【米国株】1800年代から現在まで株価の復活速度を確認します

RPARというリスクパリティポートフォリオがあります。様々な局面で対応できるが利益は乏しいというやつ。ローリスクローリターン。それにレバレッジをかけることで最適になるという感じです。以下過去記事。

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

で、RPARのポートフォリオはこんな感じを考えています。GSGは平時のパフォーマンスがあまりにも悪いので外して金にする予定

 

RPAR

  • 株式         VT 21%
  • 長期米国債(20-25年) TLT 29%
  • インフレ連動債              TIP 29%
  • 金          GLDM 10.5%
  • 商品         GSG 10.5%

 

さて、残念なことにTIPやGSGは比較的新しいため、過去の結果を知ることができませんでした。

 

ということで、非常に残念ではありますが、以下のポートフォリオなら1970年代後半まで見れたので、疑似的に雰囲気見てみようとかそういう感じです。

 

以下Portfolio Visualizerサイトより引用します。

 

Portfolio Visualizer

https://www.portfoliovisualizer.com/

ここの「Backtest Asset Allocation」を選択しています。普段は「Backtest Portfolio」を使ってますが、ティッカーが無いので仕方ありません。

 

ということでこんな感じ。

 

 

米国株30%、長期米国債40%(※どのぐらい長いか知らない)、金:30%です。

 

 

知りたいのは、「US Stock Market(米国株)」単体との比較です。米国株が大暴落してる時期からの復活時期がどのぐらいの期間かを知りたいです。

 

では、見てみましょう。

 

 

 

青線が疑似RPAR,赤線が米国株です。前半と後半で分けてみましょうか。

 

 

緑の線を加えました。これは疑似RPARの復活速度です。大体2,3年あれば前回高値まで復活していることが分かります。この時期は株式も似たように復活しているのでRPARである必要性はないかもしれませんね。

 

では後半見ましょう。

 

 

2000年にITバブル崩壊していますが、青線は全く下落している様子がありません。それでも復活速度を見ると2年ぐらいでしょうか。リーマンショックも然り。ある程度下落はする物の、2年で復活できます。

 

このことからも、疑似RPARを組む時は大体2、3年の猶予、現金、生活費があればその後は株価が復活するまでの「つなぎ」として使えると思いました。

 

ただ、残念ながら為替ヘッジは期待できないので、日本で実施する場合は日本円もある程度確保した方が良い気がしています。以下過去記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

ということで、色々100年間のチャートとか見てきましたが、やっぱ株式は強いよなぁって思うのでした。あの有名な100年間のチャートはこちら。株式投資第4版(ジェレミー・シーゲル/日経BP出版)の引用となります。

 

 

もうちょっと、ちゃんと見てみましょうか。本当に株価は7年で戻るのだろうかということ。基本的に株価は「世界恐慌を除いて」7年で復活するものだと思っていますが、それは1927年以降のこと。1801年からは見ていませんでした。つまり、上記の図ですね。

 

ということで、非常に雑ではありますが、ちょっと7年の「幅」はどのぐらいか長さで測定したいと思います。こんな感じ。

 

 

後は、この緑の幅に収まるかどうか見ればいいわけだな!!!!

 

ということで、ちょっと手動で確認してみます。

 

 

ちょっと前半8年っぽい所がありますが、概ね7年あれば復活できそうな雰囲気してます。ただ、1970~1980年は10年以上復活できない箇所がありました。一応その後は回復の兆しは普通にありますし、超絶バブルをみれば挽回できてるよなって思うのでした。

 

特に1970~1980の暴落時期を見ると、金が極端に上昇しているので、そういう意味でもRPARを実装するのはアリだよなぁって改めて思いました。この期間、長期国債も下落傾向にあるので、株、債券の他の資産もやはり分散しておくのがベストかなと。

 

うーん?でも1970~1980ってそんな暴落期間あったっけ?GSPC(S&P500)で見てみる。

 

 

あ、低待機っぽいところで一応あったっぽい。こっちの図でみるとなんかそんなにひどいことになってない雰囲気あるけど、まぁ良く分かりません。GSPCの場合、世界恐慌だって30年復活してないんだから、ちょっとさっきの200年のチャートはざっくりしたものかもしれない。どっちが正しいのか。コレガワカラナイ。

 

さて、為替リスクを考えずに米国に住んでいたら迷わず私はこうしていたことでしょう。以下はバケツ戦略のものです。

okometsubulog.hatenablog.com

 

■米国で暮らした場合

現金:3.5年分の生活費

疑似RPAR:5.5年分の生活費

リスク資産(株):残り全部

 

RPARは基本2年あれば復活できるという前提で組みますが、安全をみて3~3.5年あれば余裕でしょう。後は疑似RPARで生活すればいい。9年分の生活費を持っておけば株式は大体7年で復活するという条件も当てはまります。

 

まぁ、為替があるのでできないんですけどね。日本でやる場合はこうするか。

 

■日本で暮らす場合

日本円:7年分の生活費

疑似RPAR:2年分の生活費

リスク資産(株):残り全部

 

「日本円7年分の生活費」だけが為替ヘッジができている状態で、残り全部為替の影響を受けます。そういう意味だと、疑似RPARの2年分の生活費も日本円にしても良いかもしれないかなぁという思いもあります。ここは難しい。2年分ぐらいならRPARに割り当ててもいいかなぁという甘えです。ここ。

 

ともあれ、これでいいんじゃないでしょうか。200年の歴史が証明していますし、基本的に株式は上昇せざるを得ないものだと思っています。株=社会そのもの、みたいな。社会が崩壊したら、もう諦めてもいいし、ビットコインを持っておくのも良いかもしれません。

 

やはり、こう考えると、普通にアーリーリタイアの難易度が下がってきた気がしました。問題は、7年後に下落しっぱなしの状態の時に果たしてアルバイトなりで仕事に復活できるかどうか、ということぐらいでしょうか。そこはもう仕方ありません。年金制度がまだ続いていますように!!!!