【調査】レバレッジの複利効果の疑問について解消します【算数レベル】

こんにちは。okometsubuです。

 

突然ですが、今回はレバレッジの値動きに関するお話を致します。そして例の如く私の幼稚な頭で一生懸命考えて頑張って書いたブログです。おかしな点があったら叱咤激励頂けると助かります!

 

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3倍レバレッジは危険!減価する!

減価するから長期で持つな!すぐ切り上げろ!

 

等々の声が各地から聞こえております。SPXLやTECLが流行りだしてから、更に聞こえてくることが増えました。私もこれが怖くて3倍レバレッジ商品を始めることはしませんでしたが、以下ゆうさんのブログで結論が出されていました。内容を引用させて頂きます。

 

レバレッジETF減価問題の嘘を暴く│複利の効果を徹底解説

https://yu-kabu-life.com/2019/04/22/leverage-depreciation

では、価格変動幅を等しく-2.00%と+2.00%を交互に繰り返すボックス相場の場合を見てみましょう。図4をご覧ください。

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(図4)指数も原価していることが分かる

このように同じ騰落率を繰り返してみると「指数も減価している」ことが分かります。

レバレッジをかけなくても減価するということです。

そして、指数とレバレッジETFの乖離に目をやってみると、レバレッジETFのほうが大きく減価していることが分かります。

これらのことから、あえて減価という言葉を使いたいのであれば、

「ボックス相場で指数は減価する。レバレッジETFは減価が拡大する。」

という表現になりますね。

 

 

結局レバレッジが効いていなくても通常の指数側も少額ずつ値下がりしているってわけです。VOOとかの等倍側も下がってるってことなんですね。

 

ともあれボックス相場では3倍レバレッジ商品側が単純に弱いのは確かです。だから長期投資は不利だ!とする人の声が後を絶ちません。

 

本当にそうなんでしょうか。というかもう答えがゆうさんのブログに書いてあるんですが、頭の悪い私は本当に理解できているのか怪しさMAXです。

 

というわけで、今回は小学生レベルの簡単な算数を用いて色々試してみたいと思います。余裕で分かる人には非常につまらないブログになる点ご了承ください。

 

以下、私が気になったポイントをまとめました。ぶっちゃけアホなこと考えてるなぁと思える内容も含まれてます。

 

私が気になる2つのポイント

  • ボックス相場で注意されているあの図、株価が「下げ」→「上げ」の図で紹介されています。「上げ」→「下げ」だったら逆に3倍レバレッジ側の方が有利なんじゃない?
  • ボックス相場で弱いのは分かったけど、単純な「右肩上がり」の場合と「右肩下がり」の場合だとむしろレバレッジ商品って強いんじゃないの?その点で「ボックス相場」の不利部分をチャラにできてるんじゃない?

 

前半は前座ですぐわかること、後半がメインの記事になるかなと思ってます。どっちも算数するだけなんですけどね・・・すいません。

 

今まで良く思ったのが、「下げ」→「上げ」の図はよく見ますが、「上げ」→「下げ」は見たことが無い気がしています(うろ覚え)。証券会社の公式サイトも下げからの図ばっかりだったと記憶してます。そうなるとなんだか腑に落ちない。まぁ結局ボックス相場だから弱いんだろうなと思いつつ実際に試してみないと気が済まない私はいそいそと算数をしだすのだった・・・!

  

 

「上げ」→「下げ」の場合の結果はどうなるのか

早速見てみましょう。「下げ」→「上げ」のケースも併せて行います。条件はこちら

  • 最初1000からスタート
  • 上下率は2%としておく
  • 3倍レバレッジ側は上下率は6%とします
  • 等倍と3倍レバレッジでなんとなく比較します

これだけ。それじゃスタート。

 

■「下げ」→「上げ」の場合(等倍編)

①1000 * 0.98 = 980

②980 * 1.02 = 999.6

 

うん。きちんと等倍側も「減価」してますね。1000を切ってます。では続いて3倍レバの場合。

 

■「下げ」→「上げ」の場合(3倍レバ編)

①1000 * 0.94 = 940

②940 * 1.06 = 996.4

 

これは世間一般的に言われている通り、3倍レバレッジ側の敗訴です。「ボックス相場」が続けば続くほど、3倍レバレッジは負けていくのです。では、「上げ」→「下げ」のパターンはどうでしょうか。 

 

 

■「上げ」→「下げ」の場合(等倍編)

①1000 * 1.02 = 1020

②1020 * 0.98 = 999.6

 

■「上げ」→「下げ」の場合(3倍レバ編)

①1000 * 1.06 = 1060

②1060 * 0.94 = 996.4

 

結果変らず!!上下どちらから入ろうがボックス相場は3倍レバの完敗でした!!

 

そりゃそうですよね。掛け算ですからどっちを先に計算してもどうでもいいですね。

本当に無駄な時間を過ごしましたよ全く!!

 

一番時間を無駄にしたのは読者様に違いありません!

※私は上げ下げ順番に違いが無いことが分かって満足

 

まぁいいでしょう。始める前に「簡単な算数するよ!」って書いてるにも関わらずここまで読み進めてしまった読者様がいけないのです。

 

ともあれ、「等倍」側もキッチリ「減価」しているのが数字として見ていただけたのではないかと思います。 

  

 

 

では次の疑問。「右肩上がり」や「右肩下がり」が連続して続いたらどうなるのでしょうか。

 

結局これに尽きると思うんですよね。特に「右肩上がり」。だって実際問題、10年運用したら18倍近くに値上がりしてるんですよ?SPXL。大暴落を食らってはいない現実チャートですが、明らかに長期投資でとてつもない利益が得られそうじゃないですかか。

 

当然大暴落があったら0に限りなく近づきます。以下当時検証した内容です。「ITバブル+リーマンショック」を疑似的に味わわせています。97%近く下落しますね。怖いですね。

 

okometsubulog.hatenablog.com

それに反して「SPXL」と「ナンピン」はやばいですね。

 

1200万円45万円になってしまいました!!

 

事前にこうなる可能性があることを胸に刻まないと失神してしまう人続出じゃないでしょうか!?知ってても辛い!!

 

これを知ってしまうと有利と言われる全額一括投資も躊躇するってもんですよ!

 

色々検証した結果、20年近く保有していれば過去実績では元本を超えてS&P500を20年前から投資するよりも値上がりしました。大暴落を味わわせても復活するのですから、過去実績結果だけ見てもそう考えてもSPXLはやはり超長期向けだと思ってしまいます。

 

話が脱線しました。

 

3倍レバレッジが不利と言われるのは「ボックス相場」に限った話ではないでしょうか?というのが私の中の疑問です。

 

米国株は基本右肩上がりの場面が多いはずです。であるならば、先ほどと同じように、例えば「上げ」→「上げ」→「上げ」と3回繰り返したらどちらが勝つのかを見ればいいんじゃないでしょうか。もちろん、「下げ」→「下げ」→「下げ」も見てみます。

 

元本より3倍伸びてるのか3倍縮んでいるのか見ればいいんです。もう面倒なことは置いておいて、数字を見ればいいんです。

 

 というわけで、とりあえずやってみましょうか。考察は後々!

 

「右肩上がり」だけの場合

  • 最初1000からスタート
  • 上昇率は2%としておく
  • 3倍レバレッジ側は上昇率は6%とします
  • 等倍と3倍レバレッジでなんとなく比較します

 

■等倍の場合

①1000 * 1.02 = 1020

②1020 * 1.02 = 1040.4

③1040.4  * 1.02 = 1061.208

・元本からの伸び率:1.061208倍

・単利だった場合の伸び率:1.06倍

単利との差分:0.001208倍

 

まさに「ザ・複利☆」って感じで伸び伸びしてますね。気持ちが良いです!

それでは3倍側見ましょうか。

 

■3倍の場合

①1000 * 1.06 = 1060

②1060 * 1.06 = 1123.6

③1123.6 * 1.06 = 1191.016

・元本からの伸び率:1.191016倍

・単利だった場合の伸び率:1.18倍

単利との差分:0.011016倍

 

単利での差分を比較すると、「等倍」側より「3倍」側の方が10倍も性能が良いことが分かりました。

 

当然の話かもしれませんが、複利があることで単利と比べた場合の伸び率より圧倒的に3倍レバレッジ側が伸びました。等倍の場合と3倍の場合の「差分」を比べても約10倍の伸び率になっているようです!等倍の場合は「約0.001倍」で3倍の場合は「約0.01倍」なのですから!この差は複利効果のおかげで3回右肩上がりするだけで10倍になったというわけです。3倍の値動きを3回繰り返すと10倍になる。これを繰り返すと更に差は広がっていくというわけです。この利点を皆は無視しているように思えて、ボックス相場」の所謂「減価」と言われているリスクにしか目が言っていないのかな?と思っています。

 

すいません。なんだか上手く説明できてない気がしますが、この結果から単純に「右肩上がり」相場なら3倍レバレッジの方が伸び率が圧倒的な強さで伸びることを示したかっただけです。グラフについてはゆうさんのブログで既に紹介されていますがそれを数値化しただけです。以下先程ご紹介させて頂きましたゆうさんのブログより引用させて頂きます。

複利の効果:株価上昇時はリターンを押し上げる

図6は元本100万円が年率5%で上昇し続けた場合のチャートを示しています。

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(図6)複利の効果:株価上昇時はリターンを押し上げる

このようなチャートを用いて「複利の効果で雪だるま式に資産を増やそう」というキャッチフレーズは至る処で見かけますよね。

複利の効果の代表的なメリットです。

 

うん!分かりやすい!!

 

もうまんま答えですね。というわけで、「右肩上がり」相場であれば「3倍レバレッジ」は「等倍」よりも有利に働くというわけです。いや、当たり前の話をしてるんですが、こう、なんていうか、複利効果部分だけを取ったらレバ側が相乗効果で凄いつよい!みたいなそんな話で、単利と比べても凄いよねって話です!!(※語彙力!)

 

では「右肩下がり」についても見てみましょうか。なんだかイメージとしては、3倍レバレッジなんだからとてつもなく下落するイメージで、不利になっちゃう気がしてしまいますね。実際はどうなんでしょうか?

 

これもすでに結果はゆうさんのブログに書いてあるんですが、簡単な数値を入れるだけ見ます!

 

「右肩下がり」だけの場合

  • 最初1000からスタート
  • 下降率は2%としておく
  • 3倍レバレッジ側は下降率は6%とします
  • 等倍と3倍レバレッジでなんとなく比較します

 

■等倍の場合

①1000 * 0.98 = 980

②980 * 0.98 = 960.4

③960.4 * 0.98 = 941.192

・元本からの伸び率:0.941192倍

・単利だった場合の伸び率:0.94倍

単利との差分:0.001192倍

 

おや?下降しているときも「複利」作用が入ると単利に比べて儲かるのですね!

面白いですね。グラフでは分かっているのですが簡単に計算するだけでも、

下げ相場でも複利って凄いなぁ」って思いました。(※語彙力!!!)

 

それじゃ3倍の場合も見ます。

 

■3倍の場合

①1000 * 0.94 = 940

②940 * 0.94 = 883.6

③883.6 * 0.94 = 830.584

・元本からの伸び率:0.830584倍

・単利だった場合の伸び率:0.82倍

単利との差分:0.010584倍

 

こちらも単利だった場合の下げ幅よりも「複利」効果のおかげで単利よりも下げ幅が少なくなりました!

 

そして「等倍」側の単利との差分は「0.001倍」に対して「3倍レバ」側の単利との差分は「0.01倍」とこれまた10倍も有利に働いていることが言えるのではないでしょうか?

 

つまり、「右肩下がり」だけの場合も「3倍レバレッジ」が有利に働くのです!等倍よりも!

 

あぁ!?3倍レバレッジ0.83倍も下落してるじゃないか!等倍より圧倒的に下がってるんだから不利だろ!記事訂正しる!!

 

そんな声がレバレッジ損切りした投資家から聞こえてきそうです。安心してください。私も大幅赤字中です。

 

確かにおっしゃる通り、等倍と比べたらそりゃ滅茶苦茶下がります。3倍値動きなんですから。

 

そうではなくて、何が言いたいかというと、「レバレッジ」銘柄でも「複利」を効かせることで、「単利」の場合よりも有利になる威力が強まるから、むしろ等倍よりもダメージを軽減する効果は高いとかそういうアレなんですよ!(※語彙力!!!!!)

 

以下も先ほどご紹介したゆうさんのブログを引用させて頂きます。何度もすいません!!

複利の効果:株価下落時はリターンを押し上げる

図7は元本100万円が年率-5%で減少し続けた場合のチャートを示しています。

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(図7)複利の効果:株価下落時はリターンを押し上げる

単利リターンでは元本がゴリゴリ削られて無くなってしまいますが、複利の効果によってリターンが押し上げられます。

これも複利の効果のメリットです。

 

最高に分かりやすい!!

 

上記のグラフは私が先ほど計算した内容をずっと続けた場合のグラフですね。

 

いやぁ、グラフで見ると分かりやすいなぁ!つまり「右肩下がり」のケースであっても複利効果によりむしろリターンを押し上げられることになります。先ほどの算数の結果で単利よりも複利の方が結果が良かったのはその点です。

 

そしてレバレッジ商品はその押し上げ効果が「等倍」商品よりも強く働いてお得な感じになるってことですね。

 

ここで私の中でのまとめに入ります。

 

レバレッジ商品の複利効果まとめ

  • 右肩上がり」だけの場合はレバレッジ」側が有利!
  • ボックス相場」の場合は等倍」側が有利!
  • 右肩下がり」だけの場合はレバレッジ」側が有利!

 

となりました。

おや?「ボックス相場以外レバレッジ」側が有利な状況が多くないですか?

 

私の勝手な想像ですが、皆「ボックス相場」のリスクにしか目を向けてなくて「右肩上がり」相場と「右肩下がり」相場の複利効果を無視して「長期運用は無理!危険!」って言ってるんじゃないかなぁとまぁそういうわけです。

 

何が言いたいかというと、結局「減価するから長期運用は避けよう!」という理由はおかしいな?って思いました。

 

しかしながら、単純に「3倍の値動きは激しすぎる。下げる時は極端に下がって資産0になる可能性があるからやめよう!」という主張だったら全然問題ない発言かなと今回の件で思いました。そりゃ値動き3倍は怖いから長期持ちたくないですよね。分かります。私も今赤字で超ショック受けてますからねぇ!!

 

しかしですよ?「米国株」というのは皆右肩上がりの歴史がありますし今後もその期間は長いスパンで発生するだろうなと思います。そうなると、「ボックス相場」のデメリットを考慮しつつ、「右肩上がり」の期間も考慮できるのであれば米国株を「長期運用」しても何もおかしな話ではないのではないでしょうか。右肩上がりが長いんですから!(※若干雰囲気で書いてます)

 

ともあれ、「3倍レバレッジ」は複利や減価とか関係なしに「右肩下がり」で圧倒的に下がりやすく、0円に限りなく近づく可能性を秘めていることは間違いありません。「ITバブル+リーマンショック」を食らうと97%前後下落します。(※疑似データ検証済み)

  

そんな超絶危険な「3倍レバレッジ」、ゆうさんのブログではSPXL:現金を50:50で毎月リバランスすることを推奨されていますし、私もそれに習って現金によるリバランスを欠かすことはないでしょう。比率はゆうさんのそれと大幅に異なりますが・・・(80:20)

 

以下私が運用を決めたやり方です。数々の幼稚な検証の数々、総決算です。幼稚でもなんでもいい!儲かれば!!

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

ちょっと愚痴ですが、SPXLとTECLが無くなる、もしくは3倍レバ効果が失われる件あるじゃないですか。SECが3倍レバレッジ達を目の敵にしてるのって、ちょっと上手く運用したら誰でも10~20年で億万長者になれるのがバレ始めたから塞いできたんじゃないかと勘ぐってしまいます。アメリカ最強ですからね。億万長者が増えたら労働者減って困ったことになるからじゃないですか!?(※被害者妄想特有の超発想)

 

というわけで、実際に数値を見てなんとな~く3倍レバレッジはやっぱり超長期保有が強いと改めて思ったけれども、現金とか債券とかで必ず保険は掛けておきたいね、とした所で今回はここまでと致します。

 

 

 

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