こんにちは。okometsubuです。
※2020/1/21 お詫び
本シリーズで度々「ブラックマンデー!ブラックマンデー!」と叫んでいますが、あれは1987年の物であり、本記事でいう2000年の暴落は「ITバブル」の崩壊を示します。大変失礼いたしました。データ自体は変わりないので、名称だけ読み替えてお読みいただければと思います・・・
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毎週月曜日朝7:00放送中の大人気番組
「爆上げ!先進国株式!」※インデックス投資結果発表
を明日に延期して今回はSPXLのシミュレーション記事をお送りします。
実はひっそりと期待している人がいるかもしれないシリーズ物の続編となります。
前回までのあらすじ
【SPXL】対決!ナンピン購入VS現金リバランス!その0(プロローグ編) - 日々の生活をがんばるブログ
【SPXL】対決!ナンピン購入VS現金リバランス!その1(長期運用編) - 日々の生活をがんばるブログ
さて「その2」まで来ました。今回は「絶望投資編」ということで、「ブラックマンデー」と「リーマンショック」という割と最悪なタイミングで投資を始めてしまった場合の結果について確認をして、その結果からナンピン購入がいいのか現金リバランスがいいのか何となく「ふーん」って感じで眺めていく回となります。もし仮に「SPXL」等の3倍レバレッジ商品を投資する場合は、その下落率を見て失神しないように本ブログで耐性を付けておきましょう!
・・・で、始める前に、今回も超長くなったので、先にまとめだけ書いておきます。結果として、運用の時間と投資する金額の組み合わせをどうするか、という話にまとまりました。
絶望投資編まとめ
- 「SPXL」は1200万円が50万弱になるという「覚悟」をもって投資しよう。
- 最終的に暴落は復活する。復活するがレバレッジ商品は時間がかかる。
- 「ナンピン」は「SPXL」から単純増加するか単純下落するかだけの存在。丁か半か。投資初期段階で右肩下がりなら勝ち、右肩上がりなら負け。但し、いきなり余剰資金を全部一括投資するのは怖すぎるので右肩下がりに対するリスクヘッジとして機能させるものとする。
- 「リバランス」は「SPXL」の大暴落時からの復活期間を半減する効果があるが、リターン効率を求めるとSPXLに圧倒的に負ける。但し「S&P500」には勝る。これは寿命や生活安定のため等の理由により超長期運用でリスクを取れない場合に用いると良さそう。
- 「S&P500」は5~10年で安定して結果を出したい人向け。個人的には「S&P500」に投資するぐらいなら「リバランス」の方が運用期間やリターンの高さ、暴落時のリスクヘッジも兼ねているため最適な方法だと思います。それぐらい優秀。但しリバランスは毎月の手間が面倒なので真剣に運用できる人に限られそう。
更にまとめると、
「我々は後何年耐えられ、いくら欲しいのか」
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各役割についての説明は「その1」で説明しているので割愛させていただきます。では参加選手の紹介です。「その1」から変化ありません。気になる方は「その1」から見てね☆彡
【SPXL】対決!ナンピン購入VS現金リバランス!その1(長期運用編) - 日々の生活をがんばるブログ
参加メンバー紹介
ナンピン :直近高値10%以下になったら買い増すあれ!
リバランス:SPXLと現金50:50で毎月リバランスするやつ!
SPXL :SPXL純粋100%混じりっけなし!
S&P500 :みんな大好きS&P500ちゃん!※でも私はVTIのほうが好き
前提条件(前回と変わらず)
- 総額1200万円スタートとします。
- 特定の期間から特定の期間までの何パターンかを事前に用意します。これについては後程紹介します。
- 最初に600万円を一括投資したものとし、残りはそれぞれリバランス用、あるいはナンピン投資用としてプールします。
- 為替は1ドル100円で固定とします。
- 手数料等は現在(2020/01)のSBI証券の手数料を使用します。
- 税金も現在のものを使用します。
- リバランス側は月末にリバランスを行います。
- 過去のSPXLはS&P500を元に擬似的に作成したデータを使って検証します。
- ナンピン買いの条件はS&P500が直近高値から10%値下げしたタイミングで購入開始。投資先はSPXLとなるため実質30%値下げしてからの購入となります。
- 最後に全部売却したときの合計値で見ます。税金も考慮します。
- リバランス時は売却時の株価が平均取得額より低いときのみ売ります。つまり、必ず利確となるため税金が都度発生します。
- 円をドル転して株を購入する際は端数が出ない形で計算します。つまり、きっちり決められた金額を全額株に投資できる形となります。
前回と条件は一緒ですね。以下検証パターンが異なるだけです。では検証パターンを紹介します。
検証パターンの紹介
グラフを用いて期間を紹介します。順番は適当に思い浮かんだパターンを適当に採用しました。最初の赤線部分で余剰資金の投資を開始して、赤線最後の結果を測定するものです。なお、赤線の位置はわかりやすくするためにつけたものであり、大体この辺りかなぁ?という感じで適当にその日付から開始します。その結果のグラフは後程登場予定です。
1.ブラックマンデー開始からリーマンショック最底辺まで
2.ブラックマンデー開始からリーマンショックが回復し始める時期まで
3.ブラックマンデー開始前からブラックマンデーの最底辺まで
4.ブラックマンデー開始前からリーマンショック最底辺まで
5.ブラックマンデー開始前からリーマンショック回復完了まで
6.ブラックマンデー底辺からリーマンショック底辺まで
7.ブラックマンデー底辺からリーマンショック底辺まで
8.リーマンショック開始からリーマンショックの回復し始める時期まで
9.リーマンショック開始からリーマンショック回復完了まで
そして今回検証しませんが、SPXLにおいて上記グラフを見て分かる通り
というダブルショックを受けた場合、20年後に元の値に戻っていることを頭に留めておいてください。
それにしても、
検証項目が多すぎる!!!!!!!
まぁこれだけ見ればなんとなく動きがわかるからいいっしょ!という感じです。
考えるな感じろ!無駄な論争より結果がすべてだ!!
過去のいろいろなパターンを見れば今後の運用方法について考えがまとまるはずです!無い頭絞るよりまずは手を動かします!
以下採用した日付のメモを残しておきます。
疑似SPXLデータ視点で見た場合の各日付
・ブラックマンデー開始前:1995-05-12
・ブラックマンデー開始頂点:2000-08-31
・ブラックマンデー最底辺:2002-10-09
・リーマンショック開始頂点:2007-10-09
・リーマンショック最底辺:2009-03-09
・リーマンショック復活の兆し:2012-11-12
・リーマンショック復活:2015-07-20
そんじゃ文字数も勿体ないのでスタート!
1.ブラックマンデー開始からリーマンショック最底辺まで
2000-08-31~2009-03-09(※約9年間)
1位:S&P500 :¥5,349,191
2位:リバランス:¥3,595,745
3位:ナンピン :¥ 575,402
4位:SPXL :¥ 449,133
元本割れしているので最終売却時に税引きがありません。そのままのグラフの結果が提示される感じになります。
最低最悪なタイミングでの購入時の結果となります。9年間の結果です。ブラックマンデーからリーマンショックまでの間にプラスに転じる時期もあり、その結果「S&P500」が1位を獲得しました!
右肩下がり相場であるならばレバレッジ商品が弱いのは当たり前です。そんな中大健闘だったのが「リバランス」です。この結果とその後の値動きについてはゆう氏のブログでもっと詳細に記載されている部分で、以下の記事が参考になると思います。
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ
https://yu-kabu-life.com/2019/01/13/spxl-riskcontrolportfolio
「リバランス」であれば許容範囲の下げ幅であり、100年に1度の大暴落真っ最中でこの結果は大健闘したといえるでしょう。
それに反して「SPXL」と「ナンピン」はやばいですね。
1200万円が45万円になってしまいました!!
事前にこうなる可能性があることを胸に刻まないと失神してしまう人続出じゃないでしょうか!?知ってても辛い!!
これを知ってしまうと有利と言われる全額一括投資も躊躇するってもんですよ!
というわけで、想定通りSPXLは下げ相場に圧倒的に弱いことがこの結果からうかがえました。SPXLを運用するにはすべてはこの暴落に耐えられるかどうかにかかっています。もしあなたがこの結果に耐えられないようであれば、「SPXL」や「TECL」等のレバレッジ商品に手を出すべきでは無いかもしれません。やるなら「リバランス」迄ですね。
さて、ここまでの暴落が着てしまったら逆にチャンスです。
もしこのタイミングでSPXL及びナンピン購入側に同額の金額、今回で言えば約50万円を追加投入できたとしたら、それは「2400万円(+100%)」投資したことと同義になります。余力があったら突っ込みたい所存です。市場が開いているのか、余剰資金はあるのか問題はありますが、とっても魅力的なタイミングといえるでしょう。そして可能性は低いですが、その追加投資は早期償還してその50万も溶ける覚悟で行いましょう。ダブルショックの可能性に注意!!
2.ブラックマンデー開始からリーマンショックが回復し始める時期まで
2000-08-31~2012-11-12(※約12年間)
1位:リバランス:¥11,345,165
2位:S&P500 :¥10,911,628
3位:ナンピン :¥ 3,315,233
4位:SPXL :¥ 2,587,724
今回はリーマンショックから右肩上がりを経験した「リバランス」の勝利です。 こうなると、ナンピンとSPXLはつらいです。一度大幅に下げているため、いくら約3倍フルパワーを使っても、元値がすでに3分の1以下であり、この値を戻すまでの期間が非常に長くなる欠点があります。つまり、3倍レバレッジとは時間との勝負でもあるのです。
10%暴落時にナンピンをする運用について、あくまで「SPXL」のパフォーマンスを単純増加させるだけになる傾向にあるため、大幅な下げや復活期間についてはSPXLから大きく変化は無さそうです。ナンピンルールはもう少し検討の余地があるかもしれません。ただ、あんまりゆっくり追加投資して暴落用に比重を置いても右肩上がりで機会損失食らうのでどっちもどっちですかねぇ・・・。
リーマンショック級の大暴落が今後発生しないと思うならこのままS&P500の10%暴落時に買い増し、大暴落が来ると思うなら20%ぐらいのときから買い増しをするとかになると思います。やっぱり一長一短です。
3.ブラックマンデー開始前からブラックマンデーの最底辺まで
1995-05-12~2002-10-09(※約7年)
1位:SPXL :¥19,140,721
2位:リバランス:¥16,631,562
3位:S&P500 :¥16,570,679
4位:ナンピン :¥11,906,764
単純に上がって下がるだけのグラフになります。こうなった場合、全力で値上げしているSPXLが勝利することになったようです。全体的にちょっと右肩上がりでフィニッシュしています。ナンピン以外は!
ナンピンは苦手なパターンとなりました。先ほどの通り、上がり相場が先に来ると暴落を待っている分機会損失しています。右肩下がりの時点で追加投資が完了しておりこの時点でSPXL以下ですから、このケースだと今後ナンピンは一生SPXLに勝てなくなりました。
4.ブラックマンデー開始前からリーマンショック最底辺まで
1995-05-12~2009-03-09(約14年)
1位:S&P500 :¥14,747,030
2位:リバランス:¥12,222,754
3位:SPXL :¥ 7,138,676
4位:ナンピン :¥ 4,055,044
ブラックマンデー開始時期からリーマンショック底値です。「S&P500」と「リバランス」であれば、元本が保証される期間となりました。この期間もやはり右肩下がり相場。「S&P500」が強くなることは当然です。しかし「リバランス」もこの時点で元本保証されている点に注目です。
そしてここで最も注目すべきなのは「ナンピン」の圧倒的なパフォーマンスの低下が挙げられます。2000年ぐらいのタイミングで既に追加資産の投入は完了済みであるにもかかわらず、その後の株価もSPXLの6割程度です。
グラフを見ていただけると分かる通り、最初の期間は完全な「右肩上がり」です。「ナンピン」の場合、最初の右肩上がり期間は追加投資が一切行われずに投資額の半分(600万)で運用することになりました。つまり、これこそが、「機会損失」なのです。この考え方について米国株式クラスタの億プレイヤーである和製バフェット将軍は次のように述べています。
リセッション時は銘柄の入れ替えをするのか?その② | 和製バフェットのシークレットポートフォリオZ
https://waseibuffett.com/do-you-change-brands-during-the-recession-that%e2%91%a1/
暴落派からはリセッションが来たらどうするの?と定期的に煽られますが、公平な目で見れば現金のまま寝かしておいて「買えないこと」も同様の「損失」なので公平な目で見たら暴落派も「買えないこと」による「損失」を伝えねばなりません。
まさに今回の結果が「買えないこと」による「損失」です。とても分かりやすいパターンとなりました。レバレッジ商品を見るとその損失の意味が分かりやすいですね。そして機会損失は将来未来永劫に渡って「損失」として背負っていくものとなるため、余剰資金を持つということも相当なリスクがあると言えるかもしれませんね。今回の例では一生ナンピンがSPXLに勝てないというリスクです。
私はこの結果から、「ナンピン」と「一括投資」は博打の「丁半」に近いものと感じました。直近数年間はS&P500が10%以下にならない「右肩上がり」ならば「一括投資」を、直近数年間で10%以下になる相場があると読むなら「ナンピン」を選ぶことになりそうです。
こうなると、「ナンピン」について深堀をするのはナンセンスで、将来の相場によって丁か半かの違いでしかありません。ただ、そのパターンを網羅して、どういう傾向の時が市場で最も発生確率が高いかを過去分析することで、勝率をぐっと上げることができるかもしれません。うん。時間的に無理ですね。
しかしながら、我々人類は全てを一括で投資直後に暴落する恐怖に打ち勝つのは非常に困難なので、「ナンピン」自体は実施するものとなりそうです。丁か半か。儲けられればいいですね。
それよりも「リバランス」の比率を変えて運用するほうが最低限のリスクヘッジを用いて高パフォーマンスを叩き出せるかもしれません。こっちの検証をしたほうが有意義だと思うので「ナンピン」検証は無しにすると思います。時間ができて気が向いたら検証します。手のひらクルーですいません。
5.ブラックマンデー開始前からリーマンショック回復完了まで
1995-05-12~2015-07-20(※約20年)
1位:SPXL :¥114,106,554
2位:リバランス:¥ 74,292,122
3位:ナンピン :¥ 65,869,970
4位:S&P500 :¥ 41,161,118
このパターンは↑↓↑↓のボックス型です。面白いのがSPXLとS&P500の動きです。少し見づらいですが、SPXLの最後の株価はひとつ前の山の頂点とほぼ同じぐらいと思います。対してS&P500の最後の株価はひとつ前の山の頂点よりも上に位置しているのです。
つまり、これが世間で言われる「減価」の現象で、ボックス型のチャートを描くとSPXL側がドンドン値が下がっていくものとなります。実際に見て違いがハッキリわかりました。とはいえSPXLの凄まじい値動きの前にはもはやどうでもいいかなと個人的には思ってしまうのでした。
6.ブラックマンデー底辺からリーマンショック底辺まで
2002-10-09~2009-03-09(※約7年)
1位:S&P500 :¥10,451,568
2位:リバランス:¥ 7,872,000
3位:SPXL :¥ 4,086,797
4位:ナンピン :¥ 3,477,704
約5年かけて運用益を上げましたが、リーマンショックの前には歯が立ちませんでした。前回の記事(※その0の記事)ではリーマンショック前に20年かけており、その場合はリーマンショックが発生しても「S&P500」を上回る成果を上げていました。5年程度の運用益では100年に1度の大暴落に歯が立ちません。やはりどのパターンにおいても「SPXL」長期運用は必須でしょう。中途半端な年数だとこのようにボロボロな状態から復活まで待たなくてはいけません。
7.ブラックマンデー底辺からリーマンショックが回復し始める時期まで
2002-10-09~2012-11-12(約10年)
1位:SPXL :¥21,200,794
2位:リバランス:¥20,118,924
3位:S&P500 :¥19,426,475
4位:ナンピン :¥18,404,371
ブラックマンデーの底から始めているので下げ幅は実はそこまでなかったりします。これを見ると大暴落が着てから投資を始めたくなる人の気持ちがよく分かります。但し、この暴落は100年に1度の強い暴落です。発生するまでどのぐらいかかるか分からない点が注意です。その場合はずっと投資ができず、待っている間寿命までのリミットも減っていくことになり、SPXLのうま味を十分に味わえなくなる可能性が高まります。
8.リーマンショック開始からリーマンショックの回復し始める時期まで
2007-10-09~2012-11-12(※約5年)
1位:S&P500 :¥10,580,686
2位:リバランス:¥ 9,702,305
3位:ナンピン :¥ 4,598,781
4位:SPXL :¥ 3,510,755
リーマンショックから約5年後の世界です。通常であれば7,8年後に復活できたのですが、ナンピンとSPXLが地獄ですね。後15年必要です。そして前述の通り、右肩下がりのためナンピンがSPXLを上回っています。
9.リーマンショック開始からリーマンショック回復完了まで
2007-10-09~2015-07-20(約8年)
1位:リバランス:¥16,039,602
2位:S&P500 :¥15,440,413
3位:ナンピン :¥14,875,979
4位:SPXL :¥11,961,769
こちらリーマンショックを直撃した後の復興までの時間です。「ブラックマンデー」を含まなければ、SPXLであっても「8年」で復帰していることが分かります。これを知っていると、もう100年に1度の暴落は無いだろうと楽観的に捉えることができるのであれば、直ちにSPXLに一括投資がベストです。75%程度の暴落であればすぐ復活しますヨ!!※過去実績では
私は怖いので余剰資金全部一括投資はちょっと辛いかな・・・
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はいというわけでお疲れ様でした!!
途中似たような結果が多かったですが、同じような結果になって割と満足してます。感覚的には大体分かりました。というわけで、まとめに入ります。
絶望投資編まとめ
全体を通して「時間」の概念が注目ポイントになるかなと個人的に思ってます。どのぐらいの運用時間が許されるかで選ぶ運用スタイルは異なることになるでしょう。
- 「SPXL」は1200万円が50万弱になるという「覚悟」をもって投資しよう。
- 最終的に暴落は復活する。復活するがレバレッジ商品は時間がかかる。
- 「ナンピン」は「SPXL」から単純増加するか単純下落するかだけの存在。丁か半か。投資初期段階で右肩下がりなら勝ち、右肩上がりなら負け。但し、いきなり余剰資金を全部一括投資するのは怖すぎるので右肩下がりに対するリスクヘッジとして機能させるものとする。
- 「リバランス」は「SPXL」の大暴落時からの復活期間を半減する効果があるが、リターン効率を求めるとSPXLに圧倒的に負ける。但し「S&P500」には勝る。これは寿命や生活安定のため等の理由により超長期運用でリスクを取れない場合に用いると良さそう。
- 「S&P500」は5~10年で安定して結果を出したい人向け。個人的には「S&P500」に投資するぐらいなら「リバランス」の方が運用期間やリターンの高さ、暴落時のリスクヘッジも兼ねているため最適な方法だと思います。それぐらい優秀。但しリバランスは毎月の手間が面倒なので真剣に運用できる人に限られそう。
更にまとめるとこうです。
「我々は後何年間耐えられ、最終的にいくら欲しいのか」
仮に1000万円の投資で1億円が欲しい場合はこうなります。超ザックリです。過去実績ベースであることをご留意ください。
- SPXL:5~10年(最短):25年~40年(大暴落経験)
- ナンピン:同上±5年
- リバランス:20~30年
- S&P500:25~35年
そして10万円の投資で1億円が欲しい場合はこうなります。
- SPXL:30年(最短):50年~65年(大暴落経験)
- ナンピン:同上±5年
- リバランス:70年
- S&P500:80年
この運用期間に耐えられるなら実施する、耐えられないなら別の手段を考える感じでしょうか。
私が良いなと思っている10万円運用は「時間を投機的に購入」している感じでしょうか。と思ったけれども、最悪ケースでも「S&P500」と同じくらいの運用期間になってますね・・・
あれ?SPXLで大失敗したとしても、最終的に1億目指すなら「S&P500」とそう運用時間変わらなくない??
なーんか、やっぱりこう見るとSPXLで大暴落したとしても、まじめに初期一括投資して気絶するのが最良なんじゃないかなぁって思ってしまいます。だって大暴落を経験した最悪ケースでも「リバランス」や「S&P500」と最終的に目標金額達成まで同じぐらいの時間が必要だからです。S&P500を年利9%で計算してるので、そこの前提変えられるのであればその限りではありませんが、結局それに連動してるのが「SPXL」であり、「S&P500」の結果が良ければ「SPXL」だって良いのです。
じゃあやっぱりSPXLに一括投資して気絶するのが最適解ということ!?
つまり、「超リスク」なことが逆に「超安全」を生み出しているのです。ボクシングで言う相手の懐が一番近くて危ないけれど拳が届かなくて逆に安心みたいな。超怖いけど安全みたいな。でもやっぱり怖いよね。過去実績だしねこれ。いやでも、リーマンショック後の世界だよ今。ちょっと楽観的になっても怒られないんじゃないかなぁなんて考えるのはやっぱり甘えでしょうか。戦争が起こったとしても、米国の近くじゃなければ逆に株価が上がるっていうしね。不謹慎だけれども。
「S&P500」は年利9%運用想定で10万円を複利計算した所77年位でした。SPXLは20年間暴落に耐えた後に+30年が必要という意味で50年~65年としました。20年とは、「ブラックマンデー」+「リーマンショック」の合わせ技でも20年あれば復帰できると言う過去実績から来ています。
まぁ、どちらも寿命でアウトなわけですが、投資額を1000万円にしたら話は変わってきて、逆に最短で1億円達成するチャンスを頂いた上に大暴落がきても「S&P500」と同程度の運用時間があれば値が戻ってくるってことですよね。
私の場合は10年後リタイアが夢なので本当であれば一括1000万円くらい賭けるべきなのでしょうが、とはいえ怖いので300万で様子見です。44倍の年(10年スパン)もあったので、それが叶えば1億円ですね!
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というわけで、「運用時間が物事を解決してくれる」というお話でしたとさ。
その問題点を解消すべく、私は「ジュニアNISA」に「SPXL」を今年から入れ始めました。来年はもしかしたら「TECL」にするかもしれません。20年NISA枠で運用でき、その後も一般NISAにロールオーバー(※その頃可能か不明)して更に追加運用が可能。最悪特定口座へ引き継いだ後にも超長期運用が可能です。
そう、赤ちゃんならね!!
私は超長期運用説は正しいと信じており、早期償還が無い前提ではありますが、ガチで投資・運用してます。ジュニアNISAは4年後に廃止となるため、もし共感頂いており、赤ちゃんが3歳以下とか若いようなら少額でもいいので入れてみては如何でしょうか。10万円入れるだけでも割りの良い夢を見ることが出来ると思います。
よし!!じゃあみんな今からすぐに婚活を初めてレッツ妊活!!!!!
10万円で夢の1億円をゲットできるかも!?!?!????
子供を増やして日本を明るく未来のあるものにしよう!!!!!!
※もう日本はこのぐらいの夢や希望をこれからの子育て世代に与えないと駄目でしょ・・・冗談で昔書いてたけど、本当に日本人いなくなるよ・・・
さて、次回どうしようかな。ちょっと気になったことがあり「リバランス」の比率変更について検証してみたいと思いましたが予定は未定です。
というわけで、今回はここまでと致します。