【3倍レバレッジ】早期償還となった場合の取るべき行動をまとめました【世界の終末】

こんにちは。okometsubuです。

 

大変ありがたいことに、以前投稿した記事内でご質問を頂きました!私なんかに質問して果たして大丈夫なんでしょうか?!

 

私がお答えできる範囲であれば極力答えていきたいスタイルで本ブログは運用されておりますので、早速頂きましたご質問について回答してみたいと思います!

 

以下ご質問内容を引用させて頂きました!

 

本当に、投資に関して初心者で、初歩的な質問なのですが、教えて頂けると幸いです。

現在、SBIにてジュニアNISAの口座開設を待ってる状況です。
SPXLに興味があり、そちらで少し購入したいと思っているのですが、「早期償還」が未だによくわかりません。

特定口座で3倍レバレッジなどを所有する場合は、早期償還が起きた場合、それまで投資した金額が全てなくという認識であっていますでしょうか? 

長期保有すれば、そのうち価値が戻る、と皆さん言われていますが、早期償還が起きた場合、全額無くなるので、またゼロから投資をするという事でしょうか?

暴落が起きた場合、早期償還される前に追加投資を行うという認識であってますでしょうか?

でも、ジュニアNISAの場合、毎年の金額が決まっているので一括で投資した場合、追加投資が不可能です。暴落が起きた場合は、どういった対応をすれば良いのでしょうか?

 

簡素にまとめると以下になるかな?と思いました。間違ってたらごめんなさい!

 

  • 早期償還」がおきたらどうなるのか
  • 早期償還」が発生するほどの暴落時にどのような行動を取ればいいのか
  • 早期償還」発生後にどのような行動を取ればいいのか

 

この3つについてお答えしていきます!

 

「早期償還」がおきたらどうなるのか

前回コメント欄でも記載しましたが、私自身が味わっていないので一般論としての

回答を改めて記載しますと「SPXL」サービスそのものが終了となり、そこに投資していた資金(※おそらく投資額の99%以下の小銭)が返金されることになって終了です。

例えば80万円投資していたら、8千円以下になると思います。金額は適当に書いてます。ほぼ無くなると考えた方が無難かもしれません。

 

では具体的に「早期償還」が発生するであろう状況について具体例を挙げて記載してみたいと思います。(※シナリオは私の想像ベースです。ご了承下さい。)

 

「早期償還」が発生するであろう状況

  • S&P500が短期間で34%以上の下落を観測した場合

 

「早期償還」発生シナリオ(例)

  • 前代未聞の大暴落が発生!2,3日等の短期間でS&P500が34%以上下落した!
  • そのため「SPXL」の価値が99%以上下落!運用が困難になりサービス終了!
  • サービス終了時に残っていた雀の涙の運用資金をユーザに強制返金
    ※例えば80万円投資していたら8千円以下が返金されます。例として8千円が戻ってきたとして話を進めます。8千円は適当に考えた金額なので本来はもっと少なくなるはずです。
  • ここからはジュニアNISA投資者限定の話になります。返却された8千円は払出制限付き課税口座に入ると思われるため、子供が最低でも18歳になるまで出金することができません!これは通常の配当金でも同様のことが言えますので、配当金や払戻金を直ちに出金できません。これはもう諦めて18歳まで待つことになります。
  • そしてジュニアNISA枠で購入した「SPXL」が消失することになるので、ジュニアNISA枠も「SPXL」に投資した分だけ消失します。もう使えません。。

 

大変残念な結果で終わりました。もし3倍レバレッジではなく通常のVOOへの投資や、投資信託の「eMAXIS Slim S&P500」辺りに投資していたら34%程度の下落で済んでいたかもしれません。悔やまれますね。

 

では次に、「早期償還」が発生するほどの大暴落が起こったらどう行動すればいいかについてです。

 

「早期償還」が発生するほどの暴落時にどのような行動を取ればいいのか

既に投資完了済みの「ジュニアNISA」という枠で言えば何もできません。傍観するのみです。一応、売却する事もできますが18歳未満だと課税対象になりますし、「早期償還」の発生率は高くない為、私であれば確実にホールドしっぱなしにします。無くなったら諦めます。その投資額で挑むべきです。

 

もし「ジュニアNISA」への投資枠が余っているようであれば、お好きなタイミングでナンピン買いをしてもいいですし、「早期償還」するんじゃない!?と恐怖に感じたら静観してもいいです。他の3倍レバレッジ以外の商品にナンピンしてもいいでしょう。その人の性格がでます。

 

但し、「早期償還」が絶対に発生すると分かっている、未来を予知する超能力をお待ちであれば、絶対にナンピン買いしないで下さい。追加投資分も消えてなくなります。

 

何故追加投資分も消えるのか。簡単な例を上げます。

 

例えば、株価が100円だったとします。そこで40万円投資したとします。その後に90%の暴落が発生。価値は4万円になり株価は10円になります。そこで仮に60万円ナンピン買いしたとします。その更に後に10円の株価が1円になり、早期償還が発生したとします。追加投資は6千円6万円になり、最初から投資していた40万円も最後には4千円になります。つまり合計で6万千円(※本当はもっと少ないはず)だけが手元に残ります。投資額は合計100万円でした。その100万円すべてが水の泡となるわけです。「SPXL」自体が無くなってしまうので、約6万円が手元に残っても、投資する先が無いのです!完全敗北です!

※2020/02/22 金額について一部修正

追加投資部分の金額が誤っていたので訂正しました。また早期償還発生時の残る金額は全く読めないのでここにある返金額は想像の金額となりますのでご注意ください。基本的にほぼ無くなると考えた方が安全です。

 

 

ただし、未来のことは誰にも分かりませんが「早期償還」自体が非常に稀であるのは確かです。私は「SPXL」については「早期償還」は発生しないものと心に刻み込んでいるので恐らくナンピン買いすることになるでしょう。

 

過去の事例を挙げます。

あの「ITバブル」+「リーマンショック」の時も「疑似データのSPXL」は97%程度の下落を記録しましたが、とても長い日数をかけた後に直近高値からようやく97%の下落となったので、短期での超絶下落ではありませんでした。そのため100年に1度と言われる暴落でも「早期償還」リスクはほぼなく、追加投資も各個人で好きなようにナンピンして良かった暴落であったと言えます。

※とても長い期間での暴落だったので、ナンピン出来る度量とタイミングを兼ね備えるのはとてつもなく難しい期間だったと思います。

 

そして一日でとてつもない急落が発生したブラックマンデーS&P500が20%超の下落程度の為、まだまだ余裕がありました。

※2020/02/22 追記

S&P500であることを追記しました。

 

その頃からサーキットブレーカーが導入されたり改良も加わって入るらしいので現代においては過去以上に早々起こらなくなっているはずです。

 

以下はもしSPXLが「ITバブル」+「リーマンショック」を味わったらをまとめた過去記事となります。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

1.ブラックマンデー開始からリーマンショック最底辺まで

1200万円45万円になってしまいました!!

 

事前にこうなる可能性があることを胸に刻まないと失神してしまう人続出じゃないでしょうか!?知ってても辛い!!

 

上記は約9年間かけてこの金額(1200万→45万)になっています。結構年月起ってますから早期償還リスクは無かったはずです。※疑似データを使っての過去結果なので参考情報として捉えてください。

 

 

色々グダグダ書きましたが、

 

  • 早期償還」が発生するほどの大暴落時は各自それぞれ自由に行動してよし!
  • 但しナンピン買いするなら「早期償還」が発生して消えてもいい額でナンピン投資しよう!

 

ということでした!

 

私は上記の通りナンピン買いすることしか考えていませんが、怖くなったら強制的にジュニアNISAを解約して売り払うという選択肢も一応残っています。発生した時期によりますがご参考までに。

 

私は損失が出ても、そのままジュニアNISAが終了後も引き続き特定口座内(もしくは将来まだあるのであれば成年NISA)に自動で移った後も運用を続ける事になるかなぁと思ってます。非課税枠は残念なことになりますけどね。

 

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上記までが早期償還が発生してしまったらどうなるか、についてのご説明でした。


では、「早期償還」が発生した後はどうすればいいでしょうか?

 

「早期償還」発生後にどのような行動を取ればいいのか

これも人によりけりです。その人の性格が出る部分だと思います。

 

あくまで参考例ですが、ここから私のとる行動を記載します。多分こう動く。

 

  • 早期償還発生前にサーキットブレーカーが発動!S&P500が一日で20%の下落でストップ!
  • 気づいたらその日の内に直ちにSPXL以外で生き残っている3倍レバレッジ商品を探します。CUREとかTECLとかSOXLとか生き残ってたら嬉しい!
  • 翌日もS&P500が20%下落!SPXL早期償還されてしまった!!!
  • とりあえず払い戻されるであろう金額すべてを前日調べた生き残っている他の3倍レバレッジ商品にぶち込みます!今回の例では8千円が「SPXL」から払い戻されたと仮定していますので8千円ぶち込みます!(多分もう少し色を付けてるとは思います。2万円とか。)
  • ジュニアNISA」枠が残っているならそこから投資、残っていないなら「特定口座」から8千円を投資します!
  • 最悪、ぶち込んだ先の3倍レバレッジがサービス終了しても構いません!
    何故なら投資額は8千円と雀の涙です。その金額ぐらいならまたなくなってもいいや!という思いで投資するためです。
  • その3倍レバレッジ商品がまた駄目になったら今度は800円が返金されると思います。なぜ800円なのかというと、その3倍レバレッジを投資した時既に90%程度暴落しているはずです。追加投資をして更に99%暴落したとすると、10分の1になるのでそんな感じになるかなぁと予想しています。
  • その800円をもって、また別の3倍レバレッジ商品を探して800円を投資します。
  • 以下ループ

※2020/02/22追記

黄色線部分が説明不足だったので追記しました。

 

 

2回目以降の800円投資は額が少なすぎるので恐らく銀行口座からもう少し積み上げて投資することになるでしょう。本来はリバウンド目的でもっと投資していいと思っています。余剰資金と相談して決めてください。但し投資した金額すべてが無くなることを覚悟して下さい。なのでやるとしたら1万円とか5万円くらいで様子見してもいいかなぁと。早期償還さえなければ、必ずリバウンドすることは過去の相場が教えてくれています。

 

但し、このような超絶暴落時に、はたして3倍レバレッジを購入できるかは非常に疑問です。何故ならとてつもない暴落によりマーケットが停止していたり、そもそもETFは売り方がいないと購入できないかもしれません。そのため少し株価が戻った辺りで購入することになるためその分の成績は諦めるしかありません。悔しいですね。

 

また99%を超えての投資となりますが、そこまで下がっていたらさすがにリバウンドするはずです。さらに言えば、投資額も8千円の払い出された金額、雀の涙ですからね。それぐらいの損失は気にしなくてもいいし、余力があるのであれば、何も8千円にこだわる必要すらないです。どのぐらいナンピン買いするかはその人の性格によります。

 
但し、恐ろしいのは上記は「特定口座」での投資となっているはずです。
ジュニアNISA」は最初の5年しか投資できず、6年目以降は「ジュニアNISA」を使って投資が出来なくなっているからですね。

 

その時は泣く泣く「特定口座」で私が取る行動を行うことになります。税金が大変なことになりそうですが仕方ありません!一応少額投資になるのでまだ気は楽です。

 

また、先ほどもお伝えしましたが、ジュニアNISA特有の問題点として「SPXL」早期償還時に受け取った雀の涙程の金額はジュニアNISAの払出制限付き課税口座に入るため途中解約を除いて最低でも18歳までは引き出せません。例に挙げた8千円ですね。


まぁ、8千円程度ですのでそれはもうあきらめて18歳~20歳まで放置して、銀行口座とかから8千円を立て替えて新たな3倍レバレッジに「特定口座」にて投資することになると思います。当然、まだ「ジュニアNISA」枠が余っているならそちらから追加投資をしてもいいですし、怖いなら別のレバレッジ無しに投資しても良いです。私は少なくとも8千円はジュニアNISAから再投資すると思います。枠が残っていればですが。

 

 

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とまぁ、「早期償還」されるとSPXLが無くなってしまいますが、恐らくその確率は極めて低いものだと思われます。以下過去記事でまとめた内容がありますので、良ければ参照ください。過去の100年に1度と言われるリーマンショックでも、ブラックマンデーでも余裕をもって耐えられたというデータがあります。
※私が参考にさせて頂いたゆうさんのブログ内容ほぼそのまま記載してます。
 リンクも記事内にあるので参照してみると良いと思います。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

ただし、「TECL」や「SOXL」等のとてつもない値動きをするセクターに投資する場合は、暴落時にも凄まじい値動きをすると思われます。そのため、「早期償還」リスクは「SPXL」の比ではないほど高い確率で発生する可能性がありますのでご注意下さい。
※とはいえかなり低い確率ではあると思いますが・・・難しい問題です。

 

以下100年に1度と言われる暴落時に「TECL」や「SOXL」をまとめた記事となります。

 

 

こちらは「TECL」を疑似的にITバブル+リーマンショック体験させました。

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

 こちらは「SOXL」を疑似的にITバブル+リーマンショック体験させました。 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

その後のTECLとSOXLについてを追いました。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

さて、ここからは更に余談ですが、2000年台に入って実際に「早期償還」した商品があります。


2018年2月6日に「NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN」という商品が早期償還しています。


「ETN 早期償還」でグーグル先生(検索)してもらうと色々分かりますが、早期償還してしまった主な理由として「サーキットブレーカー」が導入されていなかったことで突然死をしたという風の噂を聞いたことがあります。(※詳しく調べていないので詳細不明)


SPXL」は先程の参考URLに記載した通り「サーキットブレーカー」、つまり1日に20%までしか株価が下がらない仕組みが導入されているのでSPXLやその他3倍レバレッジ達については1日で早期償還することはありません。そのため比較的安心していいと思います。但し、2日連続で20%の下落が発生するとしぬ可能性大なのでその点が注意点でしょうか。注意点として「サーキットブレーカー」は今だと確かS&P500が20%下落で市場が停止します。つまり、他のセクターはもっと大暴落している可能性もあるわけです。なので、もし改めて「TECL」投資中にバブル崩壊等で下落したらと思うとちょっと怖いですね。

 

過去実績ではSPXLをリーマンショックブラックマンデーに照らし合わせてもそのようなことは無いので一応は安心です。TECLとSOXLは先程述べたようにバブル化した場合に破裂したらヤバイかな?って個人的に思っています。が、逆にバブルになるほど景気が良くなっているはずなので、ジュニアNISAを途中解約するのも視野に入る程の儲けがでているかもしれません。仮に「TECL」にも投資をしていて目標金額に達したらジュニアNISAを途中解約することも視野に入れるべきかもしれませんね。

 

なぜこのようなことを言うかというと、今まではジュニアNISAを途中解約すると課税対象になってしまいましたが、今後は18歳未満でも全額途中解約することを条件に非課税になる可能性がでてきました。まだ法案(?)が通っていないと思いますが、今後に注目です。これが通れば最強のNISA口座になると思います。以下その時の過去記事となります。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

 「早期償還」はレバレッジ商品を扱うと必ず付きまとってきます。なので、余剰資金、遊びで使ってもいい資金の範囲で使うことを強くお勧めします!

 

また、3倍レバレッジ商品をジュニアNISAで購入するにはSBI証券で口座開設するしかありません。ご質問者様は既に持たれていると思いますが一応補足まで。以下ジュニアNISAで3倍レバレッジ商品を購入した時の手順をまとめた記事となります。

 

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

尚、私は家族持ちでありながらアーリーリタイアしたいからと無理やり多めに資金を3倍レバレッジに入れているので真似するとやけどしますから注意してください!!!!

 

少額、例えば10万円~80万円だけでもジュニアNISAに入れるだけでもとてつもない夢が見れるのは間違いないので適切な金額で一緒に夢を見ましょう!!
(※夢で終わる可能性もあるのでご注意を)

 

これについては良い機会なので、次回、夢のある話を記事にしてみようかなと思います。

 

 

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