個人年金はじっくり検討すべし。実際に計算してみました。

こんにちは。okometsubuです。

 

今回はやたら金額やら計算やら無駄に沢山出てきます。最初と結論だけ見てもいいかもしれません。少し長いですがお付き合いください。

 

今回は個人年金の是非についてです。

 

 

以前、若い時に勢いで医療保険に入ってしまったため、途中解約をするお話をしました。この時、併せて個人年金にも加入していました。

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

個人年金の定義について改めて確認してみると、以下のようです。

個人年金ってどんな保険? | 個人年金をご検討中の方 | ソニーライフ・エイゴン生命

 

個人年金とは、生命保険の一種で、国民年金・厚生年金・共済年金などの公的年金とは別に保険会社などと私的に契約する年金保険のことをいいます。
老後の生活費の不足分を補ったり、長生きした場合の経済的リスクに備えるための保険です。

 

要するに、民間企業と個人とで契約する年金ですね。私の場合は60歳まで加入で、60歳から70歳まで定額でお金を引き出せる10年タイプの契約になっています。

 

個人年金医療保険も「その場のノリ」で契約してしまい、どういう商品か考えたことがありませんでした。やった方が良かったの?お得なの?と疑問に思ったので、実際の掛け金と、70歳になった時点での合計金額を計算して、年率いくらになるのかを計算してみました。税金も考慮対象です。

 

私の場合の個人年金について

とりあえず、サンプルケースとして私の場合を記載します。もし、自分が個人年金に入られている、もしくはこれから入ろうとしている方は、数値代えればOKだと思われます。

  •  毎月の費用:23,500円
  • 25歳~64歳までの35年間契約
  • つまり、35年間で987万円も保険会社に入れる必要がある
  • 「10年確定年金」契約。60歳から70歳まで毎年120万円頂ける。つまり、最終的に1200万円もらえることに

 

まとめて思ったのですが、毎月23,500円とか、冷や汗が出るほど出費でてますね・・・

何も考えないで行動した結果です。自分の責任なので真摯に受け止めるしかありません。

 

ともあれ、利率がよければ万事OKです。

 

では次に、個人年金に入っているため節税効果が期待できます。所得税と住民税が安くなるはずです。以下国税庁のページを参考にします。

No.1140 生命保険料控除|国税庁

年間の支払保険料等 控除額
20,000円以下 支払保険料等の全額
20,000円超 40,000円以下 支払保険料等×1/2+10,000円
40,000円超 80,000円以下 支払保険料等×1/4+20,000円
80,000円超 一律40,000円

 

 私の場合、年間の支払い保険料が24,500*12=294,000(年額)となるため、控除額は40,000円となります。

 

次に、住民税の場合は以下適当にググったら出てきた日高市のページを参考にしました。

(申告)生命保険料控除/日高市ホームページ

新制度適用分
年間の支払保険料等 控除額
12,000円以下 支払い保険料等と同額
12,000円を超え、32,000円以下 支払い保険料等÷2+6,000円
32,000円を超え、56,000円以下 支払い保険料等÷4+14,000円
56,000円を超える 一律28,000円

 

 

つまり、28,000円の節税が期待できます。

 

でもちょっと待ってください。ここが税金のややこしい所で私がよく躓くんですが、これ、単純に40,000 + 28,000 = 68,000円儲かる!ってならないんですよね。この件について、以下国税庁のページを参考にします。

 

No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁

所得税の速算表
課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円を超え4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

 

そう。所得に対して税率がかかるので、例えば20%の行の所得だった場合、

40,000 * 0.2 = 8,000円しか節税になりません!!

住民税については住んでる地域で異なるようで、とりあえず10%程度のようですので、計算としては、

28,000 * 0.1 = 2,800円の節税効果となります。

よって、上記合計すると、10,800円/年の節税効果が得られることになりました。

 

あぁ、やっぱり個人年金払い過ぎだ。節税対策するなら、80,000円/年ぐらいに抑えるのが最も効率が良さそうです。でもまぁ、利回りが良ければいいんです。話を続けましょう。

 

では次に、生命保険はクレジットカード払いができるのでポイントが入ることを考えます。私は楽天に大いに依存していますが、楽天銀行は突然口座凍結される恐れがあることから、月額払いのサービスを楽天で使うことを嫌っています。そのため、この個人年金は0.5%のポイントが付くクレジットカード払いにしています。

 

つまり、毎月約115ポイント(円)、1380円/年ほど入る計算です。これも計算に入れましょう。

  • 所得税控除額:8,000円/年
  • 住民税控除額:2,800円/年
  • ポイント額(円換算):1380円/年

となりました。上記を35年分で掛け算して、最終的に貰える1200万円に上乗せする予定です。

 

最後に考えなくてはいけないのは、年金を受け取るときにかかる税金です。いやー、もうお腹いっぱいです。なんでこんなに分かりにくいんでしょう。税金って。この件について、以下のサイトを参照させていただきました。

 

個人年金保険の年金受け取りを開始したら税金は? [個人年金] All About

 ■必要経費
年金年額×払込保険料の合計/年金の総支給見込み額=必要経費

■雑所得
総収入(年金年額)-必要経費=雑所得の金額
37万円-30万円=7万円

 

雑所得が25万円以内になれば、税金がかからないそうです。では雑所得がいくらになるか、計算してみましょう。

 

■必要経費:987,000円 ※以下計算式

(1,200,000×9,870,000) / 12,000,000 = 987,000

 

■雑所得:213,000円 ※以下計算式

1,200,000 - 987,000 = 213,000

 

つまり、私のケースであれば、25万円以内に収まるので何とかなってそうです。ただし、他に所得があり、38万円を超えると所得税が発生するみたいです。ややこしい!よく分からないですが、とりあえず今回のケースでは問題なさそうなので考えないことにします。ただ、実際は60歳からもらうことになるので、おそらくまだ働いているため税金がかかっちゃうと見た方が良さそうです。

 

まぁ、所得税側でかかるそうなので、ふるさと納税(その頃存在してなさそう)とかで税金抑えればいいかな・・・すいません。私はここまでが限界です。年取ったらFPとかに相談することになるかもしれません。資格、取ろうかしら?

 

ともあれ、雑所得が25万円を超えると10.8%の税金がかかるようなので、これを超えないようにするのが最大の目的になると思います。一旦今回は受け取り時税金無しとして考えます。セミリタイアしてるかもしれないし!!!

 

では改めて計算します。以下サイトで年率を確認することができます。

積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券

 

ここの、「目標金額のためのリターンを計算する」に最終積立金額12,426,300円と毎月積立額23500を入れて計算します。

 

  12,426,300は、1200万 + 節税分 + ポイント額の合算値です。

 

というわけで、結果はこちら!!

 

個人年金の年率(節税分+ポイント分込み)

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1.3%の年率となりました。節税分とポイントを除いて1.1%。うーん。どうなんでしょう。先進国株式は5%程度と言われています。が、当然リスクある投資だからこれだけのリターンがあります。この1.3%は単純に考えたらリスク変動はないですので確実に1.3%もらえることが保証されています。

 

しかしながら、1.3%でリスクは無いように見えますが、毎月23,500円も投じて60歳まで引き出せないと考えると、iDecoのほうがよっぽどマシ、というか、今後、20年以上投資を決めている場合は絶対iDecoの方が良いと思います。更に私が契約している個人年金の場合は更に10年、70歳まで長生きしないといけません。これもリスクの1つですね。

 

当時の私にタイムリープするならばそうしています。いや、当時はiDeco自体なかったかも?失礼しました。そう考えると当時としては割と良い選択だったかもしれません。当時の私は金融リテラシーが皆無だったので普通預金に入れるだけになっていたと思われるためです。

 

ちなみに、私が契約した時でこの利率です。今(2019年07月現在)から契約すると、0.85%程度の年利とGoogle先生から言われましたので、この超低金利の時代、個人年金に加入するのは、じっくり検討してからの方が良いです。

 

もし入るとしても、節税分の年80,000円までにとどめるとかにした方がいいかもしれません。途中解約も難しいですからね。十分検討してみてください。私が今からやるならiDecoをメインにして、個人年金に入るなら、年80,000円という契約ができるのであれば、それだけやるかもしれません。

 

では、今から個人年金に入る人はどうなるのか、以下条件とした場合の実際の年利はどうなるか計算してみましょう。

今から入る人用の前提条件

  • 年80,000円、月6,666円支払うものとする
  • それを35年間続ける
  • ポイントは楽天ポイント1%もらえるものとする(月66ポイント)
  • ポイントは円に換算できるものとする
  • 年率は0.85%とする

まず最初に月6,666円で年率0.85%、35年続けたらいくらか確認する。先ほどのサイトにて「最終積立金額を計算する」の欄にて必要事項を入れます。

 

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最終的に3,259,407円もらえるそうです。この値に先程の節税+ポイント分を考慮しまs。

  • 年10,800円の節税効果。35年で378,000円
  • 年792円のポイント効果。35年で27,720円

合計3,665,127円になりました。これを私の時と同じように条件を入れると・・・

  

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おお!最終的に1.5%の年率になりました!かなりの効果が期待できそうです。ただし、今から始める人は0.85%開始なのと、節税の計算が将来変わる可能性があること、ポイント制度も改悪される恐れがあるのでその点注意ですね。更に年率1.5%で満足できるかどうかがポイントになりそうです。

 

というわけで、私の場合は年率1.3%で変動なし、リスクは60歳までやめられないということだけ、インデックス投信を知ったのが今年の2月だったので、それまでの期間を考慮して銀行に入れているよりはるかにマシであっただろうということで、このまま継続して入ろうかと思います。

 

今の社会人1年目の人とか個人年金を考えている人にこの事実を教えたい!コミュ障なので知り合いにそんな人いませんし、"インデックス投資"は株式で多少リスキーなので、ブログを使って「はけ口」として載せときます。

 

皆様におかれましては、十分検討した上で加入したいならしてください。しないならしないで、インデックス投資(特に先進国株式or楽天VTI辺り)を調べてみるのは如何でしょうか。といったところで今回はこれまでといたします。世の中お金が絡む部分って、本当に大変ですね。

 

 

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