【BTC】昨今の下落相場におけるFundingRateを確認します(2022/5)

※親会社であるFTXが破綻しFTX JPも利用不可となりました。本記事はあくまで過去のものとして備忘録として残しておきます。(2022/11)

Funding Rateというものがあります。これは仮想通貨をロング/ショートした時に発生する金利手数料となります。FTXや某ナンス、某ビット辺りが日本人にとってなじみがあるでしょうか。

で、これの良いところは金利手数料が場合によって貰えるということです。例えば先物価格が現物価格から乖離していた場合、その価格に調整すべくFunding Rateが決まるのですが、ロングに有利な場合もあるし、ショートが有利な場合もあるのです。

で、過去経緯から基本的にはショートが有利です。

okometsubulog.hatenablog.com

ただ、ショート側が有利なのはBTCが将来右肩上がりを期待できるからという大前提があると個人的に思っているので、ショート側が有利になるということはBTCの価格が上昇前提なので現物持ってた方が良いよねって思ってます。

ただ、この下落相場の昨今、Funding Rateは逆転してるんじゃないかと思ってしまったので、今回ちょっと確認してみたいと思います。

データとしてFTXは1ヵ月ぐらいしか取れませんでしたので某ナンス側のFunding Rateをメインに見ていく感じで。

ということで、データが取れてる直近部分をまず見ましょうか。今回は100ドルロングしたらどうなるか？というグラフをお届けします。

また、FundingRateで得た分は単利で回します。つまり金利の上げ下げ分は複利に回さず自分口座に入れっぱなしみたいな感じでグラフ化します。

2022年4月5日からのFundingRate

2022-04-05 11:00:00から2022-05-09 23:00:00までのデータとなります。100ドルロングした場合です。

FTXのFundingRate

今回ロング側で計算してるので、プラスに伸びているということは、ロングした方が儲かった期間ということが分かります。ただ、5/5辺りを超えてから失速。レートがショート側に有利になりました。

では、実際のBTCの価格はどうだったでしょうか。

BTCの該当日の価格

2022-04-05 から2022-05-16までのビットコインチャートです。

残念ながら、しっかり下落していますね。4.5万ドルが3万ドルまで落ちています。かなしみ。5/5も普通に下落相場。ただ、5/10ぐらいから復活してますね。

このことより、必ずしも相場の良し悪しでFRが決まるものでもないということでしょうか。もしくは時間差。ともあれ大体の大まかな空気感というのはおおむね価格と一緒に推移しているなと感じました。

では某ナンスは同じ時期どうでしょうか。軽く見てみましょう。

某ナンスのFunding Rate

2022-04-05 から2022-05-16まで

あらー。FTXと打って変わってずっとショート側が有利。まじかー。残念。取引所によって数値はマチマチだとは思いましたが、こうも逆の結果になるとは。面白いものです。

ロングを持っていると1ヵ月で大体0.4%程の損失という感じですね。ということは1年もつとこんなクソみたいな下落相場でも約5%の損失です。

まぁ、耐えられなくない金利手数料ではありますが、暴落とセットで付いてくるのでかなり悲しい。そう考えると某ナンスはショート専用、ロングは素直にFTXでいいかもしれない。FTXはFundingRateの情報がすぐ消えるので過去分分からないのが辛い所。

まぁどっちにしてもFTXは日本取引所なので日本に住んでる以上、最終的にFTXで取引することになるかなと思ってます。

ただ、まだ使いません。以下モノアイさんのTwitter情報より引用させていただきます。更に引用元はCoinDesk。

内部告発来てるじゃん

"Liquid元従業員は、セキュリティやコンプライアンスに疑問があり（クリプトの基準でも）混沌とした職場であったと述べています"
”幹部は情報セキュリティ侵害を軽視"
"低レベルのインサイダー盗難に適切に対処せず"
"昨年の9000万ドルのハッキング被害の調査を早々に中止” https://t.co/4JiKC11pgB
— モノアイ (@mono_i_love) 2022年5月17日