こんにちは。okometsubuです。
ノーセルバリュー平均法 VS ドルコスト平均法、第5回目のお時間です。以下過去記事。何やってるとか書いてあるのでよろしければ。ノーセル側がドルコストより2倍の積立額を入れますが、年利15%以下の場合のみ投資と言う条件です。
が、今回はお互い和平を結ぶ結果となるでしょう。何故なら、明るい未来しか想像できないため、どちらが勝っても人類皆、平等に幸福だからです。今回は惰性で検証するだけに過ぎません。
今回惰性検証になると思われる理由
- 世界恐慌の前の暴騰を「ITバブル崩壊-20年前」のデータを使ったら余裕で1億円達成するので絶望感が皆無
- 「世界恐慌」以外の暴落は20~30年あれば余裕で捌けることがここまでの過去検証記事と本記事で決定的に明らか
- つまり、20年前編では更なる暴落の恐怖が無い、ただの楽観記事になる。
となるはずです!
そんじゃ、今回は気楽に見ます。なお、世界恐慌前は見ません。いつもはITバブル崩壊前xx年のチャートを付けて疑似的に再現させてますが、ITバブル崩壊前の株価上昇はとてつもない爆益が生み出されるだけですし、そこまできたらITバブル崩壊-20年前を見れば一発です。
ということで、条件をまとめます。いつもの。
- 今回惰性検証になると思われる理由
- 今回のシミュレーション条件
- いつもの暴落。いつもの暴騰。
- ベトナム戦争辺り-20年前からの30年間
- 第一次オイルショック-20年前からの30年間
- ITバブル崩壊-20年前から30年間
- ITバブル崩壊-20年前から15年間
- シリーズのまとめ
今回のシミュレーション条件
- 面倒なので1ドル100円換算とします
- 初期投資として6万ドル投資したものとします
- 運用期間はとりあえず30年分は見ます
- 年利目標は15%とします
- 追加投資上限を6万ドルとします。初期投資額と合せて12万ドルまで自身の懐から出ることになります
- 年1回の株価判定を行い、その時に年利より上下していた分を追加投資して、下落してなかったら追加しない
- 毎年チェック時の追加投資する場合、1回辺りの上限を4000ドルとし、上限6万ドルに到達したら追加投資は終了となります
- 追加投資額は疑似SPXLに余すことなく購入できるものとします
- 追加でドルコスト平均法を参加させます。こいつも初期投資を6万ドルとして、毎年2000ドルを無条件に追加投資する形とします。30年後にキッチリ6万ドル上限まで使います。
- バリュー平均法やドルコスト平均法の現金が余ったらその分最後に足し算します。
いつもの暴落。いつもの暴騰。
今回は3メンバーのみ。正直、ベトナムとオイルショックは時期が近いので避けてもいいのですが、めぼしい長期的な低迷期間が無くなるので入れざるを得ない。ブラックマンデーも20%下落するだけで一瞬で復活しちゃうし。
というわけで、凱旋パレードです。気楽にみていきましょう!
と思ったけど、さすがに20年前になったら別の暴落がヒットしてそう。まぁいいか!とにかく確認だ!
ベトナム戦争辺り-20年前からの30年間
1948-11-29から1978-11-28の30年間を見てみます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:886.60万ドル(73.88倍)
- ドルコスト:948.80万ドル(79.07倍)
- ノーバリュー総額:0ドル
- ドルコスト総額:12万ドル
やはり楽観相場!一時期20億円を超えちゃってます。私は積立投資をするなら下落相場開始が良いと常々言っていますが、初期一括投資をしているなら話は別です!そりゃそうだ。伸びるだけなんですから!
そしてノーセルバリュー平均法は追加投資を30年全く追加投資無しでフィニッシュです。30年後の差額としては62.2万ドル、約6200万ドル程ドルコスト平均法が勝利しました。
いつものことながら、投資しなかった額は最後にノーセルバリュー平均法に追加していますがこの差額はでてしまうということです。
今までの結果を見るに、やはりドルコスト平均法よりもノーセルバリュー平均法の方が恐らくリスク対策になり、かつ、暴落が本当に起こった場合の利益が多くなりやすいものとなりました。逆にドルコスト平均法は右肩上がり時に追加利益を得られると。
ただし、暴落スタートの場合は早期に投資を開始するため、SEC介入による3倍⇒2倍とか1.5倍値動きとかに変更された場合や「世界恐慌」レベルの下落による早期償還の可能性を考えるとドルコストの方が安全と言えそうです。
ここからは個人の趣味の範囲になると思いますが、私はノーセルバリュー平均法(少額投資)の方が好みかなと思った次第。あくまで今回の条件ですが、ノーセルバリュー平均法はドルコストの2倍の積立額ではありますが、長くても後3,4年で上記の問題が浮上しそうな昨今、この時期を超えれば爆益ですし、超えられなくても3,4年分の費用が残念なことになるにとどまります。
そして世界恐慌レベルは非常に稀ということなので、起こらない想定に賭けるならやはりノーセルバリュー平均法側かなぁと。SEC介入時も株価がプラスで終わってるかもしれませんしね。時期によって評価が分かれる所になると考えます。
話が脱線しました。
20年ものは割愛。明るい未来しかありませんので。では次の暴落へ。
第一次オイルショック-20年前からの30年間
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:597.91万ドル(49.83倍)
- ドルコスト:607.50万ドル(50.62倍)
- ノーバリュー総額:7.2万ドル
- ドルコスト総額:12万ドル
「暴落前に暴騰アリ」
ここでもそれが証明できたと言えます。素晴らしい結果!10年目で1億円を超えちゃっています!
そしてずっと検証してて思うのが、その暴落前の暴騰で3倍レバレッジの爆発的な右肩上がり、所謂「増加」の恩恵を得られた状態で暴落を迎えても余裕で耐えられるということです。いや、それ以上に暴落したらもちろん耐えられないのですが、世界恐慌以外は普通に余裕で耐えられています。もちろん、その暴騰を100%恩恵をえられていればの話ですが・・・。それがこの20年前検証と言うわけです。
今回もドルコスト平均法の勝利で終わりですね。今のコロナショックも暴落が終わった後でこのまま伸びてくれたらうれしいけどなぁ。少なくとも楽観的に見たとしても、1976~1978年みたい一度伸びてから再びある程度下がって、その後爆発的に伸びるような、そんな感じになると思ってます。その一度伸びるのがどこまで伸びるのか、楽しみですね。
では次の暴落いきましょう。
ITバブル崩壊-20年前から30年間
1980-08-31~2010-08-30の約30年間を見ます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:409.66万ドル(34.14倍)
- ドルコスト:399.43万ドル(33.29倍)
- ノーバリュー総額:6.8万ドル
- ドルコスト総額:12万ドル
はい強いーー!ITバブルの勝ちデーーース!!!
ぶっちゃけこうなってしまったら追加投資額なんてゴミゴミのゴミです。ノーセルバリューとドルコストの差異がパッと見全く分からないですねぇ!!
ともあれ途中35億円に到達です!
ちなみに1億を超えたのは1992年頃なので約12年でしょうか。十分十分。
最後の最後はリーマンショックを完全に受けきった後なので非常に残念な感じになってますが、ここまで待ちませんよもう。リーマンショックの下落を受けても4億円!!!
一応最後の結果はノーセルバリュー平均法の勝利です。追加投資分が大規模暴落で影響を受けなかったのが勝因でしょうか。
これが初手一括投資最強伝説なんですわ。でも暴落には弱すぎるので全力はキツイ。投資額の1/3~半分ぐらいなら夢を見て出してもいいかもしれない。現に私は既にガッツリ初期投資済みだ。
さて、20年運用物を見ようと思いましたが、ITバブルで大変なことになってるので全く参考にならないため、15年運用ぐらいでもみて終わりましょうか。ITバブル前の普通な感じで終わります。もはやITバブル全く関係ないっていうね!
ITバブル崩壊-20年前から15年間
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:269.61万ドル(29.96倍)
- ドルコスト:267.08万ドル(29.68倍)
- ノーバリュー総額:6.8万ドル
- ドルコスト総額:6万ドル
最後の最後、綺麗にノーセルバリュー平均法とドルコスト平均法がほぼ同着でフィニッシュです!!なんと美しい結末でしょうか!!
みんな違って、みんな良いんです!!!
というわけで、ノーセルバリュー平均法(少額投資)とドルコスト平均法についてまとめに入りたいと思います。
シリーズのまとめ
- ドルコスト平均法よりノーセルバリュー平均法(少額投資)側の方が暴落に強く勝率が高いことが判明
- 逆に右肩上がり相場の場合はドルコスト平均法側が有利となった。ただし、ある程度初期一括投資を行っていた場合は誤差の範囲での勝利となった
- 現在のコロナショックをリセッション入りしていると読むのであれば本シリーズの「その1」のような動きになると思われる。
もっとザックリ簡単にまとめると、次の暴落が、
- 今日~5年以内:「ノーセルバリュー平均法」
- 5年~10年以内:どっちでもOK。運しだい。
- 10年~15年以内:「ドルコスト平均法」
- 15年以上:割とどうでもいい。初手一括投資が最強!!!
となりました!大体そんな感じ!!
後はもう読みですね。私は今日~5年以内に暴落来るでしょ読みなので「ノーセルバリュー平均法」を採用しようかなと思います。もし暴騰しても初期一括投資が潤いますし、3,4年目とかで大暴落がきたらため込んだ余剰資金でガッツリケアができちまいそうですね。
いやー、ドルコスト平均法とレバレッジ積立の結果が余りにも良すぎましたし、それを更に超えたノーセルバリュー平均法で更に自信が付きました。
とはいえSECと世界恐慌レベルは怖いので、皆さまが真似される場合はその点だけご注意下さい。ご注意も何もできないのですが。もし怖いと言うのであれば、私はもう既に開始してしまっているので、その顛末をご覧いただければと思います。10年後までブログが続いてたらいいですね!!!
さて、実は次に検証したいことがあります。それは、今回、「ノーセルバリュー平均法」は15年分割で投資を行いました。これは私が雰囲気と気分でなんとなく適当に計算し易そうだからという理由で選んだものでした。が、本当にこの額が最適解なのか?という疑問が浮かびました。
ということで、次回は「世界恐慌」を相手に、○○年分割の○○の部分を確認してみたいと思います。検証まとまったら記事にします。
というわけで、今回はここまでと致します。
以下ノーセルバリュー平均法(少額投資)の手順書です。