【リタイア】為替は1ドル110円で考えた方がいいのか

為替問題。正直目をそらして生きてきましたが、いよいよリタイアが近いかも!?という気がしてきたので、避けては通れない道に来てしまいました。

 

現在のドル円は大体1ドル145円ぐらいでしょうか。

 

この円安のせいで、リタイアできるぐらい資産が増えたように見えてしまっています。逆に苦しい。

 

ということで、過去の為替の動きを確認しながらリタイア時期を改めて検討します。以下為替あんまり考慮してない考察。

 

okometsubulog.hatenablog.com

ということで、実際に始めた時の資産の分散状況をまとめます。

  • 短期バケツ(現金):840万円
  • 中期バケツ(TLT):2100万円
  • 中期バケツ(RPAR):840万円
  • 長期バケツ:1億1220万円

 

となり、

  • 短期+中期:25.2%
  • 長期:74.8%

という比率になります。株式75:債券25になりました。相当攻めてます。リタイア時に採用していい比率じゃない気もします。

 

上記は現金以外は全部”ドル"ベースです。株も世界株式買うので基本ドルが中心。TLTやらRPARもドルベースで買うことになります。なので、売却時に円高が進んでいたらと思うと・・・

 

米国に住めば上記で行くんですけどねぇ。

 

ということで、ドル円の歴史をまずは見てみましょうか。

 

ドル円の歴史

 

1988年ぐらいからのチャートです。こう見ると下は80ドル、上は160ドルというレンジで動いていることが分かります。

 

ざっと見ると、大体110円~120円ぐらいが兵器と考えて良いでしょうか。正直、資産はほとんどドルみたいなものですから円安に進んだら滅茶苦茶ハッピーという感覚です。なので、円高にだけ注意すればいいのです。

 

見るべきポイントは、円高になった後にどのぐらいで110円ぐらいに復活しているかということ。線を引いてみます。

 

 

ざっくり見ると、前半は3.5年、後半は7年待ったタイミングで110円に戻ってきました。

 

さて、では円高になるタイミングの米国株(S&P500)はどのような値動きをしたでしょうか。併せてみましょう。営業日が違うので超絶雑になんとなく併せました。雰囲気グラフということで。

 


青線がドル円、赤がS&P500です。このチャートで何を見たいかと言うと、S&P500が大暴落した場合、バケツ戦略により日本円を使って生活費を賄おうと考えています。で、S&P500が暴落せずに通常運転の場合はそれを売却して生活費に充てるというやり方です。

 

ということで、この中でS&P500が暴落している時期を色付けしてみましょうか。

 

 

青ゾーンは株価急上昇中期間です。残念ながら、為替は160円から80円まで向かっているため、株価が上がってるのに利益は残念なことになっていますが、株価は10倍近くに跳ね上がってるので為替で損をしても問題にはならないでしょう。

 

続いて緑の所。ITバブル崩壊ですね。ここは為替は110円前後なので特に変動無し。問題なくできそう。

 

次の背景黄色はリーマンショック。こちらは危険回避の円買いが進んで円高になったと聞いています。全世界株とか米国債を持っていたらダブルショックとなる時期です。為替は110円を軸に考えると7年で復活しているのでまぁ何とかなるかなぁという感じでしょうか。

 

最後のオレンジは暴落からの復活。円安に戻り、株価も上昇しているので非常に安定しています。

 

さて、この4つのパターンを見たところ、きちんとしたルールが無いことが分かります。株と債券みたいに分かりやすく、株が暴落したら債券が上がる、と単純に決めつけられるものではないと。

 

ようするに、為替は全くもってどうなるか未知数すぎてサッパリ分からんということです。コントロールできるもんじゃないなってことぐらいは分かった。

 

続いて、S&P500を日本円にして試してみましょう。赤線が日本円にしたものです。つまり、生活費をS&P500を使って売ることになるので、実際は赤字目線で見る必要があります。

 

100ドルスタートでチャートしてます。

 

 

2010年からが特にひどい。かなりつらいです。ただ、大暴落している時期以外の株価暴騰期に入っちゃえば、正直為替で損してはいますが、そこまで生活苦になるほどでもないなって思いました。それだけ、株式の暴騰の威力というのはすさまじいというものです。

 

あくまで私のポートフォリオの話ですが、バケツ戦略を使った場合、結果的に

株式75%:債券+現金25%ポートフォリオとかなり攻めた形になっています。なので、ある程度円高に進んでも圧倒的株の暴力でどうとでもなるかなぁと・・・甘いかなぁ。

 

ちなみに1980年代前はバリバリの円安だったので、まぁあんまり見ないでもいいかなと。円安は正義なので。

 

その仮定を通して、やはり問題は大暴落期間。復活速度が変わってくるはずです。緑色の線を引きます。

 

 

前半の緑の線は直近高値というわけではありませんが、1999年後半の500の数値からみてそこまで下落していない頂点を対象としました。普通にこの値なら生活費として株を売ってる期間ですので。

 

で、結果として前半は2001年から2006年なので約5~6年で復活しています。その時期に一旦まとめて株を売れば問題ないので7年生活はできます。

 

次の後半は直近高値からの判定で、2007年から2013年なので約6~7年で復活しました。下落幅が激しく、期間もドルベースで見るよりも期間が伸びましたが、暴落が落ち着いたことで円安に向かってくれたため問題なく7年で対応できました。

 

上記はあくまでITバブル崩壊リーマンショックだけの検証ですが、まぁ、なんか、なんとかなりそうかなぁとか思わなくもない気がしました。

 

が、これはあくまで1ドル=110円で考えた場合であり、今現在1ドル145円なので、これをもとに果たしてリタイアしてしまって大丈夫だろうか・・・ということです。

 

そうすると、単純に76%減なのでかなりつらい。長期バケツが1億1220万円なのが実質

8527万円になるのだ。さすがに厳しい気がする。短期バケツは1ドル145円の時に売却済みなので変動無しだ。ここが強い。

 

そうなると、安全に行くにはプラス2700万円儲かってからリタイアする必要があるなと。えーっと、つまり1億7700万円になったらリタイアする形に切り替えた方が良いかもしれない。

 

そうだねぇ・・・為替リスク考えるなら1ドル110円ぐらいを想定した方が良い気がしました。円安になったら超絶楽勝リタイア、円高になったらギリ110円想定なので生き延びることはできるでしょう。

 

為替リスク考えるなら中型バケツも日本円にしてしまって、例えば過去の大暴落時期復活後の株式の年利を見て為替含めても4%超えるようならそこまで考えなくてもいいかなって気になってます。

 

ということで、ITバブル崩壊リーマンショック後の今、どのぐらいの年利になってるか軽くチェックしてみましょう。上記のチャートを参考にすると、円高になってて日本円側のチャートが落ち込んでいる部分で比較します。2020年ぐらい。

 

1988年3月4日~2020年3月4日ぐらい

S&P500(日本円)開始:100

S&P500(日本円)終了:1027

年月:32年

 

まさにコロナショックが発生したちょっと後ぐらいの時期でやってます。

 

ということで、複利計算(利率) サイトより計算させていただきます。

 

単利計算(利率) - 高精度計算サイト

https://keisan.casio.jp/exec/system/1248922103

 

年利7.3%貰いました。株式というのは暴落があれば暴騰もあるので、なんかこれだけの年利があれば為替あっても何とかなる気がしてきました。

 

バケツ戦略なので、大暴落時期は現金でふせいで、その後の復活で為替考えて1ドル110円とした場合、「8527万円」のS&P500が年利7%で対応できてるならなんか大丈夫な気がします。

 

とはいえ、結論から言えば、1ドル110円程度の円高を考慮しないと大暴落に対応できていても為替であっという間にリタイア不可になる危険性もあるのが分かったので、ちょっとリタイアのゴール金額修正したいと思いました。やっぱ1億7000万円ぐらい必要になるんかなぁ・・・