【検証】クレジットカードの投信ポイント稼ぎ即売りを債券でする必要があるのか

一昔前では楽天カード投資信託へ5万円まで1%のポイントバック、最近ではSBI証券とかマネックス証券でも始まっており色々入り乱れている状況です。

 

で、大昔から言われている技として、日本債券を購入して即売りすることでポイントだけもらおうというものがあります。

 

正直非常に魅力的です。やるだけで1%もらえるんだから。ただこの技は口座凍結のリスクが常に伴う諸刃の剣であるため私は実施しません。

 

実施しませんが、この技を使うのに果たして「日本債券」にこだわる必要があるのかとう疑問を持ちました。

 

疑問点

  • 損することもあるが得することもある
  • 5年も続けば60回も売買チャンスが巡ってくる
  • 普通のインデックス投資で「先進国株式」や「全世界株式」に投資していればの1日の値動きは大きく見ても+-5%程度で言うほど不利益は生じない
  • 株式市場は基本的に右肩上がりなので、サイコロをたくさんふればふるほど勝率上がるんじゃね??

 

なーんか、どの情報を見ても「損失が怖い」という声ばっかりなんっすよね。あぁ、これがあれか。「プロスペクト理論」とかいうやつか。ぶっちゃけポイントバック1%のクッションもあるんだからそこまで怖がることないのになぁって思ってこの記事書いてる。

 

もちろんポイント投資対象がレバナスとかレバレッジ効かせている対象だったらその限りではないですが、「先進国株式」とか普通のインデックス投資に投資してたら+-5%の範囲で収まるわけです。多分。後で結果見てみる。

 

で、これも5年もあれば60回も投資ができると。だったら何も「日本債券」なんぞにこだわらないで株式にでも投資してた方がお得感増すんじゃない?ってのが今回の議題です。

 

本当にそうなのか。超ざっくりで過去の結果を見てみましょうか。

 

条件

  • ざっくり過去5年ぐらいで見ます(※投資信託が開始した日~2022/3/31まで)
  • 毎月1日に購入して2営業日ぐらいに売ったものとします

 

これだけ。2営業日後としたのは、そう毎日翌日売れないよなぁって感じで適当に決めました。超適当です。意義は認めない。

 

ということで、対象はeMAXIS Slim先進国株式だけチェックします。全世界もやろうかと思ったけど先進国株式で十分だしやってみたら面倒だったのでこの二つだけ。

 

2017/1/1~2021/12/31までの間で見ます。と言っても、投資信託が生まれたのが2017/2ぐらいなので、データは適当に開始地点から見る感じでお願いします。

 

先進国株式

f:id:okometsubu-blog:20220412152639p:plain

 

最大損失率:-5.06%

最大上昇率:6.46%

勝率:60.65%

 

儲け率の合算をグラフ化してます。単純な足し算です。ポイントバックは考慮していません。

 

例えば毎月5万円投資して5年たったら35%儲かったことになるので、5年で17,500円儲かったことになります。

 

で、結果鵜を見ると確かに下がったり上がったりと色々動いていますが、毎月1日に買って2営業日後に売れば言うほど大損するイメージはなさそうかなという印象です。2019年6月から2020年末までの下落を見ても、-10%程度でしょうか。5000円の損失ですが、その期間だけ見たらちょっとガッカリする程度で済みそうです。

 

2020年までの結果でみたらヨコヨコでまぁ悪くは無いなと。

 

2020年に入ったら黄金期なので滅茶苦茶伸びてることが分かります。そりゃねー。仕方ないよ。黄金期中だもん。ただ、その期間無視しても割と戦えてるよなとは思う。別に債券にこだわる必要はなさそうだ。結構割のいいギャンブルに見える。

 

で、実際のチャートはこれ。

 

f:id:okometsubu-blog:20220412153228p:plain

 

まー、過去5年は株式滅茶苦茶有利だったからね。こう考えても仕方ないか。うん。

 

でも結局株式って総じて有利な時期が多いから割のいいギャンブルであり、2営業日後には売ってるので言うほどけがも大きくならない、積み立て投資みたいに「雪だるま増えるものでもないので、やっぱ即売り考えてるなら別に日本債券にこだわる必要は無いよなぁと思いました。

 

 

さて、とはいえ有利な期間だけになったなぁということで、ちょっと投資信託とは変わりますが「IVV」、S&P500のETFでも同じことをやってみます。で、リーマンショックとかがある2007年1月から2010年12月までの3年間の暗黒時代でも同じことをやってみます。

 

ちなみにチャートはこんな感じ。赤丸部分を検証してみようとかそういう感じ。

 

 

f:id:okometsubu-blog:20220412154706p:plain

 

 

IVV(S&P500)

ドル建てなので為替考慮無しですあきらめてください。

 

f:id:okometsubu-blog:20220412160413p:plain

 

最大損失率:-4.87%

最大上昇率:6.60%

勝率:58.33%

 

流石最悪な時期で結果を取っただけあって結構キツイです。一時的に-19%の損失が発生しています。とはいえ先ほども述べたように毎月売却しており資産が雪だるま式で損失が発生しているものでもないので1万円程度の損失で終わっているということです。その分儲け率も下がるのですが、そもそもポイントバックを目的としているのであまり気にする必要もないかなと。

 

お伝えしたいのは最悪時期でもこの程度であるということと、普通に3年間で復活しているという点です。もちろん、リスクはありますが、最初に述べたように「割のいい」ギャンブルという感じでしょう。

 

結局口座凍結リスクが怖いのでやらないんですけどね・・・

 

 

 

 

 

f:id:okometsubu-blog:20220412154113p:plain