対決!ノーセルバリュー平均法VS現金リバランスその4(暴落15年前編)

こんにちは。okometsubuです。

 

SPXLを対象としたノーセルバリュー平均法VS現金リバランス、第4回目です。

 

時間分散をキッチリして安心感を得るノーセルバリューか、現金を都度手元に置いて安心感を得る現金リバランスか、どちらが勝つでしょうか!?以下本シリーズ最初の記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

では早速目次へ。

 

 

 

今回のシミュレーション条件

  • 面倒なので1ドル100円換算とします
  • ノーセル側は初期投資としてSPXLに6万ドル投資したものとします
  • 現金リバランス側は比率に応じてSPXLへの初期投資額が変動します。例えば、50:50の場合は6万ドル、70:30の場合は8.4万ドルとなります。
  • 運用期間はとりあえず30年分は見ます
  • 年利目標は15%とします
  • ノーセルバリュー平均法側の追加投資上限を6万ドルとします。初期投資額と合せて最大12万ドルまで自身の懐から出ることになります
  • 年1回の株価判定を行います。両方とも同じタイミングで実施します。
  • ノーセル側は毎年チェック時の追加投資する場合、1回辺りの上限を4000ドルとし、上限6万ドルに到達したら追加投資は終了となります
  • 追加投資額は疑似SPXLに余すことなく購入できるものとします
  • バリュー平均法やドルコスト平均法の現金が余ったらその分最後に足し算します。

 

初手6万ドルとしたのは、年利15%、20年で大体1億円に到達するから。それだけ。別にいくらだっていい。倍率の結果が後で出てくるのでそこから投資額を逆算すればいいから。

 

いつもの暴落

 

参戦者たち

  • 現金リバランス50(※SPXL50%:現金50%)
  • 現金リバランス70(※SPXL70%:現金30%)
  • ノーセルバリュー平均法(10年)

 

 

今回ですが、意図的に世界恐慌は外しました。前回までのルール通りなら、15年前をITバブル崩壊前の15年間の結果を疑似的に置くという処置を取りましたが、結局ITバブルはとてつもない右肩上がりであることと、ITバブル崩壊と同じ動きになるため参考になりません。

 

というわけで今回は3つの暴落を見ます。この3つは暴落期間が長く、非常に低迷期が長く、高値から「底」までの下落率も高いものを選択しています。実はブラックマンデーは確かに凄い下落しますが一瞬大きく下落するだけで、高値から「底」までの下落率および低迷期が非常に少ないので取り扱っていません。第1回目でいうべきことを今言っていくスタイル。

 

では早速暴落内容を見て行きましょう。

 

ベトナム戦争辺り-15年前からの30年間

1953-11-29から1983-11-28の30年間を見てみます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):890.47万ドル(74.21倍)
  • 現金リバランス70:852.84万ドル(71.07倍)
  • 現金リバランス50:373.39万ドル(31.12倍)

 

いやー!まいった!!

 

とても面白い結果になりました。現金リバ70とノーセルバリューの結果がほぼ似たような動きになったのです。ただ、所々上下の値動きが激しい部分は勝ったり負けたりを繰り返しています。こうなると完全に好みの問題と言えるでしょう。ボラの激しさから目標金額を早期に達成した瞬間に売り抜けるか、ノーセルバリューよりは穏やかに、それでも鋭く目標金額を目指すか。

 

ともあれ、ボラが高くとも、基本的にはSPXLにおけるノーセルバリュー平均法(10年)は「VOOのドルコスト平均法」という世間一般的な手法以上の効果を得られる投資方法よりも圧倒的に上回っている時期が大量にあるため、最低限の危険回避はできています。

 

そして現金リバ70側は追加資金の70%を初期投資しなくてはいけないという苦行があるわけですので、始める時の心持としてはノーセルバリュー平均法側が有利となります。今回の例だと6万ドルと8.4万ドルの違いというやつです。走り出したら途中でスイッチできないということです。変則的にはできそうですが計算がややこしそう・・・

 

ただし、運用途中の株高の時に売却しているわけですから、現金が多めに手元にあるのはとてもメリットになります。気持ち的にはちょっと落ち着くことでしょう。私生活で最悪ケースがあった場合の対応力は現金リバランス側の方が高いかもしれない。

 

いや、もういっそのこと2つの投資方法を金額半分に割ってやるとかいいかもしれない。計算が超絶面倒くさそうですが。

 

話が脱線しました。

 

一旦、このケースの場合はどちらでもOKと言う話でした。結構予想外な結果。

 

では次の暴落を見ます。

 

第一次オイルショック-15年前からの30年間

1958-01-11~1988-01-10の30年間を見ます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):474.75万ドル(39.56倍)
  • 現金リバランス70:489.25万ドル(40.77倍)
  • 現金リバランス50:238.97万ドル(19.91倍)

 

最終的に現金リバランス70が勝利しましたが、50歩100歩の世界と言えるでしょう。最初15年は互角、後半は現金リバ70が優勢で最後の右肩上がりでノーセルバリューが巻き返して最後の暴落で再度大逆転です。

 

もはやタイミング次第でどうとでもなるということです。とはいえ、最初右肩上がり相場なら現金リバ70はノーセルバリューに比べてかなり安定しますね。これは本当に悩ましい。暴落直後、5年前、10年前、15年前と全部見ると良い所も悪い所もありどちらを選んでも正解だしどちらを選んでも不正解なこともあります。

 

結論として運しだいになりそうです。ここにきて最後に運!なんということだ・・・。爆弾解除で赤か青かの線どちらを切るかみたいなそんな感じになってしまった。

 

結論を急いではいけません。ITバブル崩壊も見て見ましょう。

 

ITバブル崩壊-15年前から30年間

1985-08-31~2015-08-30の約30年間を見ます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):645.41万ドル(53.78倍)
  • 現金リバランス70:878.36万ドル(73.20倍)
  • 現金リバランス50:411.01万ドル(34.25倍)

 

実は見事なまでのボックス相場だったのです!

ボックス相場ではリバランス組が強いというのは過去記事の検証で明らか!!

ということで、最終的に買ったのは現金リバ70と言うわけだ!!!

 

ともあれ、ITバブルの爆発的右肩上がりが強すぎる。その時期だけ見るとノーセルバリューの勝利となるわけです。1億円所じゃないですから。とはいえ、1億円達成時点で行っても現金リバ70の方が到達が早かったっぽいです。最初の最初、ちょろっと右肩上がりしてその後急落しているのが2,3年目のちっちゃいグラフで確認できます。

 

やはり、最初の相場が右肩上がりでその後すぐに暴落するようなケースの場合は現金リバは強いと言えるでしょう。やっぱり運じゃないか!!!

 

ということで、まとめに入りますか。

 

今回のまとめ

  • 最初に右肩上がりをした後に暴落が来る状況であればやはり現金リバランス側が有利であることが確認できた
  • 暴落15年前からスタートしても現金リバが前半有利なことが多かった。何だかんだ、上げ下げを繰り返す機会が多かったことが伺える
  • 現金リバ70とノーセルバリュー平均法(10年)はおおむね一緒の動きなので好き好きで選べばおk

 

今回だけで見るとこんな感じでしょうか。

 

さて、暴落直前から15年前編とかなりのスパンを見てきたわけですが、総括するとこんな感じでしょうか。

 

全体のまとめ

  • 直近で暴落するならノーセルバリュー平均法一択
  • 5年~10年右肩上がりを続けるなら「現金リバランス」が強くて安定する
  • 10年~15年右肩上がりなら、もうその時点で1億円到達しているパワーがあるため「ノーセルバリュー平均法」で早期億り人の可能性が高まるが、ミスったら30年運用必須となる可能性も高まる。その場合は圧倒的に「現金リバランス」側が安定して強い運用ができる
  • 現金リバランス70とノーセルバリュー平均法(10年)は同程度のパワーを有しているが、後者の方が圧倒的にボラは激しい。

 

こんな感じでしょうかね。今パッと思った例え話を書かせてください。

 

例えば、マクドナルドの「バリューセット」を例に挙げるとこんな感じ。

 

  • 現金リバ50グランクラブハウス+サイドサラダ+ウーロン茶
  • 現金リバ70グランクラブハウス+サイドサラダ+コカ・コーラ(L)
  • ノーセルグランクラブハウスポテト(L)コカ・コーラ(L)。但し、こいつだけ株主優待券を持っていて無料で食べることができる

 

赤字部分が高カロリー(高リスク高リターン)部分。

 

と言った感じでしょうか。現金リバ50,70はサラダを食すことで、SPXLというガツンと超高カロリー(3倍レバレッジ)を緩和して何となくバランスが良さそうに見せる(※実際はそれでも高カロリー)メニューとなっている。

 

現金リバ50はそこにウーロン茶使ってるので更に健康的!だけど一部が高カロリーだからそれなりの満足感は得られる。現金リバ70はそこにコーラというアクセントが付いてかなり満足!割とジャンキーなのでお腹も多少壊すかもしれませんが、大事には至らないケースが多そう。

 

対してノーセルバリュー平均法はもう体に負担のかかるものしか頼んでいません

 

食べた後はとてつもない満腹感とジャンキーなものを食べきったという満足感が体中にいきわたるでしょう。リスクとしてお腹を壊して腹を下す(ボラが激しい、下落相場続き)か、最悪入院(世界恐慌)する可能性があると言う感じです。

 

但し、免罪符として株主優待で無料で食べる(=下落時だけ追加投資)という条件を付与しました。無料なので謎のお得感が体にみなぎります。お腹を壊しても、「あぁ、無料(=株価が低い位置で追加投資)でこれだけガツンと食べられたんだから満足だよ・・・」という免罪符をセットしているのです。購入費分を免除したことでお試しで一番高いメニューを注文するのに躊躇なくできるというか、そんな感じ。

 

そして全体として単なる「バリューセット」であり、容量は限定されます。食べ過ぎを起こしているわけではないので、入院騒ぎまで行くのは非常に稀(=全員暴落に何かしらの耐性を施している)ということです。

 

どのメニューを選ぶかはあなた次第。いやー、なんて分かりやすいたとえなんだ・・・。あれ?いうほど分かりやすいか?まぁいいや。というかなんで突然例え話始めてしまったんだ。落ちが無いからこの話はもうやめ。

 

 

そんな中、現金リバ50の場合は早期1億円はちょっと難しいと考えた方がいいです。

 

あれはVOOよりもかなり成績が良いものを目指す投資方法であり、意味不明な右肩上がりの超パワーをガッツリ享受することができないが、かなりの安定運用が期待できるというものです。VOOよりもそこそこ良い感じのリターンとちょっとリスク多めで安定化を図るという投資方法ですので。

 

そして現金リバランスであれば、最悪世界恐慌時にも気持ち耐えられるはずです。そのまんま紙幣なので。私の場合は余剰資金で株主優待クロスしてカバーできます。

 

以下そのことを考案した時の過去記事。この時は毎月リバランス時の考えですが、今は1年に1回リバランスできればそれでいいと言う考えに変わっているため更に現金リバランスは好印象に私の中でなってます。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

イメージとしてはTMFとBNDとSPXLのリバランスの方が良さそうなんですけど、過去データが無いのが本当に悔やまれます。後、私の金融リテラシー力が0なのでよくわかんない。残念。

 

私は夢追い人なのでノーセルバリュー平均法か、SPXL:現金が70:30のどちらかを採用して1億円を早期に取れたらいいなぁと思っています。

 

ともあれ、初期投資額がノーセルバリューと現金リバ70で異なっているのが最大の問題で、今現在私は結構な額をSPXLとTECLに投資して現金リバ70で運用しています。が、これをノーセルバリューに切り替えて、同額を追加投資する形にチェンジすることも実は可能です。

 

そうなると、投資額は圧倒的に増えてしまいますが、その分1億円到達までの時間は短縮されるでしょう。悩むなぁ・・・困った。

 

どちらにしても言えるのは、どっちで進めても何とかなりそうかなと言った具合です。どっちも一応、並大抵の暴落に対して耐性はあります。

 

ということで、結論としましては、「みんな違って、みんな良い」です!こう言っておけばクレームは来ないんです!平和が一番!!!

 

ということで、今回はここまでと致します。

 

 

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対決!ノーセルバリュー平均法VS現金リバランスその3(暴落10年前編)

こんにちは。okometsubuです。

 

シリーズ物第3回目のお時間です。ここ最近似たようなことばかりやっているので、タイトルをちゃんと見ないと何を検証しているのか分からなくなってくることでしょう。私は既に混乱しているので雰囲気で書いてます。以下本シリーズの1回目

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

ということで、前回の5年前編では現金リバランスの底力が分かりました。ようするに、暴落が来るのは分かっているのですから高値で売って次の暴落時に安値で買えば現金リバランスは最強ということです。

 

では今回は10年もの編です。検証をまだしていませんが、予想として、

 

  • 前半10年で株価が大きく動ければそこで売り抜けられるためノーセルバリュー平均法の勝ち
  • 前半10年で微妙な株価増加程度だったら運用続行することになるので現金リバランスの勝ち

 

と言う感じだと思います。イキナリ結論を言ってしまった感はあります。5年前編の場合は5年程度では資産はそんなに増えないことが分かっているためです。であるならば、5年で運用終了するのは現実的ではないため、「現金リバランス」が大幅に強化されるであろうなぁと言った具合。

 

さて、今回は10年という微妙に長い運用期間があります。結果はどうなるでしょうか!?

 

 

 

今回のシミュレーション条件

  • 面倒なので1ドル100円換算とします
  • ノーセル側は初期投資としてSPXLに6万ドル投資したものとします
  • 現金リバランス側は比率に応じてSPXLへの初期投資額が変動します。例えば、50:50の場合は6万ドル、70:30の場合は8.4万ドルとなります。
  • 運用期間はとりあえず30年分は見ます
  • 年利目標は15%とします
  • ノーセルバリュー平均法側の追加投資上限を6万ドルとします。初期投資額と合せて最大12万ドルまで自身の懐から出ることになります
  • 年1回の株価判定を行います。両方とも同じタイミングで実施します。
  • ノーセル側は毎年チェック時の追加投資する場合、1回辺りの上限を4000ドルとし、上限6万ドルに到達したら追加投資は終了となります
  • 追加投資額は疑似SPXLに余すことなく購入できるものとします
  • バリュー平均法やドルコスト平均法の現金が余ったらその分最後に足し算します。

 

初手6万ドルとしたのは、年利15%、20年で大体1億円に到達するから。それだけ。別にいくらだっていい。倍率の結果が後で出てくるのでそこから投資額を逆算すればいいから。

 

ずっこけ暴落4人組

 

参戦者たち

  • 現金リバランス50(※SPXL50%:現金50%)
  • 現金リバランス70(※SPXL70%:現金30%)
  • ノーセルバリュー平均法(10年)

 

さて、世界恐慌なのですが、世界恐慌開始前の10年について、残念ながらデータがありません。なので、ちょっと異例の対応を行います。

 

 

というわけで早速始めましょう。まずは世界恐慌から。

 

世界恐慌-10年前からの30年

1919-09-03(疑似空間)から1949-09-02の30年間を見てみます。(疑似空間)はITバブル崩壊10年前の1990-08-31~2000-08-30の期間の値動きを強引にだしています。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):4.49万ドル(0.37倍)
  • 現金リバランス70:21.50万ドル(1.79倍)
  • 現金リバランス50:33.91万ドル(2.82倍)

 

現金リバ50が勝利です!

 

これは本当に難しい問題で、本シリーズの「その1」の時の世界恐慌時だと現金リバ70が最下位で、「その1」の時のリバ70は0.079倍という不名誉な結果となっていました。

 

現金リバ70とノーセルバリュー平均法はどちらも短期間で1億円を目指すのに十分なパワーがあるため激しい暴落は覚悟する必要がありますが、投資時期によって結果がそれぞれ異なるような、そんな感じになってしまいました。

 

現金リバ50は安定していますが、短期間での1億を目指す運用ではないので普通に暮らしたいならこちらを選択すると安心ですね。

 

ともあれ、今回は10年運用の評価をすると、10年手前で既に1億円は余裕で超えているためノーセルを選んでも現金リバを選んでも大差が無いという回答になります。が、これはITバブル崩壊の結果でしかないので判断が難しいです。

 

世界恐慌レベルの暴落はその手前で同等程度のレベルの暴騰が来る

 

という前提で話すのであれば、ノーセルバリュー平均法を採用しても全く問題は無いと言い切れるかもしれませんが、その10年で勝負を決めないと、後の悲惨な時代を生き抜くことになります。この点、現金リバランス側は安定しますね。10年もの暴騰で現金を得られているので安心して底値で買い続けられるためです。

 

そして前回言ったように、5年前編が最も苦しいと思います。5年程度では1億円に到達しないためです。今回は10年前からスタートなので余裕で1億円まで到達しているのでサクッと売却して世界恐慌前に逃げればいいんです。

 

ということで、今回は投資する人の捉え方次第な結果となりました。一気に上げて売り抜けるならノーセル側がもっとも安全で、売り抜けでき無さそうなら現金リバが最も安全です。

 

ともあれ、実は追加で10年プラス運用すれば最下位のノーセルバリュー側も積立額もプラスになるので実は悪く無かったりします。「世界恐慌」に対してこの成績なら十分じゃないでしょうか。いやー、でもなぁ。SPXL自体が消失するからやっぱり現金リバランスで現金を確保するのは理に適ってるよなぁ。夢を追うか、現実を見るか、難しい判断に迫られそうです。

 

ともあれ、「ノーセルバリュー平均法(10年)」は世界恐慌のパターンを捨てたパターンであり、世界恐慌にも対応するには「ノーセルバリュー平均法(15年)」を採用すべきと過去記事で伝えていますので、ノーセルバリュー(10年)はこの項目では「捨て」とします。将来世界恐慌レベルが来ないことを祈りながら生活します。但し来ても最悪命は守れるギリギリの範囲が10年積立なのですから。

 

ということで、次の暴落をみましょう。

 

ベトナム戦争辺り-10年前からの30年間

1958-11-29から1988-11-28の30年間を見てみます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):351.91万ドル(29.33倍)
  • 現金リバランス70:338.97万ドル(28.25倍)
  • 現金リバランス50:183.65万ドル(15.30倍)

 

ノーセルバリュー平均法(10年)がギリギリ勝利しました。

 

前回の5年前編では大差でノーセルバリュー平均法が勝利していましたが、ここへきてギリギリの勝利となりました。やはり最初の10年で右肩上がり相場が来ると現金リバランスは強いと言えそうです。ボックス相場が続いたのも現金リバランス側に優位に働いている事でしょう。

 

そのため、運用終盤までは現金リバ70が勝利していました。最後は右肩上がりの爆発相場だったので全ての現金をSPXLに投入していたノーセルバリュー平均法の勝利となったわけです。その圧倒的な右肩上がりの暴力で、終盤の終盤、暴落が来ても1位を死守できたというわけです。

 

こう見ると現金リバランス70も十分素早く億を目指せる投資法だと改めて思いました。今私も採用しているのですが、ここまでの検証から、超ザックリいうと

 

  • 今から5~10年、右肩上がりなら現金リバランスを採用する
  • 今から5~10年、右肩下がりになりそうならノーセルバリュー平均法

 

を採用するという感じになりそうですね。相場が読めないからある程度どのパターンでも対応できる方式を取りたかったのですが、これはもう2択で進めるしかないかもしれません。悩むなぁ。両方採用すればいいか!!

 

話が脱線しました。それでは20年運用を見ましょう。

 

ベトナム戦争辺り-10年前からの20年間

 

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20年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):31.61万ドル(3.16倍)
  • 現金リバランス70:51.00万ドル(4.25倍)
  • 現金リバランス50:42.09万ドル(3.51倍)

 

やはり大きな上げ下げがある相場だと現金リバランスは強いです。

 

それもそのはずで、このリバランス投資法の目的はボックス相場の「減価」に対する対策として用いられた投資方法だからです!以下ゆうさんのブログです。

 

 

レバレッジETF減価問題の嘘を暴く│複利の効果を徹底解説

https://yu-kabu-life.com/2019/04/22/leverage-depreciation

 

自分で検証してようやく理解しました。(オイ!)

 

私の理解では、現金リバランスの特徴は簡単に言うと、

 

  • 上がったり下がったりする際に発生するレバレッジ商品特有の「減価」という現象のリスクを解消するために用いられる手法である
  • そのため、右肩上がりが極端な相場や右肩下がりが極端な相場は苦手

 

つまり一長一短。SPXLのボックス相場による「減価」は極端な右肩上がりの「増価」と極端な右肩下がり(※特に名称は無い)による複利効果によるプラス効果により相殺されている認識です。エネルギー保存の法則と同じイメージを私は持っています。特に「増価」部分は世間では話に上がらない点だと思ってます。

 

という解釈です。それは本検証でもなんとなく明らかにしている点であります。「その1」の世界恐慌直撃した場合の大きな下落や、本ブログのベトナム戦争30年目の最後の右肩上がり相場でノーセルバリュー平均法が一気に捲っている点等が挙げられます。

 

そしてこの解釈が間違っててもいいんです。別にどうでもいい。解釈が間違ってようがあっていようが、過去の結果は変わりません。そうなるって歴史が証明してくれてますし、理論はその裏付けを後から私が勝手に説明しているにすぎません。

 

そして右肩上がりの暴力的なパワーで運が良ければ億万長者を目指せると思ってます。実際2008年から2019年までSPXLやTECLは圧倒的なパワーだったという実績があるんですから疑いようがありませんね。(※詳しくはYahoo Financeの実データをチェックしてみよう!!)

 

そしてこの考え方は、まさにこのベトナム戦争-10年前からの20年間の結果が顕著に表れています。ボックス相場のため、ノーセルバリュー平均法側は上げ下げが繰り返されて成績が一番悪くなっていますが、現金リバランス側はこの辺上手く相場に乗り切れてる感じがしますね!

 

いやー・・・全部ゆうさんのブログに書いてあるんですよねぇ!!!

 

まぁまぁ、いいじゃないですか。実際目で見て確認したくなるものです。実際の値動きと目標金額と投資額も何となく分かってきましたし、検証して投資方針を固めるのに役立ちそうです。

 

そう考えると、本当に投資を開始するタイミングでどっちを採用するか悩ましくなります。5年後~10年後がどうなるかを読まなくてはいけませんねぇこれは・・・

 

さて何となく投資方法のイメージがつかめてきました。本当にこの考え方でいいのか。次の暴落へ行きましょう。

 

 

第一次オイルショック-10年前からの30年間

1963-01-11~1993-01-10の30年間を見ます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):736.08万ドル(61.34倍)
  • 現金リバランス70:537.21万ドル(44.77倍)
  • 現金リバランス50:249.20万ドル(20.77倍)

 

最後の極端な右肩上がりによりノーセルバリュー平均法の勝利です!

 

本気で超大金持ちを狙うならノーセルバリュー平均法が一番ということです。しかしながら、20年目の運用段階を見ると現金リバ70が途中まで勝っていることが伺えますね。極端な右肩上がり相場が無かったからでしょう。リスク対策としては現金リバ70の方が安心できそうな気もします。

 

では20年運用ももう少し見ましょう。

 

第一次オイルショック-10年前からの20年間

 

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20年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):53.72万ドル(4.48倍)
  • 現金リバランス70:71.39万ドル(5.95倍)
  • 現金リバランス50:53.18万ドル(4.43倍)

 

現金リバランス70の勝利です!

 

これもベトナム戦争20年間と同じ感じですね。ただ、最後に大きく右肩上がりをするところで、ノーセルバリュー平均法が最下位から一気に追いつこうとしていることは注目です。追加投資も相まってボラが激しい投資法と考えていいです。が、ドルコスト平均法よりは期待値は高くて安全性も中々高い(※大体のケースで投資額以上)のでそれを踏まえて採用を検討しているというわけです。悩ましい。

 

それでは次へ行きましょう。

 

ITバブル崩壊-10年前から現在まで

1990-08-31~2020-05-21の約30年間を見ます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):506.97万ドル(42.25倍)
  • 現金リバランス70:548.81万ドル(45.73倍)
  • 現金リバランス50:257.99万ドル(21.50倍)

 

今回は他のケースと比べて面白い結果となりました。

 

最初の10年間、右肩上がりが来たら「現金リバランス」が有利とここまでお伝えしてきましたが、ITバブル崩壊で底値では現金リバリバランス50とノーセルバリュー平均法の値は差はほぼ無いです。一体なぜでしょうか?

 

これこそ、「現金リバランス」の弱点である、極端な右肩上がり相場と極端な右肩下がり相場にあります。

 

現金リバランスはその極端な右肩上がりの時に都度都度売却して次の暴落に備えているため、一見、ノーセルバリュー平均法に対して大きなアドバンテージがあると考えてしまいます。ですが、ノーセルバリュー平均法はその圧倒的な右肩上がりパワー、所謂「増価」のエネルギーをため込んでいるため、極度な暴落が来ても耐えられるだけのパワーがあったというわけです。多分そんな感じ!!!

 

もう1つの理由は、株価の頂点から次の底まで3,4年もかかっています。それもずっと右肩下がり。こうなると「現金リバランス」は不利で、安いと思った場所で買ったと思ったら、まだまだ下がるという局面。その安いと思って買ったSPXLの総口数がドンドン雪だるま式に増えてしまい、右肩下がり相場が続けば続くほど、その右肩下がりのパワーをドンドン増してしまうのです。

 

つまり、現金リバランスは長期的な右肩上がりや右肩下がりに不利と言えるでしょう。

 

とはいえノーセルバリュー平均法も安くなったら買うじゃないか!という突っ込みがあると思いますが、今回は「年利15%以下」にならないと買わないのです。つまり、このずーーっと続く下落相場で株を買わないのですから、総口数に変化は無く、その口数に対する下落分だけで被害を抑えられているというわけです。

 

結果、「ITバブル崩壊」時の底付近はドッコイドッコイの成績だったというわけです。増価のパワーを100%一身に浴びるということはこういうことではないでしょうか。(※多分!!!)

 

でも、その後のリーマンショックで一気に下げてザ・エンドってね。はい、お疲れ様でしたってね。

 

やはり現金リバランス70の方ノーセルバリューよりも極端な右肩上がりは無いですが、安定しているように見えますね。

 

イヤー難しい。結局、「暴落10年前編」と暴落が来ることが分かっているから現金リバランスが有利になるのです。「その1」の暴落直前前だったらノーセルバリューが強いのです。困った困った。

 

ともあれ、ITバブル10年前編であれば、そもそも1億円到達しているわけですから、真の勝者はノーセルバリュー平均法と言えなくもないです。

 

20年運用はグラフが見やすいので割愛でいいかな。違いもクッキリ見えていますし。

 

というわけで、10年前編でした。

 

やはりこの記事を書く前に予想した通りの結果となりました。ザックリ改めてまとめてみましょう

 

まとめ

  • 暴落直後から投資を開始する場合は圧倒的にノーセルバリュー平均法が有利となる
  • 暴落5年前から投資を開始する場合は「現金リバランス」が圧倒的に強く安定する。が、最後の最後で強烈な右肩上がり相場があればノーセルバリュー平均法が勝つこともある
  • 暴落10年前から投資を開始する場合は、その10年で億り人に慣れるなら「ノーセルバリュー平均法」というより、追加投資をしないので「初手一括投資」側が最強で、10年で良い感じに株価が伸びないなら「現金リバランス」が良い感じになる。それでも最後に良い感じの右肩上がり相場がきたら「ノーセルバリュー平均法」が勝つ
  • 現金リバランスの弱点は「長期的な右肩上がり」もしくは「長期的な右肩下がり」相場である。その逆が「ノーセルバリュー平均法(※およびSPXLそのもの)」である。
  • 現金リバランス70の場合、初手で資産の70%を一気にSPXLに投資することになるため、実は相当怖い。今回の場合、ノーセルバリュー平均法は初手6万ドルに対して現金リバランス70は初手8.4万ドルスタートとなっている
  • 「1億円を早期に達成するのはどちらか」というゲームとして考えると、今回のケースはやや「ノーセルバリュー平均法」に軍配が上がりそう。2勝1敗1分けって感じ。

 

 

過去結果を見る限り、「ノーセルバリュー平均法(10年)」VS「現金リバランス70」という図式になる感じですね。初手の投資額を考えると、「ノーセルバリュー平均法」の方が始めやすい印象を持ちました。但し、ボラが高いのはノーセル側。いやぁ、悩みます。

 

ちょっと思ったのは、最初の5年間は「ノーセルバリュー平均法」を行って、5年目で圧倒的な右肩上がりなら途中から「現金リバランス70」に切り替えるというもの。そうすれば、右肩下がりスタートなら「ノーセルバリュー平均法」が強く、圧倒的な右肩上がりなら「現金リバランス70」が安定しやすいというものです。リバランス後に更に増えてしまっても安定性は求められます。その場合は1億円の道のりが少し遠のきますが、暴落することになったらリカバリーは容易になります。

 

が、これは没になる気がしています。何故なら、初期投資額が先ほど述べたように異なるためです。これが一致しているなら容易にスイッチできるのでいい案だなぁと思ったのですが。難しいものです。

 

ともあれ、初期投資額を少な目で夢を見るなら「ノーセルバリュー平均法」と言う感じでOKだと思います。イメージとしては、

 

  • ノーセルバリュー:10年~40年で1億円達成の可能性大
  • 現金リバ70:20年~30年で1億円達成の可能性大

 

みたいな感じでしょうか。ノーセルバリューは早ければ10年、遅ければ40年と幅が広く、現金リバ70は20~30年で達成はできるものの、最低20年かかる、みたいな。夢を取るか現実を取るかみたいな。あ、上記の期間はイメージなので注意。

 

と言うわけで、大体内容が分かりました。好みの問題に分かれそうというお話で落ち着きそうです。次回、暴落15年前編をやりますが、これも上記まとめの通り、どうなるか割と読めません。ということで記事を起こします。

 

以下ノーセルバリュー平均法の手順書

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

現金リバランスはゆうさんのブログを見ることをオススメします。以下リンク先を記載させて頂きます。

 

yu-kabu-life.com

 

 

 

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対決!ノーセルバリュー平均法VS現金リバランスその2(暴落5年前編)

こんにちは。okometsubuです。

 

ノーセルバリュー平均法 VS 現金リバランスという私得でしかない記事の第2弾!

 

SPXLを過去の暴落が発生する直前5年前に存在した場合のノーセルバリュー平均法と現金リバランスを争わせます。もっと争え・・・!

 

今回は暴落開始5年前からスタートです。以下過去記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

現金リバランスはその特性上、暴落5年前や10年前だとどうなるか割と未知数ながら、暴落するのが分かっているのである程度有利に進むと思われます。イメージとしては、ボックス相場に強い投資方法と言うべきでしょうか。大きく右肩下がりしたり大きく右肩上がりすると、暴落中は買い増しし過ぎてその総口数により下落率がガツガツ上がってしまい、大きく右肩上がりする状況だと途中売却をして右肩上がりの爆益を最大限生かせないと言うそんな感じです。

 

ということで、暴落5年前編、早速スタートです!

 

 

 

今回のシミュレーション条件

  • 面倒なので1ドル100円換算とします
  • ノーセル側は初期投資としてSPXLに6万ドル投資したものとします
  • 現金リバランス側は比率に応じてSPXLへの初期投資額が変動します。例えば、50:50の場合は6万ドル、70:30の場合は8.4万ドルとなります。
  • 運用期間はとりあえず30年分は見ます
  • 年利目標は15%とします
  • ノーセルバリュー平均法側の追加投資上限を6万ドルとします。初期投資額と合せて最大12万ドルまで自身の懐から出ることになります
  • 年1回の株価判定を行います。両方とも同じタイミングで実施します。
  • ノーセル側は毎年チェック時の追加投資する場合、1回辺りの上限を4000ドルとし、上限6万ドルに到達したら追加投資は終了となります
  • 追加投資額は疑似SPXLに余すことなく購入できるものとします
  • バリュー平均法やドルコスト平均法の現金が余ったらその分最後に足し算します。

 

初手6万ドルとしたのは、年利15%、20年で大体1億円に到達するから。それだけ。別にいくらだっていい。倍率の結果が後で出てくるのでそこから投資額を逆算すればいいから。

 

いつものぼうらく

 

参戦者たち

  • 現金リバランス50(※SPXL50%:現金50%)
  • 現金リバランス70(※SPXL70%:現金30%)
  • ノーセルバリュー平均法(10年)

 

さて、世界恐慌なのですが、世界恐慌開始前の5年について、残念ながらデータがありません。なので、ちょっと異例の対応を行います。

 

 

これも他シリーズでシリーズで毎回伝えてるやつです。世界恐慌レベルの暴落がくるなら、その手前に暴騰はくるという信念から書いてます。グーグル先生で「世界恐慌 チャート」で画像検索とかしたらそれっぽいチャートがでてくるので間違いじゃないな!!!

 

 というわけで早速始めましょう。まずは世界恐慌から。

 

世界恐慌-5年前からの30年

1924-09-03(疑似空間)から1954-09-02の30年間を見てみます。(疑似空間)はITバブル崩壊5年前の1995-08-31~2000-08-30の期間の値動きを強引にだしています。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):26.45万ドル(2.20倍)
  • 現金リバランス70:28.88万ドル(2.41倍)
  • 現金リバランス50:43.38万ドル(3.62倍)

※2020/06/26 結果修正

終結果の数値が異なっていたので訂正しました。グラフ描写は変更無です

 

私個人の意見として、この「世界恐慌-5年前編」が最も過酷な結果だと思っています。何故なら最初の5年で大幅に株価は増加しますが、目標の1億円に到達しないため、恐らく私は売却していません。その後に25年間も苦しい思いをしながら過ごすことになり、結局30年経っても株価は戻らないという悲惨な結末になります。

 

いや、30年後には一応元本は超えていますので悪くは無いと言えなくはないです。VOOの積立投資よりも良いと思いますよ。元本を超えて投資額の2倍ぐらいあったらVOOよりも若干優れていると言える感じ。まぁ、50歩100歩の世界なのでどうでもいいです。(※過去検証結果における感覚回答)

 

それよりリバランス50は世界恐慌下においても安定しています。このような暴落でも強気に行けるのがリバランス50の強みでしょう。高値で売って、安値で買い増しを行いやすい環境なので世界恐慌下においてはかなり強いです。大体投資額の近辺を行ったり来たりしていますね。これは安心して投資できます。

 

対してノーセルバリュー平均法(10年)は現金リバランス70にも負けてしまいました。

 

というのも、過去検証より、10年分割によるノーセルバリュー平均法は世界恐慌とは相性が悪いのです。世界恐慌は20年間は停滞期があり、最初の10年で濃度を濃く積立投資をすると、最初の3年間は下落中なので高値掴みしますし、途中で若干リバウンド(1937年頃)することもあり、そこでも買付してしまっています。なので、世界恐慌を見るなら15年分割が正しい結果となるのです。

 

ただまぁ、世界恐慌がまた現実に起こりうるのかとうい所を重視しすぎて肝心のリターンが減るのは本末転倒なので、10年分割でも30年運用で投資額の2倍を誇っているこの「ノーセルバリュー平均法(10年)」に期待しています。

 

本当にそうなのか。世界恐慌以外の結果を見れば明らかとなります。というか、それは過去編で何度もやったのでそれはどうでもいいです。現金リバランスの結果と比べるのが今回の記事の目的なので、まま、とりあえずみますか!

 

ベトナム戦争辺り-5年前からの30年間

1963-11-29から1993-11-28の30年間を見てみます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):761.91万ドル(63.49倍)
  • 現金リバランス70:502.25万ドル(41.85倍)
  • 現金リバランス50:241.69万ドル(20.14倍)

 

現金リバランスでも20年程で1億円に到達しています。また、途中まではノーセルバリューと現金リバ70はほぼ互角の戦いをしていますが、1985年の急な右肩上がりと、1991年の右肩上がりで一気にノーセルバリュー平均法が押し返した形となります。

 

これが右肩上がり時に売却することによる機会損失箇所と言えるでしょう。そして1988年に急激な下落があるのですが、その右肩上がりの効果により大きく上昇してからの下落となったため、下落に耐性が生まれています。そのため下落の底のタイミングで現金リバ70とほぼ互角の位置でストップしました。

 

ともあれ、前回の記事より大分「現金リバランス」が強まっているのは確かです。ここでの考察は、今回「暴落5年前」スタートということで、暴落する前に暴騰が発生しています。暴落が発生するまでの右肩上がりのタイミングで「現金リバランス」組は高値で売っているわけなので、その後の暴落で非常に有利に戦えるということです。ノーセルバリューはただ放置しているだけですから、上がった分、モロに5年後の暴落を直撃したということですね。

 

そう考えると、次回予定の暴落10年前編辺りは現金リバランスが圧倒的に勝利する可能性も十分ありそうです。楽しみになってきました!

 

さて、20年運用の結果もみましょう!

 

ベトナム戦争付近の20年

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20年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):73.00万ドル(6.08倍)
  • 現金リバランス70:78.99万ドル(6.58倍)
  • 現金リバランス50:57.86万ドル(4.82倍)

 

やはりグラフを見ても分かる通り、前半ノーセルバリュー平均法はとてつもなく弱いです。特にこの期間は「ボックス相場」であり、本記事の冒頭で述べた、「現金リバランス」は「ボックス相場」で効果を発揮しやすい、という状況になっていると思います。ここドンピシャ読み通りでちょっと嬉しく思いながら記事書いてます。

 

ともあれノーセルバリューは20年後の1983年頃にようやくすべての現金をSPXL化することに成功したため、最後の最後に株価復活をキーとして、大規模な右肩上がりで一気に追いついたというわけです。

 

ノーセルの強みはその「現金」を全て使い込むほどの威力と暴落時に安く買いこめる特性です。それまで買付ができているということは、低迷期が続いているということ。であれば最後の最後に右肩上がりが来ても不思議ではありません。そこに賭けているのです。

 

まぁ、運が良ければ別に最後にならなくても1億到達したりもするのでそうなって欲しいものです。

 

というわけで、「現金リバランス」の良さがハッキリしだしてきましたね。次の暴落に進んでみましょう!

 

 

第一次オイルショック-5年前からの30年間

1968-01-11~1998-01-10の30年間を見ます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):3328.16万ドル(277.35倍)
  • 現金リバランス70:1135.34万ドル(94.61倍)
  • 現金リバランス50:443.81万ドル(36.98倍)

 

いつもの頭おかしいグラフ。ITバブルってスゲーっていう感想しかわかないやつ。

 

現金リバランス50はそもそも「一気に1億!」を目指す投資法ではなく、最初にでた世界恐慌等の暴落時にも耐えられるようにするための比較的安全に投資をしつつ利益を得られるタイプの投資であるため、このような右肩上がり相場だと圧倒的に負けるのは致し方ありません。

 

それよりもアグレッシブに動いている現金リバランス70にしているのですが、圧倒的な右肩上がり相場では伸びしろがやはり低くなります。ちょっと攻めと守りのバランスを考えるとノーセルの方が良い気がしないでもない。世界恐慌時もある程度守られていますが、ノーセルと言うほど大差ないです。

 

ただ、やはり次回、次々回の10年前、15年前編辺りがとても気になります。それで結果が逆転するようなら、普通に両方運用と当初の予定通りの行動になるかもしれません。

 

それじゃ20年運用物を見ましょう。

 

第一次オイルショック-5年前からの20年間

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20年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):89.30万ドル(7.44倍)
  • 現金リバランス70:71.52万ドル(5.96倍)
  • 現金リバランス50:53.39万ドル(4.45倍)

 

最後の最後、一気に下落しましたが、それでもノーセル側は7.44倍をキープしています。ここまで来たらSPXLに現金を全額投資済みのノーセルバリュー側はよほどの暴落が来なければ耐性を得てリバウンドで大きく戻せることでしょう。その手前の16,7年間の安い時期に現金を全て投資済みなのですから、その投資した時期の株価まで下がらなければ全く問題が無く強気に攻めれるといことなのです。

 

もちろん、現金リバランスも高値で売っているため、この暴落への耐性は十分あることが見て取れますね。その後、その底値から買い増しを行えるということです。

 

逆に言えば、その「底値」からの買い増しは、つまり、ノーセルバリューが追加購入した額よりも「高値」で購入しているということです。そのため、その後、さらなる暴落が来ない限りはノーセルバリューに勝つことは非常に難しくなるでしょう。何故ならもう運用20年目なので、それをカバーするための運用年数が足りないため。人生には寿命という終わりがあるのです。

 

それじゃ最後、本命の暴落をチェックです。

 

ITバブル崩壊-5年前から現在まで

1995-08-31~2020-05-21の約25年間を見ます。

 

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25年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):136.25万ドル(11.35倍)
  • 現金リバランス70:171.57万ドル(14.29倍)
  • 現金リバランス50:108.46万ドル(9.04倍)

 

やはり最初に右肩上がりがあると「現金リバランス」組は非常に強いです!その5年後の暴落で耐性を付けつつ追加投資をして、次のリーマンショック時にも耐えられる形になっています。それもそのはず。最初の暴騰で8000万円近くになっているのですから、現金もかなり蓄えられていたことになります。その結果、リーマンショックの下落時は現金リバランス70がリバ50と底値をほぼ同じにしています。

 

こうなるとリバランス70が圧勝かと思いきや、最後の暴騰でノーセルバリュー平均法が一瞬追いついていたりします。20年以上運用を続けることで、ノーセルバリュー平均法は完全な右肩上がりパワー特化型となったためです。追加投資現金が0ですからね。完全に20年~30年目以降をピークに持ってきた戦い方です。30年を超えたら多分、ノーセルは現金リバランス達には負けなくなるはずです。※当然、少なくとも右肩上がりは必須ですが

 

ここまで検証して分かったのは、やはり最初に右肩上がりがあり、かつ、その後に大きな暴落が来るパターンであれば、「現金リバランス」組が勝ち、最初が下落相場なら「ノーセル平均法」が勝利しそうです。

 

後は、最初の右肩上がり相場が15年近く続いた場合も「ノーセル平均法」の勝利でしょう。途中の売却が入らないためです。

 

なので、今回のケースは意外と発生頻度が低い状況にあったかもしれません。

 

  • 5年間右肩上がりするから現金に都度変換。
  • その後確実に暴落が来るのでその現金を安く仕入れる

 

というアドバンテージを生かすには、やはりこの2つの条件がそろわないといけないという考え方です。1,2年程度では蓄えは不十分だし、7,8年右肩上がりしたら、1億円まで到達してしまう恐れもあります。恐れというかなんというか、もう投資終了と言うかそんな感じ。

 

ということで、次回の暴落10年前編と今回の暴落5年前編が運命の分かれ道になりそうだなと肌で感じました。

 

で、結局どっちの投資方法を採用するのか、と言うのは非常に悩ましいです。今回のITバブル崩壊-5年前でリーマンショックでノーセルバリューは大きく値を落としましたが、「底値」でも投資額の1200万以上はキープできております。つまり、赤字にはなっていないのです。

 

今回のケースで不利なのは「ベトナム戦争」時の長期低迷期と「ITバブル+リーマンショック」によるものですので、勝敗としては5分5分と言った所でしょうか。結果を出すにはまだ早いと言えそうです。

 

ということで、今回はここまでと致します。

 

ノーセルバリュー平均法の手順書は以下となっています。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

 

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3倍レバレッジ投資結果(2020/6_4週目)

こんにちは。okometsubuです。

 

突然ですが今夜の夕食は「めかじきの煮付け」と良く冷えた「トマトときゅうりのサラダ」、「塩麹入りのうま味お味噌汁」でした。

 

本当に毎日夕飯が美味しくてたまらないですね。結婚してソコソコ経ちますが、妻の料理がドンドン美味しくなってきています。いや、最初から美味しかったんですが、味見をしないらしく、味が濃かったり薄かったりを繰り返していたんです。それが最近安定していて毎日おいしい!!

 

あ、のろけてしまってすいません。中々どうして今幸せの絶頂にいると思います。妻に「料理がドンドン美味しくなってる!滅茶苦茶おいしい!幸せ!!!ありがとう!!!」と言うと、養豚場のブタでもみるかのように冷たい目で私を見てきますし、我が子はキャッキャしながら笑顔で美味しくご飯を食べることに夢中です。

 

いやぁ、幸せだなぁ!!割と今なら後悔無く人生を終えることが出来るくらいには幸せかもしれません。仕事が脳裏に日々ちらついて微妙に焦燥していることを除けば。

 

まだ心残りがありました。その仕事を早期に辞めたくて3倍レバレッジに色々調べた上で投資を開始したのですが、やれ「3倍レバレッジは危険だから触れるな」だの、「3倍レバレッジに手を出してる人は人間として終わってる、面の皮が厚い守銭奴」だの、色々言われて、当時結構しょんぼりしてしまいました。いや、今もちょっとしょげてる。※話を誇張してます。

 

前者は確かに危険ですが、それはボックス相場による「減価」だけを取りあげて、さも3倍レバレッジは危険しかない、長期投資をする人は愚かだ、みたいに書かれていて正直かなり悲しい気持ちになります。※話を誇張してます。

 

悲しいと感じるのは2点。

 

レバレッジの「増価」というか、右肩上がり一辺倒もしくは右肩下がり一辺倒の複利効果による「増価」、と読んでいいのか微妙ですが、そのメリット効果を記事にしない・検証していないで一方的に「減価」があるからダメといって蓋をされてしまうこと。

 

そして3倍レバレッジはむしろ長期投資でこそ輝ける銘柄と考えていますが、逆に「長期は危険」とされて蓋をされることです。早期償還リスクで記事を書いてくれるなら確かに納得です。その点は間違いなく危険だと私も感じています。が、そうではなく90%の下落が普通に行われるから危険、と、大幅な下落が危険である、結論で終わっているだけのものについてはモヤっとしています。

 

それに対する回答として、私が常に検証していた「現金リバランス」やTMF/BND等でリバランスを行う「最小分散レバレッジドPF」、そして最も分かりやすいのは「ドルコスト平均法」でしょうか。

 

ドルコストは分かりやすくて、こいつなら安くなった所でも確実に買い増しを行う手法であるため、「減価」で減った相場を安く買えることが直感で分かると思います。実際検証してみたら相当安全に運用できてました。もちろん、運用期間の最後に近づけば近づくほど危険度は上がりますが、その途中で少しでも右肩上がりしたら爆発的に伸びるので運用期間の1/4~1/2ぐらい進んだら打っちゃってVOOに全部付け替えてもいいわけです。30年あったら最初の5年目で黒字だったら売っちゃってもいいし、赤字ならむしろ滅茶苦茶安く買えるのだから、15年目の運用まで伸ばしても良しです。

 

更に「ノーセルバリュー平均法」であれば安く買う部分だけをフォローできるので、リスク対策もバッチリであり、早期償還を考えなければこれほど効率のいい投資先は無いと言えます。とりあえず誰でもできる「ドルコスト平均法」であればVOOに積み立てるより非常に優れていると確信しています。当然、米国株市場が最後に右肩上がりであることを前提としていますが、積立投資なら途中で右肩下がりでも一向に問題ない点で安心して対応できます。

 

まぁでも、これについてはそこまで悲しくは無い。ちょっと悲しいぐらい。基本3倍レバレッジは危ないという認識自体は正しいですからね。むやみに怖がらなくてもいいと思いますが、確かに3倍レバレッジは危険なものです。それに私も知識が無い中で似たようなことを発言している気がしています。それが理解不足だったとしても私は毎回滅茶苦茶適当に発言してますから、もし不愉快に感じている人がいることでしょう。すいません。

 

 

ただ、もう一つの悲しいことは「3倍レバ使ってるやつは守銭奴」「勉強しないで儲けようとしている堕落者」とまで言い放つ記事が昔あってその記事を読んだときはかなり凹みました。大分前なので内容とかちょっと覚えてないですがそんなニュアンス。※話を誇張してます。

 

これは相当悲しかったです。そもそもレバレッジをかける・かけないに関わらず、ETFや米国株に投資をしている人はすべからく「お金」が欲しいから投資をしているわけですよね。良く株は「企業を応援している」と言っている人もいますが、そんなもん嘘ですよ。みんな「お金」が欲しいから投資するんです。

 

で、その米国株やETFに投資している人が3倍レバレッジ商品を扱っている人を「守銭奴」扱いをしている。そんなこと言ったら米国株やETFに投資している人はすべからく「守銭奴」でしょうに。SPXLの指数はIVVでS&P500なんですから。

 

そして「勉強しないで儲けようとする堕落者」とも言われていました。さすがにこれは見逃せません。3倍レバレッジそもそも危険な銘柄です。そのためこの銘柄を扱うにはきちんとした投資方法でケアするのは必須といえるでしょう。

 

そして先ほどの手法を使えばVOOへの積立を凌駕するリターンを得られますし、きちんと管理すればリスクも相当抑えられます。そしてそれが正しいかを検証し、納得した上で投資をしているのですから守銭奴ではあるものの、堕落者としてのレッテルを張られたのはどうにも腹が立ってしまいました。

 

等倍のVOOが「料理用はさみ」だとするならば、3倍レバレッジは言うなれば「研ぎ澄まされた包丁」とでもいいましょうか。料理初心者であれば「はさみ」を使って肉や野菜を切ることで怪我を極力しないように料理することはできることでしょう。「研ぎ澄まされた包丁」を使うと自分の指を切ってしまうかもしれない恐怖があります。

 

ただ、きちんと「研ぎ澄まされた包丁」を扱える人、つまりきちんと検証してリスクと向き合うことが出来れば使えばたちどころに素晴らしい料理が創作できるというわけです。つまり使い方次第でとても有意義に使えると言う点では3倍レバレッジも刃物も似たような感じで捉えています。

 

なので私が氏ぬまでにこの「3倍レバレッジ」を使った投資で億万長者になっておきたい、なって見返してやりたい!という思いが沸々と沸いていたりします。

 

私は人間が小さく、心がそこらの水たまりレベルなのですぐ傷ついたり尾ひれを残したりストレスを抱えたりします。本当にくだらない。仕事辞められればそれでいいのに。嫌になります。とにかくモヤモヤしっぱなしですよ!くそおぉおおおおおお!!!!!

 

そんなわけで、私は3倍レバレッジで結果を残すまでは氏んでもしにきれません!!

 

そんな3倍レバレッジの結果発表いくぞ!!!頼むぞ!!!!!!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!

 

 

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各国通貨単位合計:94,897.13USD
円換算額合計  :10,203,338円

 

前回損益   :-1,262.58USD
前回損益(円):-352,284円

今回損益   :2,336.81USD
今回損益(円):-54,909円

 

っしゃおらあああああああ!!!!

ドルベースで見たら黒字化したぜっしゃああああああああ!!!!!

 

円でみたら赤字ですが、結局最後の最後に「円」に直すときの為替相場を見ればいいので現時点では気にする必要一切無し!!!!!

 

それ言ったらまだ運用開始して1年もたってないんだからここでイキっても意味なし!!!結果は少なくとも5年後だこんちくしょう!!!!!!!

 

 

 

・・・本当は分かっているんです。別に他人と戦ってもむなしいだけ。投資結果ならなおさらです。投資結果なんてものは自身の資産が増えるか減るかだけなので、誰かを見返したりするなんて無駄もいい所です。

 

いや、かえって負のパワーを検証や考察するパワーに変換できていたのであれば、全くの無駄ではなかったと言えるかもしれません。といっても、私の場合はお金が増えて仕事辞められるかも!?という好奇心と欲望で検証してるだけだったので、この負のパワーは使わなかった、というか、ストレスでやつれたぐらいだったので全くの無駄に終わりました。悲しいなぁ!

 

すいません。愚痴ってしまいました。愚痴って人に見せるもんじゃあないです。見てくれてる人にも不愉快感が残ってしまいます。申し訳ありません。なんで今日こんなにネガティブになってしまったのだろう。

 

まぁいいじゃないですか。今回は雑談ブログ枠です。「にんげんだもの。みつ○。」これ言っておけば大体許されると信じていますよ私は。

 

はい許されたのでこの話は終わり!!

 

ということでね。今週はまぁまぁ良い感じになったのでほっこりしましたとさ。めでたしめでたし。

 

 

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【3倍レバレッジ】SPXLとTMFを疑似データを使ってリバランス検証します

こんにちは。okometsubuです。

 

ツイッターでSPXLとTMFのリバランス検証してほしい旨のコメントを頂きました!ありがとうございます!

 

頂いた内容について、今私の手持ちであるスクリプトを流用すれば割とすぐに出せそうだったので、ちょっとやってみようかなと思います。私がTMFについて全くよく分かってない、一切調べてなかったので興味もありました。

 

以下頂きました内容を軽くまとめます。

 

  • SPXL:TMFを以下の割合で過去の成績が知りたい
    100:0 or 80:20 or 60:40 or 32:68

 

ただ、残念ながら、TMFの元の指数となる「TLT」が2002年からなので、最大でもその年の途中からしか検証が出来ません。多分TLTが元だと思ってます。他に「米国国債 20年超」のデータがあれば嬉しいですが、残念ながらよく分からなかったのでこのTLTを元に話を進めます。

 

TLTからTMFを疑似的に作ってみました。結果はこちら

 

(TMFの1日の値動き) = 2.9783930 * (TLTの1日の値動き) + 0.0001386

 

考え方は以下過去記事。

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

ということで、まずは疑似TMFとTMFの比較をしてみます。

 

 

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 最初はそこそこ誤差がありますが、最終的には大体似たような動きになっています。この疑似データを使って話を進めます。

 

ということで、まずはTMFとSPXLをTLT開始時期から並べてみます。何故なら私は債券については全くの無知であり、どういう動きをするのかさっぱり分かっていないためです。どういう動きするんだろうか。

 

ということで、とりあえず疑似SPXLと疑似TMFのグラフを見て見ましょう。どちらも開始時の株価は一緒だった場合で開始します。1000ドルスタートです。

 

2002-07-30(TLT開始日)から2020-06-19(現在)までの疑似データ

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ふえー。よく分かりませんが、2008年のリーマンショックやコロナショック時にTMFがひょい!っと上げていることは分かりました。そしてSPXLが右肩上がりの時はTMFは常に下がり続けているわけでもなく、大体値はそのままキープしつつ、普通に右肩上がりもしてくれていそうです。

 

なるほどなぁ。これは現金でおいておくよりTMFに投資したくなるってもんです。これは安全だと思っても仕方ありません。リーマンショック級程度であれば普通にTMFは上昇しているので現金じゃなくてTMFに投資してもいいんかなぁ・・・。

 

ただ、世界恐慌時がどうだったかが本当に知りたいです。世界恐慌レベルでSPXLとTMFが両方下げ、TMFも下げ続けるという動きになったら、多分、私の人生終了しちゃうのでそこだけが気がかり。当時大丈夫だったという情報が欲しい昨今です。後は、その大きな下げでSPXLは早期償還すると思いますが、TMFも一緒に償還されたらもはや再起不能、100%の投資額が99%以下になるという悲惨なことを想像してしまいました。現金リバなら現金が30%程度は手元に残っていてくれるので命はつながりそう。

 

ツイッターでは金利のグラフを見た限りではなんか大丈夫そうな気がしましたが・・・。世界恐慌でもTMF(TLT)が安全に運用できていたというものがあれば多分即採用しそう。こういう時金融リテラシー0だとよく分からなくて残念です。でもTMF採用したくなってきた。

 

話が脱線しました。

 

ともあれ、リバランス検証を見ないことには始まりません。とりあえず、調査をしてみましょうか。

 

今回のシミュレーション条件

  • 面倒なので1ドル100円換算とします。
  • 手数料や配当金は考慮していません。
  • 投資額全額で1000ドルとします。
  • 追加投資額は各ETFを端数無く余すことなく購入できるものとします。
  • リバランス日は月末頃に実施とします。
  • リバランス間隔は毎月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月(1年)でやってみます
  • 期間は2002-07-30(TLT開始日)から2020-06-19とします。
  • 全期間疑似データで行います

 

ETFは端数を買うことはできませんが、このシミュレーションではキッチリリバランスできるものとします。こういう所は投資信託の方が優れているんですよねぇ。今回はタラればということで何となく分かればいいと言う感じで進めます。

 

ということで参加者

 

参加者一同

  • SPXL100%
  • SPXL:TMFを80:20リバランス
  • SPXL:TMFを60:40リバランス
  • SPXL:TMFを32:68リバランス
  • SPXL:現金を70:30リバランス
  • SPXL:現金を60:40リバランス
  • ノーセルバリュー平均法(10年分割)

 

今私が採用している「現金リバランス」を追加しました。70:30は私が採用している比率なので、それとの差が確認できたら嬉しいなぁと言った具合。SPXL:現金60:40は何となくTMFとの対決と言う感じで設定しました。

 

「ノーセルバリュー平均法(10年分割)」は「バリュー平均法」の高値になっても売らないバージョンの投資方法で、SPXLが年利15%以下になった場合にのみ投資する手法です。買い付け額もその時は追加投資予定金額の10分の1として、最短でも10年は積立投資を行うというものです。以下過去記事となります。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

私が採用しているので参戦させました。 ノーセルバリュー平均法だけ、チェック日は毎年固定とさせていただきます。

 

それじゃもう早速やりましょうか。

 

1ヶ月でのリバランス対応

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終結果(1ヶ月リバランス)

  • SPXL100%:8.08倍
  • TMF20%:14.47倍
  • TMF40%:18.01倍
  • TMF68%:14.10倍
  • 現金30%:6.46倍
  • 現金40%:5.52倍
  • ノーバリュー:7.05倍

 

「TMF20%」はSPXL:TMFが80:20のことです。他もそんな感じで見てください。

 

実際の結果と多少異なるかもしれませんが疑似データなのでそこはご了承を。大きくは変わらないとは思います。

 

そして結果がヤバイ。現金リバランスなんか圧倒する程安定してるじゃないか・・・。私の認識ではちょっとだけ利益が乗ってるだけだろうなぁとか思ったのですがかなりの違いが生まれました。

 

面白いのが最終結果じゃなくて、途中の安定っぷりです。特に面白いのがSPXL:TMFが32:68の割合。リーマンショック時の暴落時が滅茶苦茶安定してるじゃあ ありませんか!

 

そしてSPXL:TMFが60:40のリーマンショック時も相当良いです。何より、その後の右肩上がり10年間の相場でも普通に80:20の割合を凌駕しています。疑似データではあるものの、言うほど大きくはずれてないと思います。さすが最小分散レバレッジドPF(?)。有名になるわけです。こりゃ凄い。

 

本当に惜しいのは、過去のITバブル崩壊時が見れないことと、世界恐慌時のデータも見れないことです。それでも安定しているなら普通に採用したくなってしまいました。

 

また、途中でリバランスを挟むので、やはり少額で「億万長者」とかを目指すにはもうちょっとアクセントが必要な気がしないでもないです。

 

そうなると、私が最近採用しようとしている「ノーセルバリュー平均法」の「現金」で追加投資する場所にある程度「TMF」に入れっぱなしにしておいて、平均年利を下回ったらTMFを売却してその金額を追加投資に充てるとかでもいいかもしれません。結局、SPXLが下落した時にTMFは強いのですから。

 

そもそも今回の「ノーバリュー」の結果はSPXLより悪いです。ただこれも仕方が無いことで、「現金」をギリギリまで確保して「世界恐慌」に耐えられるために用いている手法であるため、どうしてもSPXL単体全額投資に比べて結果は悪くなりやすいです。投資とは出来るだけ速やかに投資する方が理に適っているという点から言えることです。

 

それでも利益を増やせるならば、現金の置く場所を「TMF」にするのは悪くない気はします。全額入れるのは怖いので少量だけでも。

 

以下ノーセルバリュー平均法の過去検証記事です。普通にドルコスト平均法より安定かつ有利だと思います。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

ただ、先ほどの疑似TMFのグラフを見て見ると、今は大分高くなった気がしちゃってます。以下先程の疑似TMFと疑似SPXLをただ載せたグラフ

 

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 1000ドルスタートで、現在5000ドル前後でしょうか。ただ、SPXLとTMFをセットで買い増しをすれば安定はしそうな気はします。あぁ、やっぱりもっと過去のデータが欲しいなぁ。

 

話が大幅に脱線しました。戻します。

 

さて、一応リバランス間隔を変えた結果もお伝えしておきます。一応ね。

 

3ヶ月でのリバランス対応

 

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終結果(3ヶ月リバランス)

  • SPXL100%:8.08倍
  • TMF20%:22.84倍
  • TMF40%:30.25倍
  • TMF68%:20.28倍
  • 現金30%:7.56倍
  • 現金40%:6.52倍
  • ノーバリュー:7.05倍

 

3ヶ月リバランスにしたら大分結果は良くなりました。結局機械的にリバランスをする場合は運要素が強くなるだけですが、この3ヶ月リバランスは成功したようです。私の意見としては、株価というものはここ百年間を見ても右肩上がり一辺倒であり、リバランス間隔を伸ばすことで「増価」の恩恵を得られやすくなったためと思っています。よく分からないですし適当語ってますけどね。結局は運だと思います。そして、リバランス間隔を狭めることで「ボラ」を抑えられるので、より安定した結果を得られやすいとは思います。今回はたまたま上手く行きましたが、逆に毎月リバランスより下がる可能性は当然あるわけです。

 

私個人の感覚としては、上記の理由の通り、リバランス時期を伸ばした方が良い結果が得られやすいイメージは持っています。が、ギャンブル感が増すと言った感じです。運です。

 

では続いて6ヶ月でのリバランス対応です。

 

6ヶ月でのリバランス対応

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終結果(6ヶ月リバランス)

  • SPXL100%:8.08倍
  • TMF20%:20.23倍
  • TMF40%:24.83倍
  • TMF68%:17.27倍
  • 現金30%:7.00倍
  • 現金40%:5.95倍
  • ノーバリュー:7.05倍

 

3ヶ月よりも結果は悪くなりましたが、1ヶ月よりかは結果は優れています。今回は手数料と税金は考慮していませんので、それを踏まえて見たら6ヶ月もあながち悪くは無いかもしれません。では1年間リバランスを見て見ましょう。

 

12ヶ月でのリバランス対応

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終結果(12ヶ月リバランス)

  • SPXL100%:8.08倍
  • TMF20%:14.33倍
  • TMF40%:17.16倍
  • TMF68%:13.57倍
  • 現金30%:7.05倍
  • 現金40%:5.98倍
  • ノーバリュー:7.05倍

 

毎月リバランスより若干悪くなった感じになりました。ともあれ似たような動きなので悪くないでしょう。手間も1年に1回で済みます。また、現金リバランス側は年1回の方が結果は良かったものとなります。

 

では最後に、全くリバランスを行わなかったらどうなるか見ますか。検証前の感想として、さすがにリバランスしないとSPXLとTMSの良さ、つまりレバレッジ特有の「減価」「増価」の2つを得られないことと、ボラが高すぎるため結果が両極端、天国か地獄かになりやすいものになっていると思います。

 

リバランス対応無し

 

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終結果(リバランスなし)

  • SPXL100%:8.08倍
  • TMF20%:7.50倍
  • TMF40%:6.92倍
  • TMF68%:13.57倍
  • 現金30%:7.05倍
  • 現金40%:5.98倍
  • ノーバリュー:7.05倍

 

全然ダメダメですね。最悪です。今回の検証対象で「リーマンショック」とその後の10年の右肩上がりでフィニッシュしているため、結局SPXL100%投資しているところが勝ったと言うだけの話になりました。これがリバランスの強みですね。リーマンショックで買い増しを行って、その後の右肩上がりで十二分に利益を取っていくとこういう訳です。TMF加えたら更に利益は加速するってことなんでしょう。いいなぁ。うらやましい。

 

さて、話が飛びますが、TMFとSPXLのリバランスについて私の勝手な想像を記載します。

 

結局「リバランス」というものは3倍レバレッジ特有の「減価」を解消するために株価が下落した所で「買う」ものと、株価が右肩上がりした時に発生する「増価」して株価が上昇した所で「売る」ことができれば良いと言う話であり、今回のSPXLとTMFが「逆相関」の関係であることを前提とするならば、株価が下落した時には米国債は上昇しているものであり、そのタイミングで「リバランス」をすると、現金リバランスの時の2倍、というかSPXLとTMFのレバレッジ2種類2回分の効果が得られるんじゃないかなと思いました。

 

ただ、この話の前提は株(SPXL)と債券(TMF)が「逆相関」であり続けるという前提が必要です。これが私にはよく分からない。なんで「逆相関」であると言い切れるのか。ただ、過去18年のグラフを見る限りはおおむねその前提で動いて良さそうであり、現金よりもTMFをもってリバランスした方が良さそうな気はしています。

 

ただ、2018年なんかの大きな落ち込み時期でTMFも一緒に落ちちゃってるんですよねぇ・・・本当に「逆相関」が続いてくれるのかが気がかりであり、全力するのはちょっと精神的に耐えられなさそうというのが私の今の気持ちです。株は右肩上がりを信じられますが、TMFはそうなの・・・?と言う所が気がかりです。現金なら幾分か安心して持てますし、何なら私は株主優待クロスの種銭にしてるので多少なりともノーリスクで利益は得られる環境にいます。

 

そして結局最後には「世界恐慌時」がどうなるのかという疑問にたどり着くため、それを考慮した上で私自身はちょっとどうしようか検討してみたいと思います。いや、結果が滅茶苦茶良かったので検討したくなっちゃってはいます。

 

そして「リバランス」についてですが、この対応方法だと「SPXL」を売ることが前提にあります。私は先ほども述べたように「ノーセルバリュー平均法」を採用しようとしており、早期に億万長者を夢見るのであればSPXLを売らないでとてつもない暴騰による「増価」パワーを受け取りたいと考えています。しかし「世界恐慌」レベルの暴落にもある程度耐性は付けたい。

 

そうなると、「SPXL」が暴落したタイミングの「買い」が重要になってくるわけで、「ノーセルバリュー平均法」で用いる「現金」による買い付け部分を「TMF」を売却した資金で買い付ける、所謂「SPXL」を買い付ける時だけリバランスを行うイメージでしょうか。そういう対応をするのはアリなんじゃないかなぁと思っています。リバランスだと一気に金額が動くので、世界恐慌に耐えられるように予定投資額の10年分割した額を1年に1回投資するイメージ。その分だけTMFを売却してSPXLを購入するというやり方です。

 

「TMF」は上記のグラフを見る限り、大きく暴落しそうに無さそうですし、株価が暴落したらそのタイミングは少なくともTMFは値を上昇することになると思いました。もしかしたら、少額だけでも「TMF」に投資して、SPXLが下落した時用に使うかもしれません。世界恐慌も3年以上底までたどり着かず、その後20年以上低迷期を迎えます。が、その最初の1~2年ぐらいであれば、さすがに「逆相関」の関係は保ってくれるんじゃないかと期待しています。つまり、「ノーセルバリュー平均法」の1,2年分の資金ぐらいは「TMF」に預けっぱなしにしておいても良いんじゃないかと言う案です。

 

話が個人的になってしまい恐縮ですが、そういう買い方もありな気がしています。全く検証していないのと、TMF(TLT)が世界恐慌時にデータが無いので何ともですが・・・。ただ結果は良かったので、少しだけ買付しておくかもしれません。金利とか利上げとか利下げとかよく分からないことが絡んできてもうチンプンカンプンですよほんと。

 

債券はチンプンカンプン(※株もですが右肩上がりを信じてるので問題なし!)なのでTMFは一応頭の片隅に入れることとして、もうしばらくは現金による追加投資が出来る体制を維持しておいて、途中期を見てTMFにも少額入れて1年ぐらいで少額リバランス(SPXLとTMFで少額分確保してその範囲内で運用)、もしくはノーセルバリュー平均法の追加投資分として確保しておこうかなと思いました。

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

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対決!ノーセルバリュー平均法VS現金リバランスその1(直近暴落編)

こんにちは。okometsubuです。

 

ドンドン筆者の趣味に走りまくりだしている対決シリーズ。絶対需要は無い。

 

そんな今回は

 

ノーセルバリュー平均法(10年)」VS「現金リバランス

 

でお送りいたします。

 

まずノーセルバリュー平均法とは、想定年利を予め設定して置き、その年利を超えたら何もせず、年利を下回ったら追加投資を行うというものです。この追加投資額は筆者の独断と偏見で投資予定額を10年分で分割して、想定年利を下回った年はその分の資金を使い、最低でも10年間は積立投資が可能になる、というものです。以下手順書。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

尚、通常のバリュー平均法の場合は年利を超えたらその分だけ売却してより年利に近しい値を出す投資方法となります。安定して年利を維持できるというメリットがある反面、一度大暴落すると追加投資資金が枯渇するというデメリットがあります。

 

対して「現金リバランス」とは、毎月(or毎年等)定期的にSPXL:現金の比率を50:50にするという手法です。こちらはあらかじめ投資額を決めておいて、その半分を現金で保有するやり方のため比較的安定した投資ができるものです。当然、比率が変われば高値で売却して安くなったら買い増しを行います。

 

こちらはバリュー平均法とは異なり、大暴落がきても初期の投資金額が固定化されているため大事故にはつながりません。が、大儲けもしづらいものとなっています。どちらかというと、S&P500(VOO等)よりもパフォーマンスがそこそこ良くなるというイメージで、爆発的な超絶株高、投資額の数十倍~数百倍とか異次元の結果は求めづらいものとなっています。が、比率を変えればそこそこ億万長者を狙えるレベルになるような、そんな感じ。

 

というわけで、本来は「バリュー平均法」VS「現金リバランス」が正しい対決方法なのですが、筆者が高値で売るのが嫌なタイプの人間(税金がかかるため、その税金分の運用額が減ってしまうという観点)のため、ノーセルバリュー平均法と戦わせます。

 

なぜその2つを戦わせるかって・・・?

 

私が現在「ノーセルバリュー平均法」と「現金リバランス」を両方採用しているからだよ!!!!自分用だ!!悪いか!!!悪いな!!!うん。悪い。インターネットに記事出してるのに自分用だなんて・・・。

 

でもいいんです。有象無象の読者様よりも自身がお金持ちになれればなんだっていい!

 

とにかく私はなんとなーくの雰囲気結果が知られれば満足なのだ!

 

というわけで、いつもの条件とかを書き連ねます。大体最近の対決シリーズとやってることは一緒。つまり、見栄えが似ているから新鮮味の無い記事が出来上がること請け合い!!(※4回ぐらい続く予定)

 

 

 

今回のシミュレーション条件

  • 面倒なので1ドル100円換算とします
  • ノーセル側は初期投資としてSPXLに6万ドル投資したものとします
  • 現金リバランス側は比率に応じてSPXLへの初期投資額が変動します。例えば、50:50の場合は6万ドル、70:30の場合は8.4万ドルとなります。
  • 運用期間はとりあえず30年分は見ます
  • 年利目標は15%とします
  • ノーセルバリュー平均法側の追加投資上限を6万ドルとします。初期投資額と合せて最大12万ドルまで自身の懐から出ることになります
  • 年1回の株価判定を行います。両方とも同じタイミングで実施します。
  • ノーセル側は毎年チェック時の追加投資する場合、1回辺りの上限を4000ドルとし、上限6万ドルに到達したら追加投資は終了となります
  • 追加投資額は疑似SPXLに余すことなく購入できるものとします
  • バリュー平均法やドルコスト平均法の現金が余ったらその分最後に足し算します。

 

初手6万ドルとしたのは、年利15%、20年で大体1億円に到達するから。それだけ。別にいくらだっていい。倍率の結果が後で出てくるのでそこから投資額を逆算すればいいから。

 

いつもお馴染みのメンバー

 

書き過ぎて飽きたのでもう早速行きましょうか。

 

細かい話で恐縮ですが、ノーセルバリュー平均法のグラフの見せ方を過去の記事とちょっと変えました。というのは、最初から「追加投資分の現金」をプラスした形でスタートさせています。つまり12万ドルスタート。これは現金リバランス側も同様の考え方ですので、今回の比較で使うには分かりやすくなっていると思います。

 

今回の参加メンバーを紹介してなかった。

 

参戦者たち

  • 現金リバランス50(※SPXL50:現金50)
  • 現金リバランス70(※SPXL70:現金30)
  • ノーセルバリュー平均法(10年)

 

現金リバランスは50:50と70:30を参戦させました。70:30は私が現在採用している比率であり、完全に私用です。

 

対して50:50は単純リバランスした場合はS&P500の値動き1.5倍となるためマイルドでありながらVOO以上の成績を安定的に残せる運用方法となっています。

 

ちょっとイメージとして、50:50のグラフを乗せておきます。以下は世界恐慌時のものです。

 

サンプル:現金リバランスの動きについて

 

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SPXLが実際に投資している評価額、Moneyが手元にある現金を示しています。

 

これは50:50のグラフとなりますので、リバランス時、つまり、赤線ぐらふが「カク」っと動いている場所がリバランス日となります。

 

そのリバランス日にSPXL=現金(Money)の値が一致することになります。(※税金とか手数料は今回考えてません)。現金が減って、SPXLが増えたらSPXLを購入した時ということです。逆ならSPXLを売却したということです。

 

もともと「現金リバランス」という考え方はゆうさんというブログ村の「米国株」クラスタに所属しているブロガーさんの記事を採用させて頂いております。SPXLの減価の考え方等、私でもある程度分かる内容で書かれていて大変参考になりました。

 

ただ、残念ながら今回の検証はかなり単純にリバランスしておりまして、私が参考にさせて頂いたゆうさんのブログのルールの「売却単価が平均取得単価以上であること」と言うのを反映できていません。

 

これは本当に申し訳ない点です。以下ゆうさんのブログ記事となります。上記ルールを適用しなかった場合の結果も記事にあります。引用させて頂きました。

 

SPXLリスクコントロールポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ

https://yu-kabu-life.com/2019/01/13/spxl-riskcontrolportfolio

特に実施条件③「売却単価が平均取得単価以上であること」がポイントとなります。

実施条件③による主な効果は三つあります。

  • 一つには、余計な税金を支払わないようにするための対策です。税金によるリターン押し下げ効果については後述します。
  • 二つには、売却単価を押し上げるための施策でもあります。例え一時的に株価下落しても右肩上がりに成長していく可能性の高いETFだからこそできる施策です。
  • 三つには、いわゆる「レバレッジETFが減価する」と言われる問題の対策となっています。

 

※実施条件①と②は廃止されてます。詳しくは氏のブログをチェックだ!!

 

ともあれ、規模の大きさ等についての確認はできると思ったのでそのまま検証に進めさせていただきます。また、実施条件③について本ブログ記事の後半で感想がてらまとめようと思います。

 

つまり、今回の現金リバランスは単純に機械的にリバランスを行っているため、レバレッジ1.5倍の値動き(50:50)とレバレッジ2.1倍の値動き(70:30)との戦いと言っていいです。

 

では始めましょう。

 

世界恐慌からの30年

1929-09-03から1959-09-02の30年間を見てみます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):158.81万ドル(13.23倍)
  • 現金リバランス70:18.00万ドル(1.50倍)
  • 現金リバランス50:30.67万ドル(2.56倍)

 

さて、世界恐慌時はノーセルバリュー平均法が勝利しました。

 

これには理由があって、現金リバランスはその性質上、大暴落したら即座に大きく現金を消費してSPXLを買い込む傾向にあります。つまり、最初の初動の暴落で大きく買ってしまい、結果、さらなる下落が発生すると雪だるま式に資産が減ってしまうのです。

 

つまり、世界恐慌の開始時期から一気に現金を使ってしまったので、現金リバランス側が圧倒的な不利な状況再現となってしまったということです。

 

これはノーセルバリュー平均法にも言えることですが、こちらは今回私が独自で設定した10年分割投資となっているため、被害は軽微となったと言えます。何故なら世界恐慌は高値から底まで3年の月日が必要であるため、追加投資する濃度が現金リバランスの比ではないということです。

 

とはいえ、ちょっと20年目ぐらいがわかりづらいので、その辺見て見ましょうか。

 

世界恐慌からの20年

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20年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):3.52万ドル(0.29倍)
  • 現金リバランス70:0.95万ドル(0.079倍)
  • 現金リバランス50:3.19万ドル(0.27倍)

 

詳細に見ても、やはり最初の3年間で大幅に現金リバランス組の株価が落ちまくっています。つまり、その分復活が遅くなってしまっています。ただ20年もしたらノーセルバリュー側も追加投資を完全に終えていますので結果的に現金リバランス50とほぼ同じぐらいに落ち着きました。現金リバランス70は落ち過ぎてもう駄目です。SPXL等の3倍レバレッジは復活が遅いのが課題となるのですが、早期に現金を減らしてしまっているため復活まで非常に時間がかかります。

 

ただ、世界恐慌はちょっと極端すぎました。そもそも、「ノーセルバリュー平均法(10年)」は私が対世界恐慌対策用にギリギリ耐えられるようにカスタマイズした投資方法であるため、ここで勝利するのは過去検証通りと言えます。本当は15年分割の方が耐性は圧倒的に上なのですが、他の暴落でのリターンが劣るので10年分割を採用しています。

 

ということで、ここまでは私の中では想定通り。ということで次の暴落に行きましょう。

 

ベトナム戦争付近の30年

1968-11-29から1998-11-28の30年間を見てみます。

 

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30年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):5716.21万ドル(476.35倍)
  • 現金リバランス70:149.61万ドル(124.67倍)
  • 現金リバランス50:55.89万ドル(46.57倍)

 

30年の場合はノーセルバリュー平均法が勝利しました。

 

これは現金リバランス側が右肩上がり時に売却していることが起因していると考えられます。株価が大きく右肩上がりになると、3倍レバレッジ通常の3倍以上のとてつもない異常なパワーを発揮することになります。その途中で売却してしまった場合、恩恵を受けられる機会を得ることができないと思われます(※想像で書いてます)

 

つまり、夢を追うなら右肩上がり時はなるべく売らない方が良いという事です。ただ、投資の終盤で売らないで静観するのは通常の人間では難しいですし、気が滅入ります。適宜リバランスを行い、暴落に備える現金を確保するのが普通です。

 

さて、このグラフではよく分からないので20年運用も見ます。

 

ベトナム戦争付近の20年

 

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20年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):5716.21万ドル(476.35倍)
  • 現金リバランス70:149.61万ドル(124.67倍)
  • 現金リバランス50:55.89万ドル(46.57倍)

 

ポイントは15年後ぐらいからでしょうか。最後は一気に右肩上がりをずっと続けていることが分かります。ここでノーセルバリュー平均法は一切売りを行っていません。そして、現金も15年目でほぼ使い切っている状態です。そのため爆発的な右肩上がり相場の恩恵を直で受け取ったためとてつもない利益がもたらされたというわけです。

 

いやー、ここまで保有はできないですね。やっぱり1億円の目標額になったら即売りです。対して現金70や50は都度都度売却を挟んでいるため、現金確保しつつ安定して右肩上がりの恩恵をあずかっていく形となります。その分、暴落時に追加投資もできるので心にゆとりが生まれる方法と言えるでしょうか。

 

ただ、ちょっと15年運用が気になったので、もう少し深堀を進めてみましょうか。個人的にちょっと気になる点があります。

 

ベトナム戦争付近の15年

 

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ちょっとグラフだけ見ますが、やはり現金リバ50は安定しています。暴落時には一番成績が良かったと言えそうですね。

 

対して現金リバ70とノーセルバリューは結果が途中まで悪いです。ノーセルバリューが一番下になる時期もありました。これはヨコヨコ展開の時でもノーセルバリューが買い増しを行えているからだと推測できます。つまり、安く買える時期に多くSPXLを買っているため右肩上がりが発生したらその影響力をもろに受けるというわけです。

 

最後の1982年頃の右肩下がりももろに影響を受けて一時的に最下位まで落ちています。その後はノーセルによる右肩上がりで一気に復活というわけです。もう現金保有0ですからね。ノーセルバリューはこの時点では既に。

 

なのでノーセルバリューはここからSPXL100%の力で値動きに立ち向かっているわけですから最強です。暴落期間が丁度終わりを告げて、後は上がるだけ!というときに100%の力を使ってるんですからそりゃかないません。現金リバは50%,70%の余力を残した形で戦っているのですから。10年目以降は完全にギャンブルと言ってもいいかもしれませんね。

 

とはいえ、ノーセルバリューは暴落時にしか追加投資をしないルールなので、そこは安心しています。暴落が20年も30年も続いたらさすがに諦めます。というか、もうそういう相場になったら米国株投資家はすべからく皆お陀仏です・・・

 

では次の暴落を見ます。

 

第一次オイルショックからの30年間

1973-01-11~2003-01-10の30年間を見ます。

 

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20年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):1414.03万ドル(117.84倍)
  • 現金リバランス70:607.72万ドル(50.64倍)
  • 現金リバランス50:302.61万ドル(25.22倍)

 

今回もノーセルバリュー側が勝利です。

 

ポイントは最後の暴落でしょうか。SPXLは大きく上げてから大きく下がると指数よりも大きく下がることになります。が、指数が暴騰前より値が下がることが無ければ、とてつもない暴騰パワーで暴落後も全く問題ない株価だということが分かります。暴落しても1億あれば全く問題ないでしょう。

 

そりゃあ暴騰した株価がとてつもない額で下落していますが、長期運用で30年間培ってきた株価パワーがそれを支えてくれているのです。それはレバレッジ商品でも例外ではないということです。ドルコスト平均法の出口戦略でよく言われていることだと思います。「最後の最後に暴落がきても、長期間の運用益がショックを和らげてくれることでしょう」というものです。受け止めてくれました。積立投資ってすごい!

 

そう考えると、ノーセルバリュー(10年)はやはり悪くない考え方だと思います。リスクは先ほども述べたように、10年分を早期で使い切った後に更なる暴落が来たらアウトと言う点です。そのリスクまで見てドルコスト平均法や現金リバランスにするかどうかの検討になると思いました。

 

過去100年間で見たら世界恐慌レベルさえ耐えられれば何とかなると思ってるので10年分割としています。それ以上が来たら本当に運が無かった。等倍で積み立てている銘柄もすべからくお終いです。時代を恨んで生きていくことになるでしょう。

 

グラフが見えづらいので20年運用も見ます。

 

第一次オイルショックからの20年間

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なんとなく想像通りだったので数字の結果は(面倒なので)割愛。

 

うーん。こうなってくるとノーセルバリュー平均法(10年)だけでも良い気がしてくる。ただ、絶対に急激な右肩上がりが来たら狼狽するのは目に見えていますので、例えば5000万円まで到達したらリバランス名目で現金を確保することになると思います。

 

そうです。現金リバランスの最大の利点は手元に「現金」が残ることです。

 

3倍レバレッジは一夜にして一瞬で半分になったりするのです。5000万円が2500万円になったら気が狂いそうになることでしょう。そのためのリバランス。家族がいるならその「現金」があれば安心して生活もできるでしょう。

  

となると、名目上SPXL:現金 70:30というルールは残しつつ、リバランス時期は5~10年後に1回とかにした方が良いのかもしれない。株価の一喜一憂はせずにノーセルバリュー平均法をメインにして、どでかい金額になったタイミングでのみ動く。できたらいいですねぇ・・・もうちょっとこの記事書きながら考えます。後半にまとまってればいいな。(執筆中に考察中)

 

私には相場を読む目が全くこれっぽっっっっっちも無いので、下手に動かない方がかえって安全かもしれないと思っています。学生の時もっと経済について勉強すればよかったか。いや、この投資方法で億万長者になればむしろ勉強しなくてラッキーになるからいいか!!

 

話が脱線しました。

 

ともあれ、まだこのシリーズは始まったばっかりです。最後まで確認してから方針を確定したいと思います。

 

それじゃ本日のメイン、ITバブル崩壊で最後です。

 

ITバブル崩壊から現在まで

2000-08-31~2020-05-21の約20年間を見ます

 

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20年最終結果(最終積立額の何倍か)

  • ノーバリュー(10年):40.73万ドル(3.39倍)
  • 現金リバランス70:24.08万ドル(50.64倍)
  • 現金リバランス50:23.99万ドル(25.22倍)

 

 このグラフはまさに「ノーセルバリュー VS 現金リバ」の特徴を綺麗に表しているグラフと言えそうです!!

 

まず最初の視点として、現金リバ50はとても安定しています

 

2度の暴落が来ても普通に暴落を耐え抜けています。12万ドルから考えたら大分下がってますが、他2銘柄に比べたら圧倒的です。世界恐慌時では現金リバはちょっと不利かなと思っていますが、このような2大暴落を受けても安定していられるのは精神上非常によろしいです。なんといっても現金が常に手元にあるのが強い。家族持ちかつある程度資産形成できればOKというのであれば、この手法が最適じゃないでしょうか。

 

そのお話を前提としたうえで、全体を見てみます。

 

最初の2007年頃まではノーセルバリューと現金リバ50が安定して強いです。それもそのはず。ノーセルバリュー側も現金リバ50側も現金を多く保有している時期だからです。追加投資額は10年分割物なので、今回は年4000ドルが上限ですので、現金は十分手元にある状態です。そのため、とてつもない下落が来ても安定しているように見えるのです。

 

そして面白いのが2008年からのリーマンショック。ここで更なる下落に進むわけですが、ノーセルバリュー側は大きく下落して、現金リバ70とほぼ同額ぐらいまで落ち込むわけです。ノーセルバリュー側が長い年月を得てSPXLへの現金投入を多くしていったことが原因と思われます。

 

そしてここでのポイントは、2009~2012年の底付近はノーセルバリューと現金リバ70は全くの互角のように見えますが、実はそうではなく、ノーセルバリュー側のSPXLへの投資額が100%追加投資を完了し終えているという点です。

 

その証拠として、2014年からフッっと右肩上がりが始まりますが、圧倒的な差で現金リバ70を突き放し始めました。SPXLの総口数が増えているのですから当然です。現金リバ70%側は現金を30%保有しているので100%パワーを出して右肩上がりに乗れてないのです。

 

ノーセルバリューの強みは2009年の大暴落時にも買い増しが行えている点です。株価が低い所で買えやすいことと、右肩上がりが長期間続くことになる2011年から最後まで、ずっと株を売らずにいたため、3倍レバレッジ特有の爆発的な右肩上がりの恩恵を受け続けられたということです。これが現金リバランスではそうはいかない。

 

何故ならその爆発的な右肩上がりの途中で売却を行うためです。これが悪いこととは思っていません。当然、右肩上がりの頂点で売却できたら最強オブ最強だからです。

 

ただ、10年のような長期間右肩上がりするような場合だとそうも言ってられません。2,3年程度の右肩上がりが続く場合も同様です。

 

毎回都度現金化していくということは、その現金化した運用額がガッツリ削られることになり、大幅な機会損失が発生するのです。ただ、どこまで長期的に右肩上がりするなんて誰にも読めません。いや、読めている人なら現金リバランスは最適解なのですが、読めていないからこそ現金リバランスをして3倍レバレッジ恐怖に立ち向かうのは極めて正しい方法だと思います。

 

しかし待ってください。今回はノーセルバリュー平均法が有利な直近暴落編なので、結論を急ぐのは早計というものです。何故なら、暴落5年前、10年前編こそが「現金リバランス」のほうが有利と言える時期だからです。

 

何故なら暴落が来ることが分かってますからね。手前の高値で売って、暴落後に買い増しを行えば相当強いパワーが得られることでしょう。

 

ということで、直近暴落編ではノーセルバリュー平均法の勝利で幕を閉じました。

 

 

さて、最後にですが、なぜここまで差が生まれたのでしょうか。

 

実は、ゆうさんのブログでも自身でこのことについて記載されています。多分そのはず。

 

SPXLリスクコントロールポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ

https://yu-kabu-life.com/2019/01/13/spxl-riskcontrolportfolio

特に実施条件③「売却単価が平均取得単価以上であること」がポイントとなります。

実施条件③による主な効果は三つあります。

  • 一つには、余計な税金を支払わないようにするための対策です。税金によるリターン押し下げ効果については後述します。
  • 二つには、売却単価を押し上げるための施策でもあります。例え一時的に株価下落しても右肩上がりに成長していく可能性の高いETFだからこそできる施策です。
  • 三つには、いわゆる「レバレッジETFが減価する」と言われる問題の対策となっています。

 

この条件③というものは、「平均取得単価以上」になるまで「待っている」んです。つまり、爆発的な右肩上がりの恩恵を受けやすい状況を意図的に作っていると解釈しました。

 

三つには、いわゆる「レバレッジETFが減価する」と言われる問題の対策となっています。

 

ここがその答え。減価する問題の対策は2つあると思っていて、その内の1つが右肩上がり継続による圧倒的パワーで相殺する、とされているのだと思っています。所謂、「増価」と言うべきでしょうか。右肩上がりの期間が続けば続くほど、「増価」のエネルギーが貯まっていく。イメージとしてエネルギー保存の法則的なものでしょうか。ボックス相場で「減価」して、右肩上がり一辺倒や右肩下がり一辺倒で「増価」のエネルギーの恩恵を得られる。ということ。

 

そして減価に対する問題の解決方法は減価して株価が減った所で買う、ということです。

 

もちろん、一つ目の理由により「平均取得単価以上」を待っていますが、二つ目の「株価下落しても右肩上がりに成長していく可能性の高いETFだからこそできる施策」というのが、実は肝なんじゃないかなと思っています。

 

理由はいたってシンプル。米国株ETFは過去100年以上、右肩上がりを続けています。そんな米国株が一時的に株価が下落したとしましょう。例えそれが大暴落であったとしても、右肩上がりに成長していく可能性が非常に高いという事になります。つまり、「平均取得単価」以下のケースから反転して右肩上がりしだした場合、「平均取得単価以上」に戻りやすい、つまり、リバウンド状態による右肩上がりの「増価」の恩恵を得やすい環境だからこそ、「待ち」を選択して大きなリターンを得られるような投資方法を取られていると思いました。

 

タイミングとしては「平均取得単価以下」という環境下が、つまり、米国株価が下落した状態であり、下落した状態は必ずどこかで戻る、リバウンドのエネルギーを使って右肩上がりの増加をも取り込んでしまおう、とうお話だと想像しました。今回の私の「ノーセルバリュー平均法」は「平均取得単価以下」だろうが「平均取得単価以上」だろうが、右肩上がり時は一切売らずに「増価」の期間を余すことなく使い、途中で右肩下がりになってガッカリする場合もあれば、そのまま「増価」エネルギーを蓄え続けることができるかもしれないというギャンブルです。

 

と、偉そうに書いてますが、これ全部想像で喋ってます。今回の「現金リバ」の検証は「平均取得単価以下」の部分を一切考慮せずに単純リバランスなので、これを採用すればもう少しリターンは良くなると思います。それこそ「ノーセルバリュー」と同じ理由によるもので。

 

実際、氏のブログでは「平均取得単価以上」を待ってからの方が結果が良くなるという結果を残しています。結果は氏のブログをチェックしてみよう!!

 

対してどの場合でもずっと保持するのが今回のノーセルバリュー平均法はボックス相場に弱いまま、但し運用前半の暴落時には買い増しを行うことでその弱点をある程度緩和してくれると言う感じでしょうか。

 

本当は右肩上がり完了時点で売るのが最強の対策です。結局その後株価がボックス相場+下落したらまたしぼんじゃいますからね。ともあれ、売るタイミングが本当に難しく、私のような何の知識も無い一般人ではそうそう最適なタイミングで売れないだろうなという結論になりました。

 

この辺、私の想像と過去検証の結果から適当に全部なんとなく書いてます。解釈が全く異なってたら本当に申し訳ありません・・・。

 

ともあれ、今回はまだ1回目です。次回、次々回から徐々に考えがまとまってくると思います。多分、次回以降から現金リバランスのすばらしさが分かってくると思っています。

 

ということで、今回はここまでと致します。

 

 

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インデックス投資結果(2020/6_4週目)

こんにちは。okometsubuです。

 

インデックス投資と3倍レバレッジの結果発表を毎週やってると、一瞬で月日が流れる感じです。これじゃあブログを書いてるのか結果発表をしているのかよく分かりません!!!

 

いやー、しかし毎日投稿するのにホント楽になりました。

 

ともあれ、結果発表の原因分析とか私が出来るわけないのでニュースでそういう流れっぽいこと言ってたよーぐらいしか言えません。もう今日の晩御飯が美味しかったです!とか書いとけばいい気がしてきた。雑談入れたいときはこの辺にちょこんと載せればいいかなと思っています。既に投資結果記事ですらなくなる!!

 

つまり、それだけ結果を発表することは無意味であるということです。但し、これが5年後ぐらいになったらまた話は変わってきて、リバランスをするしない、今後の進め方とか、方向性が固まりつつある状況になっていると思います。まだ1,2年目だからなんともはや。

 

でも書く。書くことないからなぁ!!!

 

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前回の評価額合計:2,317,750

現在の評価額合計:2,420,594

現在のトータルリターン:+220,705 円

利率:9.12%

 

 

いやはや、毎週行ったり来たりで激しいですねぇ。またすべての銘柄が黒字復活です。

 

ちょっと思ってるのは「つみたてNISA」は非課税であることから、先進国株式のマイルドな指数ではなく、米国のようにもう少し利益が期待できるところにした方が理に適っている気はしています。

 

ただ、私の場合は3倍レバレッジでSPXL/TECL入れているのでさすがにもうこれ以上米国一辺倒にしなくてもいいかなと言った具合で先進国株式のままとしています。

 

つまり、

 

  • 億万長者になる投資(SPXL/TECL)
  • 老後2000万円問題が解決できる投資(iFreeレバレッジ)
  • 命を守るための投資(先進国株式等の等倍)

 

と、こういう感じです。本当はつみたてNISAにてiFreeレバレッジが買えれば、特定口座と余裕で入れ替えて投資を進めたはずですが、レバレッジ投信をつみたてNISAで買えないのが非常に残念なお話ということです。

 

で、特定口座で「S&P500」とかに定期積立していたならば、つみたてNISAと銘柄変更しようかなと思いましたが、レバレッジ商品しかもはや積み立てていないという頭クレイジーなことやってるので、先進国株式は「つみたてNISA」専属で頑張ってもらうことにします。

 

これに対してジュニアNISAは3倍レバレッジも買えるんだから相当ヤバイ。ただ、最初の5年間しか時間分散投資ができないため、私の中では割りの良い投機手法だと思っています。ジュニアNISAが30年運用が可能だったら全額入れてた。20年運用の今でも全額入れるけどね。以下、ジュニアNISAで夢見てた時の過去記事。投資額の20~30倍でも十分夢で、現実的には10~15倍ぐらいになったら途中売却でもいいかなと個人的には思っています。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

ということで今回はここまでと致します。

 

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