【調査】SPXLを第1次オイルショック時に順張り投資したらどうなるか確認します【続き物】

こんにちは。okometsubuです。

 

本記事は以前の記事の続き的な位置付けになります。今まで「世界恐慌」や「リーマンショック」級は調べていましたが、「第1次オイルショック」レベルにおける順張り投資については見ていなかったのでそれを見てみようという回です。

 

まず最初に、順張り投資の考え方についてを記載しますと、

 

  • 暴落によりS&P500の「」が分かってから半年~1年間様子を見て、その期間「」以下にならなかったら順張り投資を開始し、「」以下になったらまた半年~1年待つ

 

というものです。以下過去記事となります。所謂、前回の続き物の元記事です。「世界恐慌」レベルまで見るなら1年待ってから投資した方が無難そうでした。ただ、「リーマンショック」レベルであれば4ヶ月程まてば「」を確認できました。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

では、なぜ今回「第一次オイルショック」をターゲットとしているかと言いますと、単純に2020/3/23の下落率が「第一次オイルショック」と似た形だったというだけです。いや、実は全然「第一次オイルショック」の方が下落しているのですが、他に近しい暴落が無かったのでこれを対象に上げました。

 

以下は順張りではなく「」からのリバウンドを取りに行く短期売買での過去記事となります。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

今回のコロナショックが3/23で完全に「」になってしまった場合のシミュレーションを過去の実績から兼ねてみようというのが今回の目的です。滅茶苦茶乱暴な考え方ですが、相場の動きというのはAIが絡んでもどうせ似たような感じになるでしょ、という適当な考えから検証を進めます。

 

では早速S&P500における「第一次オイルショック」のグラフから。直近高値から「底」までのグラフとなります。データはYahooファイナンス様の^GSPCを参考にさせて頂いております。

 

Yahoo Finance - Stock Market Live, Quotes, Business & Finance News

https://finance.yahoo.com/

 

 

底までのグラフまとめ

1973-01-11(高値)~1974-10-03(底)のグラフとなります。

 

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■S&P500値動き確認

  • 最初の高値(1973-01-11):120.24ドル
  • 一番底付近(1974-10-03):62.28ドル(※約48%下落)

 

底まで1年9ヶ月程かかりました。

 

これは前回の記事のまんまですね。そしてリーマンショックも底まで1年5ヶ月必要だったことから、今回のコロナショックについても、最悪1.5年前後は見た方が良い気がしました。

 

今回は過去の暴落を経験した人類が金融緩和やらを対策しているのでどう働くかが分かりませんが、少なくとも現時点で狼狽買いして行動を起こすのは早計かなと個人的には思っています。いやでもホント分からない。分からないからこそ「」判定後の「順張り」を確認したいというのが本音です。

 

ではでは、「第1次オイルショック」の時の「」から1年間の成績はどうだったでしょうか。これは心の支え的に見るもので、

 

あぁ、底付近で買えてたらこんなに株価が上がってたのかぁ・・・くやしい!

 

という思いを先行して知っておく作業となります。ショックアブソーバー、最悪このぐらいは機会損失するという心持ちをするターンです。

 

底から1年間の世界

1974-10-03~1975-10-02の1年間のグラフとなります。

 

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■S&P500値動き確認

  • 最初の底値(1974-10-03):62.28ドル
  • 1年後の株価(1975-10-02):83.82ドル(※約34.6%上昇)



1年で35%の上昇は中々の物ですが、大暴落から「」で購入してこの数値なのでこの程度は仕方ないかなと思います。「世界恐慌」の場合は底から2.2倍伸びましたから、暴落率と暴騰率は相関関係にあると言っていいと思います。

 

もし今回のコロナでも同じぐらいの「底」だったら、過去の経緯を振り返ると上昇率はそこまで凄くないんじゃないかないった所です。ただ、お金刷りまくってる分、上昇しちゃうのかなぁ。

 

では続いて本編。1年後の世界で10年/20年投資したらどうなるかを見てみましょう。

 

底の1年後からの世界(10年物)

1975-10-03~1985-10-02の10年間のグラフとなります。

 

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■S&P500値動き確認

  • 最初の株価(1975-10-03):85.95ドル
  • 10年後の株価(1975-10-02):184.06ドル(※約2.14倍上昇)

■SPXL値動き確認

  • 最初の株価(1975-10-03):85.95ドル
  • 10年後の株価(1975-10-02):626.43ドル(※約7.29倍上昇)

 

リーマンショック」後や「ブラックマンデー」後に劣りますが、10年で中々悪くない数値が出たと思います。SPXLは約7.3倍ですので、10年で1億円を試すには約1400万円をSPXLに投資することになりますね。無理ですね。はい。投入資金が高すぎる!

 

ともあれ、私はTECLと半々で持つ予定なので、合計1000万円ぐらいで何とかならないかなぁ・・・と実は期待してたりしてます。甘いかなぁ。TECLは疑似検証できないのでもうSPXLより結果が良いと心に刻んで生活しないといけません。

 

ではでは、続いて20年ものを見ます。

 

底の1年後からの世界(20年物)

 1975-10-03~1995-10-02の10年間のグラフとなります。

 

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■S&P500値動き確認

  • 最初の株価(1975-10-03):85.95ドル
  • 20年後の株価(1975-10-02):581.72ドル(※約6.77倍上昇)

■SPXL値動き確認

  • 最初の底値(1975-10-03):85.95ドル
  • 20年後の株価(1975-10-02):9974.74ドル(※約116.05倍上昇)

 

はー・・・絶対途中で売却してそうな倍率が出ましたね。なんと87万円を投資することで20年後に1億円です。

 

しかも途中ブラックマンデー挟んでこれですからね。ITバブルというのは恐ろしいものです。こうなったら嬉しいですねぇ・・・AIバブルとか。バブル崩壊前に絶対売り抜けたいヤツです。

 

この結果から見ても、やはり「順張り」投資は非常に安定していて利益も十二分に凄いため、レバレッジ商品については私は「順張り」が絶対オススメしたいです。まだコロナも終わってませんが、過去事例としては悪くない結果と言えるでしょう。

 

ただ、欠点は「コロナショック」のすぐ次に別の暴落要員が出てきちゃったら残念な結果になるということでしょうか。それについてはどのような投資方法を下としてもほぼすべからく残念な結果になる(※ドルコスト平均法除く)のでそこはもう諦めるしかないでしょう。というか、そこまでみたら投資なんかできません。

 

ともあれ、コロナショックはまだ始まったばかり。正直第1次オイルショック程度では終わらないと思いますが、今回の「順張り」投資でも有効性が示せたと思います。どうせ今回の件は前代未聞で人類が味わったことのない暴落らしいので、将来がどうなるかなんてよく分からないんですけどね。コロナさえ終息すれば株価はとてつもなく上向きになるとか言われているので信じて投資をするしかないでしょう。

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

 

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