【リタイア】リタイアシミュレーションプログラムを作ったので遊ぶ(その6_株税金30%編)

続き物っぽいやつ。以下過去記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

前回までのあらすじ

  • 22年後、30年後に65歳時に5000万円ぐらいあったらうれしいなぁという感じで始める
  • 円高リスクを想定してリタイア達成時、生活費の14年分の日本円、残り株式(本シミュレーションではS&P500)とした際のポートフォリオが50:50ぐらいを想定(※円安になる未来しか見えないなら40:60ぐらいが無難か)
  • 14年間連続で日本円から生活費を賄えば割と何とかなるはず。ならなかったら世界恐慌レベルなのでそもそも人生諦めて、どうぞ。
  • 私の場合は1.6億円(税金考慮済み)が手元にあれば何とかなりそうという感じになった

 

ということで、円高リスクまで考慮した上で1.6億円あればいいかなぁというかんじでかんがえていましが、もう一つ、懸念していたリスクがありました。それが、株式の譲渡所得に対する税金です。

 

今現在は20.315%で固定ですが、どうせ近い将来、税率が上がるに決まっています。(※偏見)

 

更に私のシミュレーションでは、14年連続で現金を売るという長いスパンが用いられており、その14年後には余裕で税金30%ぐらいになってることが容易に想像できます。なぜならNISA枠がいまなんか拡大してるので、その分どうせ特定口座の利確分の税金あがるでしょって。

 

ということで、それを踏まえた上で、本当に対応可能かを軽くチェックしてみます。

 

 

今回のシミュレーション値

  • 将来円高により株資産は75%減額されていることにします
  • 総資産:1.6億円
  • 現金:生活費14年分を日本円で保有
  • 株 :残りの現金全てS&P500 * 0.75倍 (今よりだいぶ円高になったことを想定)
  • 生活費:5,448,000円 ( 約545万円 / 年 )
  • 生活費は使い切って後は補充しません。そのための14年分と長い期間持っています
  • 株価がxx倍になったらその年は株から生活費を消費し、その日の株価を記録して次回xx倍になるまでは現金から生活費を支払います
  • 配当金は考慮無しなので、少し厳しめに採点してる形になります(※逆に言えばこれで耐えられれば余裕でリタイア可能っぽそう)
  • 株式の譲渡所得に対する税金を一律30.315%にしました

 

最後の1文が今回追加された箇所です。ということで、22年物と30年物でシミュレーションしてみましょうか。0.315%部分は、なーんか、残りそうなんだよね。0.315%なんて誰も気にしないでしょ?そのままで。みたいなノリで。

 

■譲渡所得の税金20.315% VS 30.315%

 



おー、あんまり変わらなかった。ちょっと適当な部分をズームアップしてみる。

 

 

滅茶苦茶時期が良かった1970年開始(※~2000年終了)辺りのチャートをズームアップしてみました。実際ちゃんと見ると、30年後に「2000万円」の差があるので、あんまりかわらなかった、というのはかなり暴論ではある。

 

ではあるが、上記の桁は億。30年後に7億円とか8億円とかになってる所に差が2000万円だった、となったら誤差と言えるかもしれない。

 

というのも、本シミュレーションは投資を開始した時点ですべてのリスク資産を売却した上で総資産が1.6億円になった前提で話を進めています。その開始時点で改めてリスク資産を購入後ということなので建値はリタイアしたタイミングからという点があるため、割と誤差の範囲で済んだと言えるかもしれない。

 

最も大きな理由は、株式を売却する額が生活費(年) だけということを忘れてはならない。本シミュレーションだと年間約545万円だけ売却。最初14年は現金支払いで生活費を賄っているので545万円 * 16年分の金額だけ売却している。その中の利益に、プラス10%だけ税金を納めることになる。

 

そう考えると、利益に30%税金がかかるように法改正されても、何とかなる気がしました。

 

最も問題なのは、リタイアしたその日に30%の税金がかかるように法改正された場合ですが、その場合は普通にリタイアできる資産になってないので、働いてくださいってだけ。

 

ただ、、65歳になったら株式を全売却するというのも選択に浮上するので、完了時に全部のリスク資産を売却した場合はどうなるかについても見てみましょうか。

 

30年後の最後に株を全部売却した場合

 

 

こう見ると結構差が産まれてることが分かる。特に、何もなければ10億円ぐらいとうたつしている1975年前後のところの青線と緑線の差が滅茶苦茶激しい。まぁ当然と言えば当然か。利益がどっさり乗ってる株を全部売却したのだから。そうなると30%はやっぱり苦しい。

 

リタイア後なんで、それよりも最も重要なのはやはり1958年前後の株価が低迷していた時期でしょうか。ちょっとズームアップします。その辺は利益もマイルドなはず。

 

ベトナム戦争周辺チャート確認

1955-09-19ぐらいをズームアップしてみます。

 

結構キツイ。なんだかんだ、30年分の生活費を払った上でこの水準にあるってことは株価の利益がかなり乗っているってことだから税金も超大儲けした時代と比べると微々たるものだが結構苦しい。

 

この結果は最も苦しい時期にリタイアを開始して30年経った後の結果なので、本当に運が悪い場合はこうなるケースがある、という感じ。まぁ、それでも65歳のタイミングで5000万円残ればあとはなんとかなりそうなきはするかなぁ・・・株も多分全部は売らないと思うし。分からん。

 

ともあれ、30年もあれば、普通に利確の税金30%はあるよなぁと思うので、ちゃんとここまで考えてリタイアしないと割とシンドイかなって思うのでした。

 

では続いて22年物。22年物は子供が大学卒業するまでの期間ということで、そこを乗り越えられれば何とか生存ぐらいはできたらいいなぁという感じのシナリオで。

 

最初から22年経ったら全資産を一回全部売却して30%と20%を食らうケースも併せてみてみます。

 

22年後の最後に株を全部売却した場合

 

先ほどと同様、一番きついベトナム戦争周りをズームアップ

 

ベトナム戦争周辺チャート確認

1955-09-19ぐらいをズームアップしてみます。


先ほどよりも差が収束している。22年の運用なので、生活費14年経過した時点で残り6年。難易度が下がると思われがちですが運用益が下がっているので実際にベトナム戦争周りで見たら難易度は五分五分でした。

 

が、最終的に株を全部売却するときは22年の運用の方が圧倒的に利点です。利益がかなり少ないので税金30%になってもあまり取られる心配がなくなるためです。

 

ということで、22年で考えても30年で考えても、過去の歴史を振り返れば総資産1.6億円確定で何とかなりそうな気がしないでもないなと思いました。

 

  • 外部サイトの年利指定してシミュレーションする結果でもギリギリ何とかなりそう
  • 今回のように過去のチャートを元に実施し、最悪な時期で開始しても何とかなりそう
  • 両方とも円高リスクを考慮した上でなんとかなりそうなら、もう何とかなりそうでいいんじゃないでしょうか
  • それでも怖いなら1.7億円になったら開始にすれば盤石

 

ということで、大体整いました。こんなんでいいかなぁ。後は、シーゲル本じゃないですが、結局超長期運用を前提とするなら、株式が一番リスクが低いという根本的な部分を信じられるかどうかというだけの話と思いました。

 

普通に生活してる人からしたら???って内容だと思うのが難点だし、私自身が学が無いので家族に上手く説明できない。リタイアする時億劫だなぁと思わざるを得ないのでした。※但し世界恐慌は除く

 

※以下続きです

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