前回の続きというかオマケ。以下過去記事。
今までのまとめ
- 65歳になったら年金で暮らす。我が家の環境だと65歳の時点で5000万円あると裕福なくらしができそうなのでそれをめざす。
- 生活費14年分の現金(日本円)と残り全部S&P500に投資する。
- 割合は50:50程度。※本当は株60:日本円40ぐらいは欲しい
- どういう状況であれ14年間分の現金で生活して14年生き延びる。怖かったら、株価が1.4~1.8倍になったらその年だけ株を売却してその1年すごす。
- 現金が無くなったら株を売って残り16年すごす
私は総資産1.6億円、生活費545万円/年(~64歳まで)という条件で到達できました。ひりつとか数値を変えれば他の人も同じ結果になると思います。
じゃあ今回は何をするかっていうと、14年の現金で過ごせばいいって考えたのですが、実際、S&P500は14年あれば株式は復活しているのか?というのを確認してみたいと思います。
やること
- 1929年12月30日から14年後の株価の比較を行い、最終結果をチャートに載せます
- 1日ずつ未来に進めていきます。
- 株価はどのぐらい上がったのか下がったのか見ます。
実装方法はプログラム作るとかじゃなくて、単にyahoo financeで取れるGSPC(S&P500)のデータの終値を2列作って、1つは14年分ずれて並べればいいでしょって感じで。誰でもチェックできるお手軽方法だ。手動で面倒だが、これなら自分で現金を確保する年数を想定しやすいだろう。
ということで早速チェック!!!
S&P500の開始日から14年後の株価(終値)のまとめ
最大値:682.30%
最小値:-63.32%(世界恐慌)
平均値:179.19%
(世界恐慌を除外した結果は以下)
最大値:682.30%
最小値:0.18%(1968-09-23スタート)
平均値:195.96%
強い(確信)
世界恐慌を除外すると、最小値でも黒字であることが分かりました。これなら14年連続で現金を売った後に株式を売り始めても何とかなる気がしてきます。それだけ暴落してた時期があったという感じで。実際その後はうなぎのぼりに株価は上昇します。
それじゃ続いて30年後の世界を見ましょう。よくシーゲル本とかで見る30年あれば株にマイナスは無い、みたいなやつ。ググったら要約頂けているサイトを見つけました。ありがたい。かぶかぶさんのサイトを引用いたします。
【要約】株式投資第4版 ジェレミー・シーゲル著 第2章リスク、リターン、資産配分 - 我が子に伝える!株式投資の極意
https://kabukabu2020.com/kabushikitoushi4-review02
※実際の引用元:『株式投資第4版』(ジェレミー・シーゲル著)
30年の欄を見ると、株式はマイナスになってないんですよね。10年だと-4.1%、20年だとマイナスが無いですね。まさに今回の検証通りの結果と言えるんじゃないでしょうか。自分で調べて実感できます。
ということで、30年、実際に調べてみましょうか。
S&P500の開始日から30年後の株価(終値)のまとめ
最大値:1918.42%
最小値:79.89%
平均値:731.25%
つよいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!
あの、あの世界恐慌ですらプラスです!!!!!30年やべぇ!!!!!!
残念ながらITバブル崩壊は見れませんでしたが、別にいいです。あの世界恐慌でマイナスになってない時点でやべぇんです。初めて見ました。世界恐慌絡みでマイナスじゃないデータ。震える。
こうみると、やはり14年連続で現金を消費しても、残りあと16年、株式の期待値が高い時期で過ごすことができるので、やはり14年連続生活費に割り当てるのは正義っぽそうです。
ガチガチにリスクを回避したいなら30年分の生活費を求めればいいですが、そんな資産があったら運用せずにさっさとリタイアしてくださいお願いします。
では次に、ジェレミーシーゲル著の1800年からの株式チャートについて以前記事にしましたが、それの14年版を当ててみたいと思います。以下過去記事。引用元:『株式投資第4版』(ジェレミー・シーゲル著)から確認します。
引用元:『株式投資第4版』(ジェレミー・シーゲル著)から緑/黄色背景を割り当てています。
手動で大体7年の幅を用いて、復活速度が本当に7年かどうかをチェックするというもの。ぶっちゃけ、1921年の世界恐慌が7年で復活しているように見えてる時点で、このチャート、本当か?ってちょっと疑ってます。だって、GSPC(S&P500)のチャートを実際みると、世界恐慌は30年復活してませんから。
とはいえ、他に情報も無いので、こちらの図を使って、大暴落が起こってから14年後は本当に安全だろうか、と言うのをチェックします。200年のチャートで問題が無ければ、14年連続で現金から生活費に充ててもまぁいいんじゃね?ぐらいに思ってます。
大暴落直前から14年間
赤線に注目。14年耐えれば基本的にすべての期間において右肩上がりですね。
大暴落から見た感じだと、200年前から見ても全く問題ないように見えます。一部、1930年ぐらいがちょっと怪しいかなっていう感じ。ま、そこは世界恐慌の位置だからね。私はこの世界恐慌は30年だと思ってるので、正直割愛したい箇所です。
このチャートでは、14年経過で全部プラスになってますね。
さて、大暴落手前から14年で見たら余裕で大丈夫そうだということが分かりましたが、その手前の1,2年前ぐらいから開始したらどうでしょうか。改めて見てみます。
大暴落1,2年前ぐらいからの14年間
これも問題なさそうです。では逆に、14年の終わりが大暴落の底だった場合はどうなるでしょうか。これが総悲観なシナリオじゃないでしょうか。
とはいえ、14年という運用益が乗ってるので大丈夫と思いますけどね。ということで見てみます。
14年後が大暴落の底だった場合
残念ながら2か所、右肩下がりを発見しました。背景緑色にした部分です。
前半は世界恐慌の時期。後半はベトナム戦争周辺でしょうか。残念ながら14年後に大暴落の底だった場合は14年前より悪化している状況になるようです。
ただ、1960年代辺りは過去シミュレーションした通り、下手に株式を売らないで全力で14年生活費に現金を使った方が良いことは分かっていますし、結局直後に暴騰が発生しているので、最悪1年分の株資産が減ってしまう点ぐらい諦めましょうか。まぁ、その1年も当時の価値での1年なので大幅に運用益は減ってしまうことが想定されるのが残念な所ですが。できればその大底付近だけ働いて凌ぎたいぐらい。絶対働かないけど。
で、前半の1900年代は世界恐慌なので諦めてください。無理です。生き延びられません。
ということで、このチャートが正しいことが大前提ですが、1800~1900年代においてみても、14年連続で現金を売って生活費に変えても問題なさそうかなぁという感じでまとまりました。いいね。14年連続生活費使っちゃうので。
ということで、結論としては過去にやった記事と変わりません。
結論
- 生活費14年分:株式投資の比率50:50~40:60ぐらいの割合になっていること
- その場合、14年いきなり生活費を使って、最後は株を切り崩して生活費を使うこと
- ハッピー老後☆彡
と言う感じになりました。円高リスクを考慮して日本円を最初から50%持つことにしてますが、正直円安になる未来しか見てないこと、国は円高になったら円安に調整することは可能(持ってる円でドルを買う)らしいので、むしろ円安側にリスクを多めに摘んだ方が良い気はしますが、まぁこんな感じでやれば大丈夫じゃないかなぁと。
まぁやるなら現金10%分を米国債で持つとかね。多分やってると思う。恐らく私は円40:ドル60ぐらいの割合にしてそうです。ということで、今回はここまで。