【FTX JP】暗号資産貸借を有効化しFTX Earn報酬も二重取りする方法

※親会社であるFTXが破綻しました。本記事はあくまで過去のものとして備忘録として残しておきます。(2022/11)

 

 

FTX Earnというサービスがあります。これは仮想通貨をウォレットに入れておくだけで5~8%の年利(APY)を得られるという非常においしいサービスです。以下過去記事。

 

okometsubulog.hatenablog.com

利率やばい。1万ドルまで8%、1000万ドルまで5%の年利。ドルだからね頭おかしいよね。

 

当時は1000万ドルまで5%の年利がもらえたんだから一般人からしたらほぼ上限なんて合ってないようなものでした。

 

ところが、この上限が10万ドルまでになってしまいました。以下FTX公式ツイート。

 

 

 

そして私はFTXという会社をかなり信頼しきっちゃっているのと、FTX Earnが日本で始まってから1年も経っていないため、少なくとも半年~1年は会社自体が破産するとかないだろ~ということで、かなりの資産を預けていました。

 

が、今回の改悪をモロに食らって報酬ががっつり下がってしまいました。

 

ということで、上限を超えた暗号資産をレンディングに持っていくかどうしようか前回悩んだところで止まってました。以下過去記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

話は変わってFTX JPには「P2P暗号資産貸借」というサービスがあります。これはFTXを介して暗号資産を貸出できるサービスとなっており、貸し出した側が利回りをもらえるというものです。以下公式ヘルプサイトより引用します。

 

P2P暗号資産貸借を利用するとどのようなことができますか? – お客様サポート(ヘルプ・お問い合わせ) | FTX Japan

https://help-jp.ftx.com/hc/ja/articles/10753775767321

P2P暗号資産貸借を有効にすると以下のことが可能になります。

  • FTX.comのプラットフォーム上で暗号資産を貸し出して、利回りを受け取ることができます。
    同様に、借り入れた場合は借入料がかかります。
  • 借り入れた暗号資産には使途制限はありません。
    お客様はこれらを出庫、売却や他の暗号資産との交換、取引の担保や証拠金としてのご利用等が可能となります。

 

ただしこれを有効化するのにいくつか注意点があります。

 

注意点

  • メインアカウントP2P暗号資産貸借を有効化するとFTX Earnが無効になる
  • FTX Earnよりも利回りが落ちる可能性がある(※というかほぼ落ちる)
  • レンディングサービスなので、最悪全損するリスクが発生する(はず)

 

まず最初に、このサービスを有効化するとFTX Earnが無効になります。本末転倒です。

 

ただ、P2P暗号資産貸借とFTX Earnのどちらも有効にできる方法があります。

 

それは、「サブアカウント」を作成して、そちらでP2P暗号資産貸借サービスを有効化しつつ、メインアカウント(FTX Earn有効アカウント)ではP2P暗号資産貸借サービスを無効のままにしておけばいいのです。

 

サブアカウントの作成方法は以下過去記事。割と簡単に直感で作成できるので過去記事見ないでもいい気はしますが一応。

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

暗号資産貸借を有効化する方法

ウォレット→P2P暗号資産貸借サービスをクリックする。

 

 

で、何やら注意書きがでるので同意のもと次へ進む。ここの規約は目を通して同意できる場合のみ次へ進んでください。レンディングサービスなので本当になくなる危険性がある点注意です(※どのぐらい危険か筆者も良く分かってないが暗号資産業界なのでかなりリスキーと思って挑んでます。)

 

で、少しわかりづらいですが、ウォレット > 暗号資産を借りる(レンディング)となっている、「(レンディング)」部分がリンクになってるのでそこをクリックします。

 

 

ここで貸出したい暗号資産の一覧が表示されるので、貸出したい通貨の行で「レンディング」を押せば貸し出すことが可能です。ただ、現在の年利だとBTCは1%/年と、FTX Earnの1/5~1/8の性能しかありません。それでいてレンディングサービスというリスクを伴うのですから、いかに「FTX Earn」が優れていたかと嘆きたくなります。

 

 

利回りが低いため、だったら他のレンディング業者を使うという選択肢も当然あります。が、これについての私の考えは後述します。

 

ということで、次の画面で、貸し出したい通貨の枚数と、最低利回りを設定すればOKです。以下画像の例だと、ビットコインを0.03貸し出して、利回りが0.7%/年を下回るならレンディングを取りやめる設定で貸出を実施する設定でスタートです。

 

 

これで貸出スタートです。で、報酬は1時間ごとに同じページの「自分の貸出履歴」から閲覧することができます。FTX Earnと違ってカスタマーサポートに問い合わせしなくてもCSVファイルで取得できるので確定申告するときとか非常に楽です。

 

※FTX Earnは「取引レポート」の毎月のPDFをダウンロードするか、カスタマーサポートに依頼してFTX Earnの報酬をCSVでもらう依頼をしないといけないため結構面倒。

 

以上で暗号資産貸借をサブアカウントで有効化しつつ、FTX Earnの報酬も受け取るという二重取り内容でした。

 

そうそう、暗号資産によって利回りは異なるので、レンディング側の利回りが高くて長期保有を目的としている通貨があったらFTX Earn側ではなくレンディング側に回して、上限の10万ドルまではBTC等の低い利回りの通貨を入れたほうがお得度は違ってくるでしょう。

 

ということで、なぜ利回りが低いこのサービスをあえて使うかを自分なりに考えてみました。以下の話は完全に個人的な話であり、裏付けがあるとかそういう話では一切ありません。ただの雑談だと思ってください。

 

なぜ他のレンディング業者を使わないのか

  • 単にFTXを仲介してるので信頼性は比較的他業者と比べてかなり高いだろうなぁという楽観的な意見
  • FTX Earnが10万ドル上限であり、暗号資産は常に価格を変動させているため、定期的にサブアカウントメインアカウント間で資産の移動をしたほうが収入は増えると考えている。そうなると、他業者のレンディング業者を使った場合、送金手数料が常に発生することになるため逆に手数料負けすることに
  • このレンディングサービスを使うと、最大1時間のロックで資産を取り出すことができる

 

まずFTXを仲介するので、安心感が違うかなと。ここは単なるイメージなだけですので裏付け全くないです。某ナンスとFTXはほぼ安パイ枠という認識。逆にここがだめならもう仮想通貨業界終わりだよねっていう感じで株式で言うなら世界恐慌が来たよねっていうことで人生諦める前提で考えます。

 

で、次の理由としてFTX Earnの上限は常に変動し続けているということ。10万ドルが5%/年の上限なのですが、価値はドルで縛られています。なので、これから冬相場がまだまだ続きそうな場合、サブアカウントに移した資産をメインアカウントに戻す余力(残高)が増えることが容易に想像できます。

 

そうなると、細かく稼ぎたいなら適当なタイミングで暗号資産を出庫してメインアカウントに積みたいわけですが、他業者を使うと出庫に基本は手数料が発生します。これを短期間で得られることは無いだろうと考えているため、取りあえずFTX内のウォレットでやり取りしたいなというのが理由です。

 

また、1時間ロック程度しか発生しないのも利点です。

 

他社だと数日~1ヵ月とか取り出すのに時間がかかる可能性もあるため、リスクがより高まるかなと個人的に思っています。

 

もちろん、FTXがなんかやらかして、1時間ロックと謳っていたがいきなり数日ロックしてくる可能性も否定できませんが、まぁ、FTXほどの巨大企業がそうなったら仕方ないよね・・・って感じで見守る感じです。

 

ただ、利回りは本当に他社に比べて低いので、ロック時間の長期化リスクが懸念されます。どちらのリスクを取るかです。

 

  • 短期で高い利率に預けてさっと出庫して時間リスクを下げる
  • 安全だが低利回りの企業を選んで企業リスクを下げる

 

どっちも別の観点のリスクがあると思ってるのでその辺はその人の性格とか情勢とか見て考えればいいかなと思います。私は以前、HashH〇bさんのレンディングサービスに対して「時間リスク」を下げる目的でそこそこ資産をレンディングしていましが。

 

が、冬相場が始まったこと、FTX Earnが始まったことからFTX側に寄せた経緯があります。

 

こういうレンディングサービス始まった当初は結構利率がおいしくて、お客様を引き込もうとしているんだなっていうのが伝わってきますので、まぁ半年は持つだろうなぁという読みで多く資産を預けたほうが逆に報酬を高めることで時間リスクを下げられるという点も一考かなと個人的には思います。

 

が、FTX Earnも改悪が進んでいるところを見ると、スタートボーナス時期はもう終わったかなと思っています。とはいえ10万ドルまでは相当利回りがいいので(※BTCで見た場合ですが)引き続き使っていく所存です。