仮想通貨は雑所得です。所得が大きければ大きいほど納税額が半端なく増えて、住民税合わせて最大55%になるというやべー奴です。所得金額が1800万円をこえると50%,4000万円越えで55%です。累進課税ですが。
ただ、900万円以下であれば、33%で済みます。累進課税なので売却益によってはもっと少なくなるでしょう。
そこで思ったのは、アーリーリタイア達成後、利益を900万円以下におさえて売り続ければ55-33 = 22%/年の節約になっていいじゃない!って思っていました。
所が、アーリーリタイアをシミュレーションしていく内に、「国民健康保険」がボトルネックになることに気づきました。
「国民健康保険」は上限はあるものの、収入により支払う料金が増えていくのです。知って様な知らなかったような・・・サラリーマンだと社会保険のため雑所得が増えても支払額は変わらないはずです。
ということで、仮想通貨はアーリーリタイアのタイミングで一括で売った方がいいのか、あるいは先延ばしをして毎年利益を得た方がいいのか考えてみます。
シミュレーション条件は無限にあるので、自分の場合だけで考えます。
シミュレーション条件
- BTCの建値を230万円として、1550万円になったら売ることにします
- その後のBTCの価格は1550万円で一生固定とします
- リタイア時に一括で売却するケースと20年間分割して売る場合を想定します
- 一括の場合は初年度のみ利益があり、その後19年は利益なしとします
- 20年で分割する場合、雑所得の利益は858万円として計算します。
- 無収入の場合7割国民健康保険が安くなるように設定します
こんな感じでしょうか。
続いて国民健康保険の支払金額についてシミュレーションします。
以下サイトをお借りしました。
国民健康保険料を簡単に計算!国保シミュレーション | 税金・社会保障教育
https://www.mmea.biz/simulation/kokuho_calculation/
実際見てみると、無収入の場合は保険料を減額できる制度があるんだとか。条件が色々ありますが、今回は最大の7割減として計算して、初手一括で仮想通貨を全売却した方が有利な状況にします。
ちなみに株式の場合は源泉徴収あり特定口座で確定申告しなければ国民健康保険料は増えないと。今回は一旦その辺は考慮無しで。
では確認します
仮想通貨を一括売却 VS 都度売却(20年分割)
一括で売った際の税金の金額と都度売却の税金の合計でバトルです。
おー、国民健康保険の減額7割を考慮しても、都度売却した方が圧倒的に税金が安くなりそうです。
当然、仮想通貨の価格が固定化されるなんてことはまずありえないので机上の空論ではありますが、国民健康保険考えても利益を少なくした方が良いってことが分かりました。株式ならこういうの考えなくて済むんだけどねぇ。
うーん。難しい。ショートしたい所なんだけど、国内取引所しかなくなったのでSBIVCトレードしか現実的じゃないよなぁ・・・ちょっと考えます。
上記シミュレーションは家族構成とか売却額で全然変わるので、自分で計算した方が良いと思います。私はこうなったって感じで。多分実際にリタイアしそうな額稼げたタイミングで私は見直す。
後気になったので5年分割だったらどうかも軽く見る。
あー、5年分割でもかなり有利だなぁ。5年分ぐらいは国の法律が変わる恐れがあるけどアリっぽそうだなぁ。ちょっとショートしてみるかも。3年ぐらいならどうだろうか。
やっぱ分割のがいいな。結局累進課税だから、普通に年をまたいだ方が絶対税金安くなるのは明白ってことか。国民年金考えても分割した方が良いってハッキリわかんだね。
ということで、結論としては分割で売却した方が国民健康保険の金額を踏まえてもショートして持つのが良いかなって思いました。おしまい。