【先物】デルタニュートラル戦略は放置が難しい【BTC】

こんにちは。okometsubuです。

 

以前お話したちょっと話題となったデルタニュートラル戦略。以下過去記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

詳細は話題の元記事が有料noteだったりと色々あるので割愛しますが(※とはいえ話題になる前から普通に知られた内容ではある)、超簡単に言うと現物ロングポジと先物ショートポジを全く同じ量を保有して利益損失0の状態にしておき、ショートポジのFR金利だけ貰おうというローリスクミドルリターンを得るというやつです。

 

 

余談ですが仮想通貨界で「デルタニュートラル」と言われているようですが、本来の意味では全然「デルタ」が「ニュートラル」になってないとかなんとか。私はそういう相場界のこと全然分からない素人なので割愛。

 

さてこの戦い方、果たして本当に機能するのでしょうか?

 

正直そんな上手い話は無いだろうと思ってこれについて気になったので調べてみました。bybitでFR(資金調達率)サイトの過去データを参照させて頂きました。こちらをざっとグラフにしてみます。

 

bybitの場合は1日に3回、つまり8時間に1回FRの金利手数料を貰う、もしくは払う事になります。

 

■BTCの場合

2018-11-14~2021-02-26のデータをみます。

 

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全期間平均:0.0167%

年利:18.287%

 

基本はショート側が有利ですが、マイナス金利になっている日も目立ちます。

 

相当良い年利であることは分かりましたが、流石に「年利100%」は厳しいと思いました。とはいえ昨今のBTC上げ相場中であれば確かにそのぐらいの年利は出ますが、過去の低迷期を見ると、割とマイナス期間が多いことが分かります。

 

2017年からデータが無かったのが残念ですが、相場に過熱感が無かった2018年後半から見た場合、むしろマイナス金利(※ロングした場合に金利が貰える)状態になったと言う事です。

 

こう考えるなら、2020年の半減期ボーナス期間中に無理してデルニュー戦略を採用しなくてもいいことになりますし、その半減期ボーナスが終わった後の2021年~2022年なんかはこの戦略はむしろマイナスであると言えそうです。

 

つまり、「相場が読めないとこの戦い方は採用しづらい」ということです。

 

とはいえ、今まさに半減期ボーナスで金利を沢山貰えそうな状況にあります。そして、ビットコインが右肩上がりを信じられないけど、ある程度の右肩上がりを期待して、かつ、日々のBTCの価格を見るのが苦痛に感じるならこの「デルニュー戦略」は非常に機能するんじゃないかと思いました。

 

まさに今年なんかは普通に機能しそうですね。年利も通年合せても18%/年もあるのですから、これを見ただけでも「インデックス投資」に投資するよりもこっちを使った方が良いまであります。

 

こうなると、現先のFR鞘取りと大きく違いは無いので安全性を見るなら期限付き先物をショートして3ヶ月毎にポジションしなおすのが一番安全な気がしてきました。

 

 

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期日に向かって終息する可能性が高いらしく、4半期に1回なので年利だと4回機会があるので12%/年と言う感じでしょうか。

 

年利12%でなんとなくFRを見て相場を確認するデルニューか、3ヶ月に1回だけポジション取り直す現先かの違い。3ヶ月目に自身がパソコンの前にいられるかどうかと言う点で言えばデルニューの方がいいかもしれない。判断ちょっと難しいけど今の時期だとデルニューの方が利益は高そうか。

 

イーサリアム(ETH)についても見てみましょう。こちらは2019年1月からしかデータが無かったのでそのデータを出します。

 

■ETHの場合

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全期間1回平均:0.031%

年利:33.945%

 

ちなみに同じ時期のBTCの結果はこちら

 

ETHと同等の期間1回平均:0.01896%

年利:20.7612%

 

2018年の低迷期が無くて今回の半減期ボーナス中が多めなので結果が良いのは仕方が無い事かもしれません。

 

ともあれ、ETHの方がBTCよりも結果が良くなったと言う事です。

 

なら最初からETHにすればいいのでは?と思うのですが、私がETHよりもBTCの方に未来を感じているためやるならBTCになります。何故なら金利を得てもETHでの受け取りになるためです。なので、この年利も使った通貨の利益分ということです。

 

とはいえ、この年利を見てしまうと「デルニュー戦略」は非常に有用であると言わざるを得ません。当然ながら、この半減期ボーナスの単純ロング分の値上げ分は貰えませんが、安心感は段違いです。

 

何故ならロングとショートを既に両方保有しているのですから、金利以外のリスクが無いように見えます。

 

しかしながら、このデルニュー戦略にも色々リスクが伴います。

 

  • 取引所が突然無くなった場合に担保にしていた仮想通貨が消えるリスク
  • 大暴落が来た後に金利がマイナスになるリスク
  • マイナスになったらポジションを閉じてもいいが手数料が都度発生するリスク
  • 大暴落が発生した時にポジションが強制クローズされて大損する可能性があるリスク

 

取引所が無くなるリスクと大暴落が急に起きた時に強制クローズされた場合が相当ヤバイことになるらしい。後者は実際に食らったことが無いので分かりませんがこういう見えないリスクがあると言う事です。

 

これだけのリスクがあると、正直年利10~20%を安全に取得できるメリットと釣り合っているかと言われると、個人的にはうーん・・・となっています。

 

さて、今回のデルニュー戦略、他にも応用できるなと思ってるのは、今回の半減期ボーナスが終わると思われる夏~年末にかけて、一旦利確したいなって価格になった時、仮想通貨の売却益は「雑所得」になる点です。

 

これを回避するために先物ショートをしておけば利確にならないので税金の先延ばしが可能です。更にショート側のFR分の金利を得ることができれば非常においしいと言う話になります。

 

但し、上記の様なリスクが伴うことは忘れてはいけません。それに半減期ボーナス後の大暴落時期になったら恐らくFRはマイナスに反転して大きなリスクに変わると思います。今回グラフにしたBTCの2018年の年末のデータの時点ですらマイナス金利なのですから何をかいわんやです。

 

よって、素人が気軽にやるものでは無いなと思いつつも、今年一杯ぐらいなら多少の少額はやってもいいかなと思った次第。年末の利確も税金先延ばしが出来るのは利点だと思います。

 

ようは、適材適所、上手く配分を決めて、適切な時期だけ適切な量だけやれば悪くは無いなと思った次第。ただ、年利100%は普通に無理ですね。短期間のFRが超美味しい時期だけやるとかなら実質年利100%は行けますが、通年通したら全然です。

 

さてこの技ができるのは先物ができる取引所です。現状だと日本取引所では不可なので私はbybitでやってます。

 

というわけで、私のbybitの紹介コードURL(アフィ)を唐突に貼っておきます。興味があれば是非。メールアドレスだけで登録・取引が可能です。

 

 

■bybit(アフィリンク)

日本語で使えるので割と使いやすい。

紹介プログラム

紹介コード単体:「1OMMG#2」

$10ドル分のBTCが受け取れるらしい。

 

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

 

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