こんにちは。okometsubuです。
私は今現在、一般NISAへの移行を検討しています。以下過去記事。
なぜなら新NISAでは現行の一般NISA部分をロールオーバー出来るようになるとのことです。しかも、1階部分はつみたてNISAにロールオーバー出来るのです!
まだ決定事項でない点がもどかしいですが、再来年になると枠が一本減ってしまい、なんだか損した気分になりそうなので、2020年の2月位までには切り替えたいです。
と言うわけで、楽天証券に切り替える申請をWebで申し込んで、切り替え用書類も手元に届きました。膳は急げだ今すぐ切り替えよう!!!
と、昨日までは思っていましたが、本当に切り替えていいのでしょうか。リスクとして、政府が「ヤッパリやーめた」と手のひらを返して従来のNISAから新NISAへロールオーバーが出来なくなる点が挙げられます。それに加えて、そもそもロールオーバーができたとして、つみたてNISAだけの場合より本当に利益が上がるのでしょうか?
この点については相場の関係もありますから一概には回答は出ないと思います。が、簡単なシミュレーションはできます。と言うわけでやってみました。
予防線として、私はFP資格等を持たない一般人であり、シミュレーション内容は超ざっくりしたものとなりますのでご了承ください。何となーく、「あぁ、そんな感じになるのね」と言うのが分かればいいかなと言う感じですはい。
もっと詳しく「つみたてNISA」VS「新NISA」をやっている人がおられましたら参考にさせていただきたいです。
愚痴を言っても仕方ありません。ではでは、以下のサイトを使って検証することにします。
積立計算(複利毎課税) - 高精度計算サイト
https://keisan.casio.jp/exec/system/1254841870
前提条件
- 今年(2019年)から開始したものとします。一般NISAを5年分を使えるものとします
- 投資先は分配金無しの投資信託とします。つまり、配当(分配金)による課税は考慮しません
- 20年後の結果と30年後の結果の2つ見ます。30年後にしたのは11年後に新NISAの1階建て部分で積み立ててきた20万円運用分がそのまま「つみたてNISA」にロールオーバーできると仮定してのことです
- 寿命は考慮しません。20年後、30年後の時点での優劣を計ります。
- 年初一括投資したものとします
- 年利は5%とします
- 2階部分を一般NISAから新NISAにロールオーバーできるものとし、10年運用できるものとします
- 新NISAの1階部分はつみたてNISAにロールオーバーできるものとし、25年運用できるものとします
- 1階部分のロールオーバーされた部分は20万円とし、ロールオーバー後、残り20万円をつみたてNISAでつみたてられるものとします。
- 新NISA枠は最大10年とし、残り年数は特定口座で運用します
- つみたてNISA枠は最大20年とし、残り年数は特定口座で運用します
- 全ての計算を非課税で計算後、特定口座でかかる利益の税金を20.315%とします
- 積立総額に対しての結果の倍率(投資効率)を計ります。
- 倍率結果(投資効率)確認を目的としているため、一般NISA120万円を運用する最初の5年間の内、20万円分を特定口座枠で運用するというイレギュラー対応を行います。これにより投資額は初年度から140万円と固定化されるため、投資効率を最終的に出しやすくします。20万円分の5年分の運用は6年目に新NISAの1階建てに20万円分のみスイッチします。スイッチの際に税金20.315%を差し引き、余った利益を特定口座で改めて運用します。※但し大勢に影響はない誤差の範囲のものという認識です。
最後の条件だけかなりイレギュラーです。1年目からの初期投資額を固定化するための処置です。新NISA側のみ、6年目から20万円を追加投資することになり、投資効率を計るのが難しくなったためです。今回の計算をやり易くするためである点、ご了承頂ければと思います。
新NISAやロールオーバーの考え方について河童氏のサイトを参考にさせていただきました。以下参考先URLとなります。
【大歓迎】我が家は新NISA制度を最大限に活用します - 個人事業主が節税してインデックス投資
https://secrets2mysuccess.net/2019/12/23/new_nisa_helps_us_to_maximize_financial_assets/
物凄く分かりやすい記事内容でしたので今回の検証の前提条件で使用させて頂きました。この場を借りてお礼を申し上げます。新NISAについての仕様について気になる方は是非ご覧になった方がいいです。但し、まだ確定はしていないため現時点での認識と考えた方がいいかもしれません。
では始めます。まず最初につみたてNISAオンリーの場合から
つみたてNISAの場合(20年分)
積立額:400,000円
総額:1,061,321円
倍率:2.653倍
結果として、積立額から約2.6倍の106万円になりましたね。では21年目~30年目までの特定口座での運用を確認します。
つみたてNISAの場合(21年〜30年の、10年分)
ここから特定口座での運用となります。
積立額:1,061,321円 (元の積立額:40万円)
運用額:1,729,017円
税金:(1,729,017-1,061,321)× 0.20315 = 135,642円
総額:1,729,017-135,642=1,593,375円
倍率:3.983倍 (元の積立額との倍率)
約4倍になりました。
ということで、20年で2.653倍、30年で3.983倍というのを最終結果の比較で使います。
では続いて新NISA側を見てみたいと思います。倍率については追加投資時期が異なるため1年目から20万円を特定口座で運用し、投資額を140万円に固定化します。
初年度~10年目(一般NISA枠から新NISA2階ロールオーバー含む)
・一般NISA枠から新NISAの2階ロールオーバー部分
積立額:1,200,000円
総額:1,954,971円
・20万円の特定口座分(※1年目~5年目の5年分で計算しています)
積立額:200,000円
運用額:255,270円
税金:(255,270-200,000)×0.20315=11,228円
総額:255,270- 11,228 =244,042円
※2019/12/29 備考追記
1年目~10年目の10年間の項目で「・20万円の特定口座分」を計算していますが、実際は5年分の計算となります。表記場所がおかしいだけであり、計算結果としては5年分で計算していましたので、結果は変わりません。
続いて11年目からの特定口座分を見ます。上記の総額を元に運用を開始します。最初に2階建て部分から見ていきます。20万円分の特定口座運用分は後半の1階部分の計算時に改めて登場します。
11年目~20年目(2階建て10年分)
ここから特定口座での運用となります。
積立額:1,954,971円 (元の積立額:120万円)
運用額:3,184,941円
税金:(3,184,941-1,954,971)×0.20315=249,868円
総額:3,184,941- 249,868 =2,935,073円
ついでに30年目も出しておきましょう
11年目~30年目(2階建て20年分)
ここから特定口座による運用です。
積立額:1,954,971円 (元の積立額:120万円)
運用額:5,187,868円
税金:(5,187,868-1,954,971)×0.20315=656,763円
総額:5,187,868 - 656,763 =4,531,105円
さてさて、新NISA側は上記だけではありません。1階部分のつみたてNISAにロールオーバー出来る枠も考えなくてはいけません。また、特定口座20万円で得た利益は引き続き特定口座で運用し、残りの20万円は新NISAの1階部分にスイッチする形で運用します。
6年目~20年目(新NISA1階の20万円のみの15年分)
・新NISA1階部分
積立額:200,000円
総額:415,740円
・初年度からの20万円運用利益部分
積立額:44,042円
運用額:91,446円
税金:(91,446-44,042)×0.20315=9,630円
総額:91,446 - 9,630 =81,816円
合計:415,740 + 81,816 = 497,556円
では追加の10年分も見ます。この10年分も1階部分であれば非課税で運用できるのが強いですね。(新NISAの1階建て部分のみ最大25年分貰えるようです)
6年目~30年目(新NISA1階の20万円のみの25年分)
・新NISA1階部分
積立額:200,000円
総額:677,116円
・初年度からの20万円運用利益部分
積立額:44,042円
運用額:148,900円
税金:(148,900-44,042)×0.20315=21,302円
総額:148,900 - 21,302 = 127,598円
合計:677,116 + 127,598 = 804,714円
さて結果がでました。では、20年間と30年間での倍率をみてみたいと思います。1階建て部分と2階建て部分を合算して算出します。
20年分総額計算
積立額:1,200,000 + 200,000 = 1,400,000円
総額:2,935,073 + 497,556 = 3,432,629円
倍率:2.452倍
結果として約2.5倍となりました。あれ、私の予想より低いです。私の予想では、一般NISAから開始した方が高くなる予定でした。つみたてNISAオンリー側は2.65倍でしたので、つみたてNISAの方が投資効率がいい事になります。では30年目も見てみます。
30年分総額計算
積立額:1,200,000 + 200,000 = 1,400,000円
総額:4,531,105 + 804,714 = 5,335,819円
倍率:3.811倍
約3.8倍ですね。思ったより伸び悩みました。効率で言うのであれば、つみたてNISAをそのまま投資した方が良い気がしますね。
と言うわけで、ザックリシミュレーションですが、結果を見ます。
結果
つみたてNISA(20年)倍率:2.653倍
新NISA(20年)倍率:2.452倍
つみたてNISA(30年)倍率:3.983倍
新NISA(30年)倍率:3.811倍
この結果から、つみたてNISAに投資しておいた方が効率は良くなる可能性が高そうです。つまり、今現状「つみたてNISA」を選択している人はあえて翌年から「一般NISA」に切り替える必要は無いかなと思います。
しかしちょっと待ってください!!
投資額は圧倒的に新NISA側が上回っており、利益の額だけを見た場合、当然新NISA側が沢山貰えることになります。当然の話ですがここ注目していいと思います。余剰資金を大量に持っていて、非課税枠を余すことなく使いたいのであれば、新NISAにするのが良さそうということになりそうな気がしませんか?
でもそれって本当でしょうか!?
というわけで、追加で検証してみます。「つみたてNISA」側に追加で100万円分を追加したらどうでしょうか。それを20年間と30年間、特定口座で同じ銘柄を運用してもらいます。
何を言っているかというと、新NISA側の総額140万円と同等の投資額をつみたてNISA側でも運用してもらって、それを含めてどちらの倍率がいいか(効率がいいか)を見てみましょう、と言うものです!
100万円追加することで、つみたてNISA枠40万円+特定口座枠100万円で、新NISA側の140万円と同等にした、ということです。
ただし、当然ながら100万円をつみたてNISAの1本の枠に入れることは不可能なので、その100万円は特定口座で運用することになります。その結果も見てみないとフェアではありません!特定口座で運用する分、つみたてNISA側が不利になると思われます!
同じ投資額なら倍率の良し悪しが全て!
では早速検証スタート!!
つみたてNISA+特定口座の場合(20年分)
・非課税枠
積立額:400,000円
総額:1,061,321円
・特定口座枠
積立額:1,000,000円
運用額:2,653,580円
税金:(2,653,580-1,000,000)×0.20315=335,924円
総額:2,653,580 - 335,924 = 2,317,656円
合計:1,061,321 + 2,317,656 = 3,378,977円
倍率:2.413倍
特定口座運用を追加したとしても、20年間で見るのであればほぼ互角のようで、新NISAの倍率は2.452倍となります。
では、30年分を見たらどうでしょうか。
つみたてNISA+特定口座の場合(30年分)
・非課税枠(20年分)
積立額:400,000円
総額:1,061,321円
・非課税枠後の残り10年分(特定口座)
積立額:1,061,321円
運用額:1,729,017円
税金:(1,729,017-1,061,321)×0.20315=135,642円
総額:1,729,017 - 135,642 = 1,593,375円
・特定口座枠(30年分)
積立額:1,000,000円
運用額:4,322,349円
税金:(4,322,349-1,000,000)×0.20315=674,935円
総額:4,322,349 - 674,935 = 3,647,414円
合計:1,593,375 + 3,647,414 = 5,240,789円
倍率:3.743倍
30年間で同じ投資額で運用しても新NISAとほぼどっこいどっこいになるようです。それでは結果を再度まとめてみましょう。
結果(投資額同等の場合)
つみたてNISA(20年)倍率:2.413倍
新NISA(20年)倍率:2.452倍
つみたてNISA(30年)倍率:3.743倍
新NISA(30年)倍率:3.811倍
140万/年という大金を投資したい場合は、若干ですが「新NISA」側が勝利しました。
この結果は「つみたてNISA」にプラスで、特定口座に100万円/年を追加投資した場合の話であり、そこまでしてようやく「新NISA」側がギリギリ勝利となった結果であるため、「つみたてNISA」しか使わないという人であれば、「つみたてNISA」だけ選べば幸せになれるという結果になったと言えます。
もしあなたが「つみたてNISA」を既に開始しており、かつ、追加投資100万円/年もしないようであれば、「一般NISA」に切り替えて「新NISA」を選ぶ必要は無いと思われます。
また、「新NISA」と「つみたてNISA」に対して全く同じ銘柄に投資を続けるのであれば、手間暇の分を考慮して「つみたてNISA」のままがベストプラクティスとなり、もっと投資したい場合は上限を100万円とし、
「つみたてNISA(40万)」+「特定口座(上限100万)」
で追加投資・運用をすれば良いという結果になりました。とはいえ、追加投資をできる人から見たら、30年で見れば、どちらもほとんど変わらないという結果に落ち着きそうです。
尚、この上限100万円部分は少なければ少ない程「つみたてNISA」側の投資効率は良くなるのは検証結果の通りです。
私は現在、
「つみたてNISA(40万)」+「特定口座(60万)」
で開始しており、その投資額の場合の投資効率の記載を省きますがほぼ互角になりました。もし私のように、楽天証券で「つみたてNISA(40万)」を初期に一括投資して、楽天カードで毎月5万円分を特定口座で運用している人であれば、あえて切り替える必要は無いと思いました。
※今回のシミュレーションは全て初年度一括投資なので若干条件が異なりますが、一般NISAに切り替えたとしても楽天カードの月5万円分は残ると思うのでどちら側を選んでも大差はないものとさせてください。
※2019/12/29 追記
「つみたてNISA(40万)」 + 「特定口座(60万)」と「特定口座(50万)」の結果もやはり載せておきます。ほぼ完全に互角になるのは追加投資50万/年~60万/年した時となりそうでした。つまり、50~60万以下の追加投資額であれば「つみたてNISA」、それ以上であれば、「新NISA」にしたほうが若干良さそうです。が、ほぼ誤差みたいなものと思います。
結果(つみたてNISAに特定口座(60万)追加した場合)
つみたてNISA(20年)倍率:2.452倍
新NISA(20年)倍率:2.452倍
つみたてNISA(30年)倍率:3.782倍
新NISA(30年)倍率:3.811倍
結果(つみたてNISAに特定口座(50万)追加した場合)
つみたてNISA(20年)倍率:2.467倍
新NISA(20年)倍率:2.452倍
つみたてNISA(30年)倍率:3.797倍
新NISA(30年)倍率:3.811倍
実は感覚として新NISAが圧勝すると思ってたから、事前に切替書類を取り寄せてしまいました。これなら、私の場合は切り替える必要なさそうだな・・・
証券会社の方には本当に申し訳ないことをしました。
ちなみに気になったので、年利を5%から9%に引き上げて試しても結果は変わらずでした。そりゃそうか。どちらの銘柄も一定期間同じ上昇率で検証してるので変わらないか。
※2019/12/30 修正
こちらそう単純なものではなく、年利を15%まで引き上げると、基本的に「つみたてNISA」が有利なことは変わりませんが、「つみたてNISA」側に追加100万円の追加運用をした場合、本記事では「新NISA」側が若干有利になりましたが、年利15%だと「つみたてNISA」がギリギリ勝利する形(互角)となりました。つまり、年利が高まれば高まる程「つみたてNISA」側が有利となります。但し、現実問題として年利5~9%程度が一般的であり、結果としてはやはり本記事の通りの結果で問題ないと思われます。また、例えば1%の年利とした場合は「新NISA」側が強くなりますが、年利が減るため微々たる誤差の範囲になり、やはり本記事の結果通りと考えて基本問題ないです。つまり、年利が高くても低くてもやはりタイトル通り「つみたてNISA」を現状採用しているなら「新NISA」に切り替える理由は無さそうです。
後は、一般NISAを2014年から開始していて、2回目のロールオーバーが可能という人はそのまま「新NISA」まで続ければいいと思いますが、私が現在「つみたてNISA」なのでその検証まで手が及んでおらず、どうなるか分かりません。とはいえ、今回の検証結果の時点である程度誤差であることから、やはり2回目のロールオーバーが可能な「一般NISA」を続けるのが最善と思います。但し、今までの運用口座にレバレッジを効かせた商品があってロールオーバー出来ない場合とかだとそのまま続けていいかどうかがまた悩ましいことになりそうですが、複雑すぎるので本検証では割愛します。普通に考えたら新NISAでロールオーバーできなくなるので、「つみたてNISA」の方が有利になりますが、そもそも「つみたてNISA」ではレバレッジを効かせた商品がありませんから(だったはず)、やはり本記事とは少し話が異なる内容となりますので、やはり割愛します。
さてさて、そんな新NISAですが、今から「つみたてNISA」から「一般NISA」へ切り替えるメリットもあります。
NISAはなんだかフワフワしてて二転三転してるイメージがあるので、将来またロールオーバーができてしまったりするのでは?と思ってしまいます。ただ、つみたてNISAを猛プッシュしているらしいので、さすがにそれはないかな?
本当は「SPXL」にちょっとだけ投資しようと思ったけど、「一般NISA」から「新NISA」についてレバレッジ商品はロールオーバーができない可能性が現時点ではかなり高いので投資できません。もしこれが可能であるならば、一般NISAにしてもいいかもですが、1月間に合うのかな・・・
さて、寿命の点で見ても、私の場合はギリギリ40年後も生きてるはず。大丈夫なはずです。なのでやはり「つみたてNISA」のままで良さそうです。寿命の問題として「つみたてNISA」を最後まで使えなさそうであれば「一般NISA」が良さそうですね。10年後に手元に戻ってくるので使い勝手も良いと思います。
あ、新NISAにしたらもう一つデメリットがありました。5年後にロールオーバーの申請をする必要があるのと、10年後につみたてNISAに切り替える必要がある事です。面倒ですね。予定表に入れておく必要があります。その手間も考えるとやはり「つみたてNISA」に軍配が上がりそうです。
ゴチャゴチャ書き過ぎました。まとめのお時間です。
まとめ
- 今後 「つみたてNISA」の年40万円位までしか投資しないのであれば直ちに「つみたてNISA」を選んだ方がお得(※但し寿命は考慮しない)
- 「つみたてNISA」の年40万円と楽天カードの年60万円を投資しているような人は「一般NISA」とほぼ投資効率は変わらないはずなので、手間を考えたら「つみたてNISA」のままでいい
- 「つみたてNISA」の年40万円の他に年100万円以上を特定口座で運用するような人は年利9%くらいであれば「一般NISA」に移った方が多少有利になるはず。但し有利になる条件は初年度から特定口座で20万円を運用する必要があり、1階部分にスイッチし、かつ、余剰資金を何十年にもわたって運用し続ける必要がある。また、「一般NISA」へ切り替える手間と今後のロールオーバーや10年後の「つみたてNISA」への新規応募手続きをする必要があるためその手間が利益に見合うか不明。
※2019/12/30 追記
年利が15%であればほぼ互角となり、年利が高ければ高い程「つみたてNISA」が有利になります。5%の時点で既に誤差のため切り替える手間を考えるとそのままでいい気はします。 - 既に「一般NISA」を2014年とかの昔から選んでいる人は、そのまま「一般NISA」で運用して、2回分のロールオーバーを堪能した方が良さそう(※未検証ですが、現検証で差があまりないことからロールオーバー分強く出れると思います)
- 寿命の関係で「つみたてNISA」の20年~40年を待てないのであれば、「一般NISA」一択です
うーん。まとまってない!分かりづらい!!
更に端的にまとめるのであれば、
- 今やってるNISA枠から無理して変えなくていい
でフィニッシュです!お疲れ様でした!!!!!!
さてさて、というわけで、シミュレーション終わっての感想ですが、
メチャややこしい!何だこりゃ!!!
です。
しかもまだ本決まりじゃないようです。こういうのを年末にやったら投資家は困惑するでしょうに!もう来年まで少ししか無いよ!?
まぁ、国のスケジュール的にそういうものなんでしょう。仕方ありません。大綱は12月に行われるらしいです。存在自体知りませんでした(※無知の極み)
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO53301760T11C19A2EA2000/
▼税制改正大綱 翌年度以降に実施する増税や減税、新税の導入内容などをまとめた文書。自民、公明両党の税制調査会が各府省庁や業界団体の要望を踏まえ議論し、12月に決定する。政府はこの大綱をもとに税制改正法案をつくり、翌年1月召集の通常国会に提出する。
へー。なるほど(分かってない)。最終的に1月に決定しそうってことですね。国会で決まった直後に切り替え申請書を提出すれば、何とか2月からNISAに投資はできそうと言えるかもしれないし、言えないかもしれません。かけですね。もし狙っている人がいるなら、今から証券会社に切り替え申請シートを要求しておいて手元に置いておき、通常国会で確定したらすぐに提出する、というのもありかもしれません。
※証券会社様にはちょっと迷惑な話ですが・・・
※そもそも1月に決定した時に、それを正しく理解できる人が何人いるでしょうか?問題が発生しそうですのでやはり2月開始も厳しくなりそう
さて、もう一つの感想は、前者感想とは真逆で、中々いい塩梅に収めた制度だな、と思いました。シミュレーション結果を見ると、つみたてNISAをしている人からも、現状一般NISAをしている人からも不満は出ないよう、どちらにもお伺いをたてて、最終的にはどちらもそんなに違いは出ないように良い具合で調整したんだろうなぁと言うのが読み取れました。※シミュレーション内容が間違ってなければですが!
逆に、ここまでシミュレーションしないとわからない点が問題で、どっちが得なのか投資家全員(?)モヤモヤしたまま過ごすことになります。この年末に「切り替えるの?切り替えないの?」問題が発生して心落ち着かないことでしょう。
と言うわけで、今回の雑シミュレーションの結果から、私はそのままにする予定ですが、切り替え用の申請書類を手配してしまったので、年内中までににどちらにするか決めたいなと思ったところで今回はここまでと致します。