またお問い合わせフォームでご質問をいただきました。私に聞いてももうなんも出てこない搾りカスですが、ネタがてら回答していく。
===
いつも拝見させていただいております。
一般人視点(億り人であるokometsubu様を一般人と表現してよいかどうかは疑問ですが)で綴られていて、大いに共感しながらも参考にさせていただいております。
さて、先ほど米証券取引員会がBTC現物ETF承認を蹴ったそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bed9b6fbcd1cb878b40f6c761e882a76410d22c6
今回の決定をokometsubu様はどのように捉えますか。
(個人事ではありますが、資産9割を『現状の』BTCに投じようとしていた矢先の出来事でありました。今回の決定は先の先物ETFと打って変わった対応で、はたして投入すべきかどうかと非常に悩ましく思います)
===
ビットコインについてフワフワ気分で投資してるので、偉そうに回答することはできません。毎回のお約束ですがあくまで「私の考え」をダラダラ書く形ということで。
まず二つの結論をお伝えしますと、
- 別に非承認でも気にしないで10年ガチホしてればいい
- ただ9割今の時点で投資するのは私は怖くてできない
です。
1.別に非承認でも気にしない
まず最初に、ビットコイン現物ETF非承認なんか過去何度もながれてる(はず)ですし今さら感です。むしろ今年先物のETF承認は早かったなぁと思わなくもない感じでしょうか。
というより、ビットコインは今後も似たようなニュースで上下しまくるのは目に見えています。国が規制したりしなかったり、ETFが承認されたりされなかったり、マイニング辞めたり辞めなかったり、国が法定通貨に採用したりしなかったり。
短期トレードをしているならいざしらず、ニュースなんていちいち気にしても仕方ありません。一番重要なのは、今後10~50年後にビットコインが浸透しているかどうか、その1点です。
私は10年後も余裕で存在していると思っているし、普通にかなりいい感じの価格になっていると信じて止みません。
そう考えると、2021年の今、現物ETFが非承認だからなんだという話です。2022年に採用されるかもしれないし、2024年に採用されるかもしれない。ただ、少なからず10年以内のどこかで採用されるだろうということはほぼ確信(妄信)しています。よって、「今」非承認だからと言って投資をやめることは無いでしょう。
それにより暴落する可能性はあります。だからと言って投資をやめる理由にはならないです。
といっても、これは投資資金の95%をすでにビットコインに投資している私の視点です。ご質問者様は「今から資産の9割」という大金を投資する所で考えると相当難しい問題と思います。
ということで、次の回答
2.今から投資するのは勇気がいる
まず、ビットコインというのはヘーキで7割ぐらい下落する可能性を秘めているアセットです。
で、私の結論から言うと「ギリギリ500万円以下なら買い」というスタンスです。以下過去記事。
私の投資方針は、
- 人間という本質は100年程度で変わるものではないと思っている
- 過去の規則性はある程度未来にも使えるものと思っている
- ゆえに、S&P500や全世界株式のインデックスは20年見れば確実にプラスになるので投資してもよい
- ビットコインは「半減期」により4年に1回暴騰した後暴落する流れになっている
- ただし振れ幅は今後少なくなってくる
- ビットコインはゴールド(金)の完全上位互換でありゴールドと同額の時価総額になった場合は40万ドル強になる見込みである
という考えを持っています。結局人間なんていつの時代も愚かで同じことの繰り返ししてるようなもんですし、ビットコインはゴールドの上位互換だと思ってるので少なくとも40万ドル(4000~5000万円)までは到達するものとして見ています。到達しなくても現状の750万円をみたらいかに安いかが分かる、という感じ。
ということで、「半減期」ボーナスを割と信じています。そうなると、今の価格帯を見てみます。
以下過去記事の引用。
暴騰威力とその後の下落率
- 23.00倍 → -70.26% ($10→$230→$68.4)
- 10.06倍 → -83.87% ($123→$1237.6→$199.6)
- 37.68倍 → -83.31% ($513.4→$19345.5→$3228.7)
- 3.164倍 → -35.63% ($939.7→$2973.4→$1914.1)
- 4.046倍 → -63.06% ($3228.7→$13063.8→$4826)
少なくとも10倍以上を超えたら8割減るかもしれないという感じで考えればいいでしょうか。
では2020年から「100万円」を始点として考えた場合、10倍で1000万円となります。
そこから80%下落した場合、200万円まで落ち込むことになるわけです。そうなると、今の価格は「730万円」です。ここから投資をするのは結構怖いなって私個人としては思うわけです。
次に今年の半減期ボーナスについてですが、すでに750万円ぐらいまでATHしました。そして半減期ボーナスは回数を重ねるごとに威力を弱めているかなぁと雰囲気思っています。
つまり、「750万円」が今回の半減期ボーナスの最終地点になる可能性も十分あると思っています。※個人的には為替的にも3000万円弱ぐらいは行くかなぁと願ってますが
そうなると、今このタイミングで資産の9割を入れるのは私はちょっと躊躇しちゃいます。
私が投資を開始したのはその「半減期ボーナス」が今から始まるかな?という位置でした。ガチでこの時ビットコインおよび「半減期」について気づけて幸運でした。
ようするに私が投資を始めたときの理由を述べると、当時120万円のときに投資を決定したのですが、
- 「半減期ボーナス」があるから120万円の現時点からなら10倍ぐらい伸びるんじゃないかと期待大だった
- 仮に「半減期ボーナス」が今年無かったとしても、相場というものは「暴騰」があったのちに「暴落」があるというセットとなっているケースが主なので、人生に影響が出るほどひどいことにはならないだろうなぁという視点があった
つまり、投資したタイミングでは「大暴落」はなさそうという位置からだったので大きな賭けにでることができました。
対して現状はどうでしょうか。すでにATH付近の750万円です。すでに8倍近くの暴騰が起こった後です。そして半減期毎にその威力は減って言っていく可能性がある。そうなるとやはり今から9割の資産を入れるのは超絶勇気がいるかなと。
もちろん、先ほど述べたように、私は2022年末ぐらいまでに3000万円弱/BTCを狙ってますので、そう考えると普通に今の水準でも「安い」です。さらに言えば、10年のスパンでみたら750万円なんて超やすいと思ってます。10年見るなら1000万円以下は買い水準という基準。
ただ「暴落」のリスクは今の地点で言えば十分ある地点まで暴騰してしまっているという背景があるため、9割ガツンは怖いかなぁ。
ここで毎回いつも言ってることを述べます。
ポートフォリオの何割ビットコインに投資してるの問題
私の投資額の考え方は次のものから成り立っています。
- 投資期間
- 投資可能額
- 全資産額
- お給料から毎月出る余力
投資期間×毎月のお給料の余力 もある程度考えます。
で、今回のご質問者様の「9割」というのが果たして、
「投資可能額」の9割なのか、
「全資産額」の9割なのか不明な点です。
例えば現在1000万円全資産額(※株式等すべて含む)があって、ビットコインへの投資可能額が100万円だったとします。
そこから9割だと90万円の投資なので、それだったら私は全額、今日このタイミングで投資します。750万円だろうと別に10年で見たら安いですし、今から爆上げの可能性もあるわけです。
さらに言えば、90万円という額は、例えばお給料の余剰資産が5万円あったら1.5年でペイできる位置にいます。そう考えると、90万円本日一括で投資して、その後投資した額よりも下がったら「ナンピン」買いすればいいし、爆上げしたら初手で9割入れて良かったね!!!
ってなります。
要するに、ポートフォリオの割合をどうするか問題につながるということです。
逆に現在全資産額の9割である900万円を投資する、というのだったらさすがに一括で投資するのは怖すぎるので、私だったら300~450万円ぐらいを一括投資して、ナンピン買いしていくかなぁといった具合。
もし仮に今回大暴騰したら余剰資産はあきらめて2024年の次の半減期までに起こるであろう大暴落時に仕込みで指値をしておく感じかなと。
ただビットコインに投資するうえで絶対に欠かせないのが、
「10年~50年後ビットコインは伸びる」
という信念があるかどうかです。結局この信念がなければ、「ナンピン買い」すらできません。だって信じられない投資先にナンピン買いするのって結構苦痛だと思うからです。
「もしかしたらビットコインは無価値になるかもしれない・・・」
と思いながらナンピンするのは精神的に耐えられないでしょう。
つまり、そこはもう信者化するか、ナンピン買いはあきらめるかの2択でしかない。
この考え方は短期トレード、スイングトレードではなく長期運用目線の話ですので前者は割愛。
ということで、まぁ、そんな感じです。回答になってたら幸い。