こんにちは。okometsubuです。
我がブログのお問い合わせフォームから以下の問い合わせを頂きました。ネタがてら考えてみたいなと思って採用させて頂きました。以下頂いた内容をザックリまとめました。
- 現在MARA,MSTR等を取引しています
- BTCピーク時にMARAを利確してMSTRにスイッチしたい
- 2021年にMARAを利確すると税金が2021年で発生してしまうためできれば2022年に利確したい
- そこで、MARA利確時と同程度のショートポジションをCFD等で使って2022年に先延ばししたいが、サクソバンクだとRIOT,MSTRはあるがMARAの取り扱いが無い
- BTC関連銘柄の利確方法についてご意見あれば欲しい
そうなんですよね。私も全く同じようなことを色々考えて日々過ごしているので出来たら嬉しいですね。
まーぶっちゃけ私は常々金融リテラシー0をうたい文句にブログを書いてるので質問している人を間違えてる気がしますねぇ!
それでも良ければ雑記レベルとして流し読みレベルでどうぞ・・・
サクソバンク証券は米国株のCFDを扱っていてショートポジションを持つことが出来るのは利点となりそうです。なので、恐らくMARAの取り扱いがあったら質問者様の内容でそのままフィットできたんじゃないかなぁと思わなくもないです。
その他日本だとIG証券あたりも確か米国株のCFDを取り扱っているはずなのでショートポジションもてそうな気がしてます。軽く調べましたが対応銘柄が分からなかったので割愛。サクソバンクも取引ツールを使えば分かるみたいですが登録するのが面倒なので割愛。
一旦IG証券辺りも検索してみるといいかもしれません。CFD取り扱い銘柄数はサクソバンクよりも上っぽそうです。
とその前に。まずはCFDのショートポジションを持った場合の気になる点を確認します。今現状私が懸念しているものを下記します。全てMARAが取引銘柄としてあった場合をまずは想定した場合の懸念点です
CFDによるショートポジションを持つ不安点
- ショートポジションを持ち続けると金利手数料を取られ続ける可能性
- ショートポジションを持つ際の「証拠金」をどう調達するのか
- CFDによる利確・損益は「現物」の利確・損益と合算できるのか
ショートポジションを持つ場合、その額と同等の「証拠金」が必要となります。MARAの現物を単純に売却する場合はMARAが減るだけで終わりなのですが、CFDでショートポジションを持つ場合はその「証拠金」が必要となります。まずはここがクリアできるのか、余剰資金があるかを確認する必要があるかなと思います。
後はショートポジションを保有している際の金利手数料がいくらになるか。
今回のケースで言えば2021年に「ショート」をして2022年1月1日以降に「ショート」ポジションを解消後、MARAを普通に同額売却できれば気にならないのですが、もし仮に2022年中ずっとショートポジションをキープして2023年も税金を抑えたい、と言う場合には1年間の金利手数料が発生しますのでそこも押さえた方がいいかもしれません。
以下シータさんの記事となります。かなり詳しく記載されているので既に閲覧されているかもしれませんが参考までに引用させて頂きます。
CFD会社のオーバーナイト金利(スワップポイント)を徹底比較! - CFDシータ
https://tsumitatetheta.co.jp/cfd/cfd-overnight-compare/
金額は少ないので影響は軽微なものですが、ロング・ショート問わず必ず費用が発生するので、長期保有にはあまり向きません。
私はCFDについて超絶素人なので、詳しくは証券会社にご確認頂くのがベストかと思います。
上記のように日々金利コストが発生する場合はショートで入った時から2022年1月までの費用が許容範囲内かもある程度検討した上で入った方がよろしいかなと。
またCFDの取引は確か「雑所得・申告分離課税」扱いだった気がしたので、MARAで利確した分とCFDで多少損失が出た場合の損益が合算できなかったはずです。税金について詳しくないのでこの点はググってもらえればと思います。というかサクソバンク証券みたら普通にそう書いてありました。なので米国株現物とCFDとの合算は駄目だと考えた方がいい気がしています。多分。
なのでCFDでこの方法を用いる場合は翌年にその分の損益分を考慮しておく必要があるということです。
ということで、次に問題になるのは「証拠金」をどう集めるかと言うことになるのかなと思いました。
これがBTC等の仮想通貨の場合、「BTC」現物を海外取引所に送金して「BTC」を証拠金として「BTC」をショートするという方法があったりします。これが出来たら最強で、手元に法定通貨無しでショートポジションを建てつつ、利確を先延ばしできる(はず)なので1年だけ税金を先延ばししたい場合に使えるかなと。
CFDの証拠金について確認した所、やはりと言いますか、ドルが必要になりそうです。なので、CFDを使ってショートを使う場合の問題として、MARA売却時に必要となる「ドル」が手元にあるかということになりそうです。
私の場合はここがアウトなのでMARAをショートすることは考えていないです。MARAを売却できるほどのドル・現金が手元に無いので・・・。
この現金が手元にあるならCFDを使ってショートをしつつ年越し後に現物とCFDを反対売買すれば手数料はかかるものの税金は先送りにできそうです。
ここで追加の問題として更にそのショートした分と同数の「現金」も必要となります。何故なら今回はMARAを売却した分をMSTRにスイッチする必要があるためです。こうなると、今手元に相当の「現金」が必要となるはずで結構実現困難になるかもしれません。MARAも相当値上がりしていることが考えられるためです。
一応対処方法として、ショート分の現金(証拠金)をレバレッジを掛けて少なくするという方法です。この方法であれば確かCFDは5倍レバレッジまで賭けれるので証拠金は約1/5ぐらいになるのかな?適当書いてますがこんな感じで現金を抑えられる。
ただ、これも本当に怖くて一瞬の暴騰があったらロスカットされるという危険があるということです。なので2倍ぐらいに抑えてやる、もしくは年越し寸前でやるとか対策は必要ですね。年末バブルの大暴騰は本当に怖いと思います。2倍でもロスカされたら目も当てられません。なので安全に行くならやはり1倍レバで現金をしっかり持ったうえでやった方がいいかなぁと個人的には思いました。
では次の問題。CFDにMARAが無い場合の対応方法について考えたいと思います。
MARAショートの代替検討
- BTCを保有しているならBTCを海外取引所に持って行って1.5倍程度ショートする
- もしくはRIOT銘柄をサクソバンク証券で1倍程度でショートする
- 2022年1月1日以降に上記を清算しつつMSTRをその分買い増しする
結局、MARAと似たような銘柄で代替するしかないってことです。
で、MARAとRIOTはBTCよりもボラが激しいものの、概ね似たような動きをしてくれることが予想できます。なので、単純に1日の値動きとしてBTCで見た場合は1.5~2倍程度のショート、RIOTは1倍程度でショートしつつ翌年清算するという流れにならざるを得ないのかなぁと思います。
ただ、この点も「いつ」ショートで入るかというのがポイントです。短期間だったら1.5倍も必要なくて、1.2倍程度になるかもしれません。以下BTCとMARA、RIOTを比較した時のグラフ。
もう少し見ましょうか。対数グラフです。
似たような値動きになりそうというのは分かるものの、例えば2017/06~2017/12の約6ヶ月でどのぐらいの差が生まれたかと言うとこんな感じ。
当時はRIOTの方が上を行っていて、2017年末はBTCの約1.6倍になりました。6ヶ月で1.6倍です。もし同じようなことが今年MARAで行われるなら、大体6ヶ月で1.5倍前後でショートをすれば何となく似た雰囲気になるかもしれません。
が、難しいのは2017年10月を見てもらえると分かる通り、BTCとRIOTがクロスしてるんですね。なので、ショートする時期と2022年年明け後の位置次第で全然結果は変わってくるのです。
MARA,RIOTは業務レバレッジが効いているので少し多めに、RIOTはMARAと同等程度の威力とみなして1倍ショートとしました。暴騰力はMARAの方が上だと個人的には思っていますが、暴落時の下落幅はどちらが上かは皆目見当が尽きません。なので素直にRIOTの1倍ショートぐらいで入るしかないかなぁと。
正直もうRIOTとMARAの差はどのぐらい広がるのか分からないのでリスクが高すぎると思っています。MARAの代替でショートするのは厳しいと思います。
ということで、個人的にもし質問者様と同じ立場になるというのであれば、以下のようにするかなと思いました。
私が質問者の立場だったら
多分、米国株側でショートはしないでやっちゃいますね。普通に税金払います。
あくまで私の考えで恐縮ですが米国株は「特定口座・申告分離課税」で対処できますし、そのための米国株、MARAなのです。ここで節税対策はしないと思います。
CFDによるショートも2021年のいつやるかというのも懸念点です。普通に毎日金利手数料を取られますし、そもそもMARAが取り扱い銘柄に無いので代替案も非常に不安定です。ならば普通に米国株の申告分離課税を生かしてここは素直に現物売りです。
私は当初「2.」を考えていたのですが、最近は「1.」でもいいかなと思い始めています。MARAやRIOTはマイニング会社でありBTCをガチホする以外のリスクが当然ついて回ると思います。が、半分程度利確しておけばその暴落威力も半分に抑えられるかなと。
MSTRで怖いのは最近社債でBTC買いまくっておりますが、暴騰力が言うほど強まっているとは思えない点です。もちろんどこかで爆発する可能性はありますが、仮にBTCがピークを越えた後の下落幅は果たしてBTCと同程度なのか、それともそれ以上の下落になってしまうのかが読めなくなってしまいました。
なので、個人的にMSTRは長期間ガチホで問題ないと思いつつも、あえてBTCピークと思われる付近でMSTRに投資しなくてもいいかなぁという感想を持ちつつあります。
そのためのMARA半分利確で現金そのまま。これであればもしピークを読み間違えてもバブルを楽しめますし、そこで下落しても半分は利確しているのでMSTRにMARAを全額スイッチするよりは安全なのかなぁと。そして税金も半分で済むので良い感じです。米国株の利点がここで生きます。
ただ、まだ2021年も始まったばかり。MSTRの今後の値動き次第で考え方を改める可能性は十二分にあるので一応、今思っているのはと補足させて頂きます。
というわけで、今回はここまでと致します。