分を持ってるだけの場合
を登場させました。SPXSより現金持ってた方がいいんじゃない?という素朴な感想で入れてます。
1000ドルスタートです。
リーマンショック開始から(2007-10-09~2020/3/24)
想像通りといいますか、SPXSが活躍するのは本当に暴落が起こった一瞬、しかも、タイミングよく売却できる時期が非常に限られていますので、SPXSで利益を上げようとするのは本当に難しいことだと思いました。
しかもこのグラフは、リーマンショックによる暴落がまさに開始されたと所からのスタートなので、最高のSPXSが有利な条件なんですね。
で、私はもっとSPXSが強くなるかなと思ったのですが、高くても3.5倍程度の伸び程度で終わってしまいました。いや、滅茶苦茶凄いんですけどね。3000万円一気にかけたら億プレイヤーです。賭けられないけども!!!
でも、SPXLやTECLのような圧倒的破壊力がありません。なーんかパッとしません。これは完全に相場に張り付いてタイミングを計る買い方ですね。間違いない。
で、今現在のS&P500が35%下落した時からSPXSをヒヨって買った場合はどうなるでしょうか。私の事だよ!!!!
リーマンショック前高値S&P500が35%下落時点からのグラフ
もし仮に今回が「リーマンショック」級であってくれるのであれば、なんとか1.6倍の利益が得られるかもしれませんし、今現在、ダウが急激に上昇してしまったので、ここから「リーマンショック級」に下げてしまっても、元の数値まで戻ってこない可能性もありそうです。やっちゃったぜ!!
しかもこのSPXSの値動きも若干怪しいシミュレーションなので、実際は1.4~1.5倍くらいで見た方がいいかもしれないです。
というわけで、リーマンショックだった場合における結論を述べます。あくまでリーマンショックの場合です。
- SPXSは思ったより利益が得られない。何故なら大底だとしても限定的であるため投資額からそこまで増え無さそう
- そのため、ある程度利益がでたらすぐに売却して現金を持った方が良さそう
ということでした。この程度であればSPXSなんてそんなに持つ理由は無かったかもしれません。さっさと損切りして売ってしまいたい欲に駆られてしまいますが、せめて投資額まで復活するまで持っていそうです。最悪右肩上がりになってしまったら、生き残りのSPXLとTECL達が頑張ってくれるはずです・・・
では、世界恐慌まで発展したらどうなるでしょうか。直近高値から開始した場合と、S&P500が35%下落した地点からSPXSを投資した場合の2つを見比べてみます。
最初に世界恐慌開始時からのグラフです。こちらも1000ドルスタートとします。
世界恐慌発生時
1929-09-16(高値)から1939-09-15の10年くらい見てみます。
とにかくわかったことがあります。SPXSがいくら伸びようとも、世界恐慌の世界で投資なんかするもんじゃないって。
SPXSが高値を付けるのは4年後の話です。
世界恐慌と言えども、売り時が非常に悩ましいSPXSをここまで引っ張れるのか、という恐怖をずっと続けることになるんです。最高値を付けてからの大きな滝をごらんなさい!こんなタイミングで本当に売り切れるとお思いか!!!
※含み益が存分にあるから売れなくも無さそうだが・・・
私だったら最初の数年で売る自信がありますね。それでも数倍は伸びてそうですが、先ほどのリーマンショックと同じ動きになると思います。最初の数年に限ってね。
しかしながら、SPXS高値で運よく売れたら24倍近くまで跳ね上がります。24倍なので、もし1000万円が欲しいなら42万円をSPXSに投資して4年間持ち続ければいいのです。4年も持ってられるのかという事です。イヤー、普通に辛いです。今回のコロナショックはそもそもリーマンショックすら超えていない状況ですので、世界恐慌まで発展するかどうかなんてわからない中4年も持つなんて・・・
では、S&P500が35%下落している現在の状況を当時の世界恐慌に当てはめてみましょう。1929-11-11からのデータとなります。10年はやり過ぎたので、4年ぐらいでのグラフを記載します。
世界恐慌高値S&P500が35%下落時点からのグラフ
最初SPXLが優勢でSPXSは不利な状況です。今まさにそんな感じですね。で、SPXSは2年後ぐらいに徐々に復活していき、3年半後ぐらいに開花、当時より9倍まで伸びました。世界恐慌レベルであったとしても、SPXSの買い時をしくじるとこの程度になってしまうというわけです。しかも3年半も忍耐強く持たなきゃいけない地獄。これは流石にSPXSを持つメリットが薄くなってしまいます。
うーん。やはり持つとしても50万円とかぐらいまででしょうか。それなら9倍で450万円です。私は現在SPXLに840万円分投資していますが、その半分は戻ってきますね。ただ、今回の場合は世界恐慌にはならない可能性の方が高い気がしているので、普通に50万円損する可能性があります。なので、今からだったらリーマンショック級を狙って1.5倍、その手前の1.2倍くらいの利益がでたら即売るくらいまでがやはり無難かなと思いました。それでもリーマンショック級が必要な時点で分が悪い賭けと言えるかなぁと思った次第です。というか、SPXSを買うタイミング完全に間違えました。世界恐慌レベルだったとしてもダメダメなタイミングのようでした。買うのが遅すぎます。反省です。
今回のコロナショック、少なくとも半年~1年は爪痕を残すと踏んでいます。そちらにSPXSを賭けたので、後は1.0倍~1.5倍になった辺りを狙い、狙いが外れたら諦めて放置するか損切りします。ただまぁ、世界恐慌レベルの4年は見るかもなぁ。半値以下になるの覚悟でしょうか。いやいや・・・売り時が難しすぎます。
というわけで、何の検証もせずにSPXSを買った私が悪いのですが、SPXSを買う直前に少しは検証して記事にしておけばブログ記事水増しにも使えて一石二鳥だったなぁと思ったところで今回はここまでと致します。