もはや昔の話になってしまいましたが、あの「TQQQ」がSBI、楽天、マネックス証券で取り扱いが開始されたようです。
今までは日本からだとサクソバンク証券等で取り扱っていましたが、特定口座に対応していない等により一般の人が参入するのは中々ハードルが高かったかと思います。現に私はサクソバンク証券で口座開設できるスキルも無いのでTECLを購入していた経緯があります。
さて、TQQQが購入可能になったのですが、これはQQQの3倍レバレッジETFとなります。よく言われているのがレンジ相場でガンガン価値が下がっていくというやつです。正直上昇相場でそのデメリットを相殺するエネルギー分上昇するので一長一短、超絶ピーキー商品と考えれば良いです。
じゃあTECL(XLKの3倍レバレッジETF)ではなくなぜTQQQが良いかというと、資産総額や出来高が段違いにTQQQが優勢なためです。以下過去にまとめた記事。
累計出来高編
累計出来高最終結果
- SPXL :29,361,032,300
- TQQQ:49,399,441,200
- TECL : 3,140,864,100
- SOXL : 2,559,075,700
- TMF : 1,688,129,600
- ERX : 1,309,227,600
もはや段違い過ぎてTECLとか眼中にない状況。
また、上記は2020年の記事なのですが、当時の資産総額は次のようなものでした。
・TQQQ:60億ドル
・TECL:10億ドル
そして現状は次のようになっているようです。以下bloombergサイトより引用します。
TECL
資産総額 (十億 USD) ( 12/23/2022)1.185
→約12億ドル
TQQQ
資産総額 (十億 USD) ( 12/23/2022)10.488
→約105億ドル
2020年から更に差が産まれました。
ETFとか投資信託はとにかく資産総額が重要で安定運用するにはこれがある程度無いと途中で償還されるリスクが生じるとか生じないとか。であるならば、単純にTQQQの方が優れているということになります。
実際、2020年にERX等の3倍レバレッジETFが2倍レバレッジETFに変更されたりもしています。コロナショックがあった時ですね。これが資産総額が起因しているものかどうか定かじゃないですが、資産総額が多いほど安定感は増すだろうなぁと思っています。
・・・それは分かったと。じゃあTQQQとTECLの性能はどうなの?ってのを観ましょうか。むしろ一番重要な点と言えるでしょう。
ということで、単純にTECLが登場したところから比較してみます。切り出しポイントで結果は変わりますが雰囲気見れればOKという感じで。
確認前の予想として、基本的にどちらもハイテク株のまとまりみたいなものなので、大きな違いは無いという想定。TECL側の方が若干ハイリスクよりなイメージのため高い所は高く、下落相場時は大き目の下落になってるんじゃないかなと想像。
では見てみましょう。
チャートバトル(2010/2/11)
TQQQの株価が取得できた2010/2/11から見てみます。
あるぇ~???TQQQの方が大分強いな???
ちょっと微妙なので時期ずらします。ETF開始当初からだと運用エラーとかあったのかもしれない。ちょっと時期をずらして、2011年1/3から見てみましょうか。
チャートバトル(2011/1/3)
それでもTQQQの方が優勢だったんですねぇ・・・バブル頂点を見ると約1.4倍近いパフォーマンスの違いが見て取れます。さすがに40%の差異は気になる。
当然、切り取る位置が異なると結果も異なります。気になってきたので2015年ぐらいから見ましょうか。
チャートバトル(2015/1/2)
2015/1/2からのチャートです。
2015年から見た場合はTECLの方が結果が良くなりました。ほぼ似たようなもんと言ってもいいか。結局切り取る位置により良かったり悪かったりするってことです。
ともあれ、どちらのチャートを見ても基本的には似た動きになっているというのが分かります。
じゃあ2022年以降はどっちが優れているの?って言われると、私にはさっぱりわかりません。もしかしたらTECLが結果が良くなるかもしれないし、2011年から見た時のようにTQQQが結果が良い時代になるかもしれません。
ともあれ、現実としてTECLよりTQQQの方が総額や売上高が圧倒的に多いという背景があることから、私だったらTQQQ一択です。ちゃんと指数の中の企業を見れる人であればそれを見てやれば良いでしょうか。
私はと言えば、これらに投資はせずに粛々とビットコインに投資するのでした。
とはいえ明らかに今はバブル頂点とは言いづらいので、今この時期から積み立て投資をした場合は結果ビットコインより上になる可能性は十分ある気はしてますのでTQQQはアリかなと思う。
ちなみにQQQとTQQQのチャートを見ると結構悲しくなる。以下過去5年間のgoogleのチャート。
■QQQ
■TQQQ
明らかにTQQQは底付近かな?って思えるのですが、QQQを見るとコロナショック前のバブル頂点から見ても明らかに高値圏内に見えてしまうという話。基本QQQを見て投資した方が良いと思うのですが、もし仮にレンジ相場が1,2年続くならTQQQは所謂減価減少が発生するのでちょっと悲しい気持ちになりそう。
ということで、あくまで私はですがレバレッジETFの暴落時における償還問題、金利上昇による打撃がきつい等のリスクを考えるのが辛くなったのでビットコインでいいなって結論になりました。おしまい。